シリコンバレーエンジニアのCTOと一緒に働いて分かったこと
初めまして。note で初めて記事を投稿します。Nutmeg でVPoEをしている柳ゴロウともうします。
現在シリコンバレーで働いていたアメリカ人 CTO と仕事をしています。
ソフトウェアエンジニアにとってシリコンバレーというのは特別な響きがあります。今回は現役のシリコンバレーエンジニアと働いて思ったことを記事にしてみたいと思います。
GAFAMスーパーエンジニアと一緒に働けるチャンス到来
技術の最前線から遠のく焦り
私はソフトウェアエンジニアとして20年ほどのキャリア経験してますが、ここ数年はマネージャーとして組織の運営が主な仕事でした。
リソースが足りないところで一時的にエンジニアリングをしていましたが、心のどこかでもう一度エンジニアとして勝負したいという気持ちが残っていました。
そのような思いを抱きつつ、次のチャンスを探しているところに、Nutmeg CEO の中口に声をかけてもらいいました。聞くと、当時アメリカ人CTOだけでプロダクトを作っているという事だったので、当面はマネージャーではなくエンジニアとしての活躍を期待しているとのこと。またとないチャンスだと思い、参画することにしました。
そこで一緒に働くことになったのが Nutmeg の共同創業者であり、CTO の Andrew です。
彼は大学でも情報工学を学び、Microsoft で働いていたこともある、ソフトウェアエンジニアです。
そもそも私のシリコンバレーエンジニアのイメージは
Web 業界でさまざまなサービス開発に携わる中で、海外のメンバーと働いた経験としては、ベトナム、マレーシアなど、東南アジアがほとんどでした。どこもご飯がおいしいので、出張はいつも楽しみでした。
もちろん、エンジニアの皆さんしっかりとした IT の知識があり、とても助けられました。
しかし、実際にシリコンバレーのエンジニアと仕事したことはなく、私の中に勝手なイメージが膨らんでしました。
私のシリコンバレーエンジニアのイメージとは、、
まず優秀。私の5倍くらいアウトプット出しそう
技術至上主義
厳しいコードレビュー。Pull request をなかなか Approve してくれなさそう
設計・実装 8 割、運用 2 割
etc
まとめると、めちゃくちゃ優秀で一緒に仕事すると勉強になるけど、いろいろ大変そう!少しネガティブな感覚が多いのは、正直私が少しビビっていたこともあります。
ですが、Andrew と働いてみて、元々持っていたイメージはいい方向で裏切られました。
覆った先入観
多様性をポジティブに受け入れる
Nutmeg に入った当初、久しぶりのコーディング作業と、なれない tech stack に悪戦苦闘していました。書けば書くほど、よりよい書き方が見つかり、時間ばかりかかり、なかなか自分の納得いくコードがかけませんでした。
しかし、仕事なので、かけていい時間は限られています。いろいろ指摘される事も覚悟の上で、Pull request を作り、Andrew にレビューをお願いしました。
先に挙げた先入観から少し構えていたのですが、意外にも彼は、まず真っ先に Apporove し、その上で、改善点を丁寧に指摘してくれました。いきなり Change request されるのに比べ、かなり気持ちが楽になったのを覚えています。当然指摘の内容はとても妥当で、今でもいろいろ学んでいます。
我々は毎週 1on1 をしています。正直私はあまり英語は得意ではありません。かろうじて会話はできるのですが、マレーシアのエンジニアとのコミュニケーションがほとんどだったので、かなりネイティブな英語とはかけ離れてるようです。
Andrew としてもなかなか聞き取りにくいし、伝わりにくいと感じていると思うのですが、頑張って意思疎通してくれています。
ビジネス・ファーストの姿勢
優れた技術をもつエンジニアは、ビジネス手的な優先度よりも技術的興味を優先してしまうことがあります。
しかし彼は、何より事業拡大を意識し、目的を達成できる一番シンプルな実装を優先し、まず商機を逃さずに出すこと、将来必要があったら改めて実装しなおす方針を徹底しています。
泥臭い作業もいとわない
現在 Nutmeg はエンジニア3人で開発・運用しています。
当然それぞれの工程でなるべく人手がかからないようにしていますが、最終的にどうしても人手が必要な部分が残ります。
新しい技術を試したりすることは楽しいですが、泥臭い部分(不具合調査・障害対応・etc)はできればやりたくないのが心情だと思いますが、積極的に対応してくれています。
おいしいところだけでは無く、地味で目立たないことについても、嫌がらずに対応してくれることが意外です。
意外と飲み好き
私自身もおいしいお酒と食事が大好きです。最近でこそ回数はめっきり減りましたが、昔はよく飲み歩いていました。
私が今まで一緒に仕事をした海外エンジニアは、付き合ってくれましたが、お酒は本当にたしなむ程度で、1人で何倍も杯を重ねる自分は少し浮いていたような思い出があります。
Andrew は最初から最後まで付き合ってくれて、量も私に負けないくらい飲むので、私としては意外でもあり、頼もしくもありました。
(まとめ)一緒に働いてみて良かったこと・ためになったこと
もちろんまだまだ成長過程ではありますが、ありがたいことに、当社のサービスをご利用いただいている方や、取引いただいている皆様からは、Nutmeg が提供している機能の豊富さにはご満足いただいているようです。
起業して丸4年にして、間にコロナ禍というサービス存続が危ぶまれる期間があったにもかかわらず、この人数で、ここまでのサービスを作り上げているのはエンジニアとして、自分に自信がついてきます。
GitHub を眺めていると、各エンジニアがどのくらいのスピードで実装を進めているかある程度把握できます。
単純な比較はできませんが、Andrew のコミット数や追加行数を比較してみると、さすがだと思う点が多いです。
私もまだまだアウトプットを増やしていく予定ですが、Andrew と遜色ないくらいのアウトプットをだせるようになれば、世界のどこでも戦えると思います。
Nutmeg では一緒に世界を目指すエンジニアを募集中です。私に興味を持って頂いた方は、是非一度お話しできればと思いますで下記よりお問い合わせください。