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「話を聞いてほしい人」「答えが欲しい人」

昨日の出来事を書き留めておきたい。

 社内である部下が上司に業務について言葉を交わしていた。部下の言葉に対して上司はうなずきながら聞いていた。
 部下の言葉が徐々に強くなってきた、最後には「結構です。」と話しを途中で切り上げてしまった。

 部下に状況を聞いてみると、「仕事の情報を得るために質問をしていたけど、うなずきと相づちばっかりで何も出なかったです。」ということだった。
 今度はその上司が「話しを十分に聞いていたつもりなんだけど・・・」と考え込んでいた。

 その上司は部下の悩みの相談を聞いているつもりだったらしい。いろいろ事情を聞いていると無理もないと感じた。
 最近、ハラスメント防止の観点から、部下の話しをよく聴くことの大切さを知り実践しているらしい。部下からかけられる言葉は悩みの相談かもしれないと反射的に身構えてしまったのだろう。
 その上司の中では、最悪の状況(ストーリーと言った方がしっくりくるかもしれない。)が浮かんでいたのかもしれない。部下は話を聞いて欲しいわけではなく、早く答えが欲しかったのだ。

もう少し2人に時間があれば状況が変わったのかも知れないが、部下は急な対応に追われていたようだ。

 改めて、身につけた新しい「考え方」や「知識」「技法」について過剰に反応してしまうと、役に立つはずのものが逆効果になってしまうことを再認識した。 立場とか状況とか・・・難しいものですね。 


皆様にとって役にたつものではないかも知れませんが、読んでいただいたことに感謝いたします。

 

 

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