ムルデカ

インドネシア独立革命をムルデカと呼ぶが、インドネシア語で、自由、独立の意味である。

オランダに360年間支配されていたインドネシアがいかにして独立したかは大変興味深い。

翻って日本が独立国なのか?
日本が敗戦と共に起こしたパラダイムシフトで植民地時代は終結し、アジア、アフリカ各国が独立した。しかし真の意味で独立しているか、あるいは旧宗主国は新たな形で植民地と呼ばれない植民地体制を作り上げていっていないか、という問いは現代でも通じるところがある。

独立の要件とは何か。
一般論で言えば、国民、領土、主権
である。
もう少し噛み砕いていくと、
①言語
②歴史
③教育
④行政サービス

⑤領土
⑥土地所有権
⑦軍・警察
⑧国旗

⑨国内の富の保全と増産
⑩裁判権
11外交権
12通貨発行権
13国会

といったところが要素になってくる。
国民とは誰か。
どのような規定で国民となるか。
領土は保全できるか。その実行力があるか。
国が自主決定権を持っているか。
これらが外国に干渉されずに独自性を保てることが独立と言えそうだ。

しかし世界は繋がっている。全く切り離された状態にはならない。その中でいかに自主性を持ち、切り崩されそうなアクションに対して立ち向かうかが、その民族、国家の独立性ともいえる。
インドネシアは多くの苦難を経験しながら長い時間をかけてこれを取り戻した。
そしてまた大国に翻弄されている面もあるが、したたかに維持していくのではないだろうか。

日本はどうだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?