NPO法人六韜塾(りくとうじゅく)

①歴史人文研究 ②国際情勢・交流 ③地方創生・地域研究 ④自然(山・海・森・農林業) …

NPO法人六韜塾(りくとうじゅく)

①歴史人文研究 ②国際情勢・交流 ③地方創生・地域研究 ④自然(山・海・森・農林業) を中心に勉強会コンテンツ、事業、社会貢献活動の記録を配信していきます。

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  • 南国事業部

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記事一覧

国の構成要素3 主権

主権てなんでしょう。 誰にあるのか? 昔は王政、朝廷、貴族などとある一族が支配階級として統治していた。 徴税権、裁判権、治安維持機能、外交権。 国家の資源を分配す…

国の構成要素2 領土

構成要素で分解していくと、国や社会が多数の要素で出来上がっていることがわかる。 要素が欠けていると国としての機能や信頼、独立は失われてしまう。 当たり前と思って…

国の構成要素1

一般的には国家の構成要素は 領土、主権、国民 の3つになる。 これはとても分かりやすいのだが、どれか一つ欠けると国家として成り立たなくなる。 国際法に踏み込むと、…

台湾総統選2024

2024年1月12日。 新年早々の総統選は民進党頼清徳氏に決まった。 論点は中国との関係。 頼氏は独立支持し、他2名は中国経済との関係を強調した。 簡単に言えば、 台湾人は…

年始から世界は。

元旦から大変な時勢となりました。 岸田首相はインド洋への投資は9兆円、能登震災費用に40億円を当てました。 これは投資として妥当なのか。 40億で十分なのか? インド洋…

2024年新年 出来事予測

新年明けましておめでとうございます。 2024年もよろしくお願い致します。 元旦からの北陸地震、おめでとうと言えない年明けとなってしまいました。 東日本大震災のような…

山の文化

柳田國男の『山の生活』という本がある。 柳田國男は『遠野物語』くらいしか知らない人も多いかも知れない。 民俗学、というのは河童や座敷童の研究、というような印象が…

日本の儒教②

江戸時代は儒教の中でも朱子学がメインで教えられた。 長幼の序などの身分、規律を規定するものなので、武家社会の統治には適していたと言える。 一方でこのカチカチの息…

ムルデカ

インドネシア独立革命をムルデカと呼ぶが、インドネシア語で、自由、独立の意味である。 オランダに360年間支配されていたインドネシアがいかにして独立したかは大変興味…

日本の儒学

日本は中国から学問、技術を導入してきた。 それは正しいのだが、同時に丸ごと輸入することはあまりなかった。 江戸時代の話になるが、荻生徂徠は儒教を学びつつも日本の…

イギリスの動向

キャメロン元首相が政治に返り咲いた。 彼は今回外務大臣に就任している。 何とも不思議なことだ。 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67411628 彼はう…

デフォルト危機

最近EU圏での中央銀行が今の体制維持が困難という記事が出始めている。 オランダ中央銀行はEU県内でも中規模の国は現在の金融体制維持不能、お手上げという状態だという。…

メディア

ウクライナに引き続き、中東でも激しい戦争状態が続いている。 メディアはそれぞれどのようにとらえているのか。 ここではどこが正しいということではなく、情報の取り方に…

日露戦争とウクライナ

中東のニュースが増え、ウクライナの情報が減ってきた。 これからウクライナは世界から投資を呼び込めるだろうか。 ロシアとウクライナの違いは、国自体が持っている耐久力…

戦争の構造

中東で戦争が始まっている。 突如としてイスラエルが襲われ、すでに1万人以上の死者を出している。 単発の事件ではなく、戦争が始まっている。 日本はたまたま(ではなく軍…

増鏡③

先般ASEAN関連外相会議でインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は王毅中央外事工作委員会弁公室主任と会談を行った。 内容はごく一般的な記載しかない。 が、時節を考える…

国の構成要素3 主権

主権てなんでしょう。
誰にあるのか?

昔は王政、朝廷、貴族などとある一族が支配階級として統治していた。
徴税権、裁判権、治安維持機能、外交権。
国家の資源を分配する機能。
よく考えると行政機能が国家権力といえます。

その中でも強弱はありますが、必要だから省庁があるわけですね。

これらを行使するのは誰か?
古代であれば皇帝、王様に権限がありました。
絶対王政です。
貴族制であれば複数の貴族の議

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国の構成要素2 領土

構成要素で分解していくと、国や社会が多数の要素で出来上がっていることがわかる。
要素が欠けていると国としての機能や信頼、独立は失われてしまう。

当たり前と思っているものの中で、
当たり前なものは何一つ存在しない。

前回から少し細かくみていこう。
そこには政策やソーシャルインパクトを生み出すヒントがあるかも知れない。

■領土

一番分かりやすい領土。土地があるかないかなので判別しやすい。
国の

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国の構成要素1

一般的には国家の構成要素は
領土、主権、国民
の3つになる。

これはとても分かりやすいのだが、どれか一つ欠けると国家として成り立たなくなる。

国際法に踏み込むと、モンテビデオ条約
というのがある。

第1条は国家の資格として
①永久的住民
②明確な領域
③政府
④他国との関係を持つ能力
の4点を要件としている。

一般的な要素と近い部分もあるが、政府、他国が出てくるのが異なる。
国家は他国に承

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台湾総統選2024

2024年1月12日。
新年早々の総統選は民進党頼清徳氏に決まった。
論点は中国との関係。
頼氏は独立支持し、他2名は中国経済との関係を強調した。

簡単に言えば、
台湾人は命>お金
を選んだ。

非常に正しい判断だと思う。
また、大陸貿易による経済的メリットも眉唾だ。今不動産を中心に中国経済は急速に冷え込んで行っている。中国からすれば経済的に侵略したい状況ではないだろうか。
しかしいきなり独立に

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年始から世界は。

元旦から大変な時勢となりました。
岸田首相はインド洋への投資は9兆円、能登震災費用に40億円を当てました。
これは投資として妥当なのか。
40億で十分なのか?
インド洋への投資は元がとれるのか?キャッシュカウ騙されてるのか。
中長期的に元が取れる妥当性があるならば良いのですが。

台湾の支援も今回断りましたが妥当かと思います。現在台湾は中身がなんなのかわからなくなってきています。2011年の時の支

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2024年新年 出来事予測

新年明けましておめでとうございます。
2024年もよろしくお願い致します。

元旦からの北陸地震、おめでとうと言えない年明けとなってしまいました。
東日本大震災のような想像をしましたが、2日経った現時点で津波被害もなく、地震で被害はあり大変なご家庭はある中ではありますが、最小限の被害ではあったかと思います。
輪島市など火災に見舞われ、被災された方、まだ避難場所から移動できない方もおり、無事であるこ

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山の文化

柳田國男の『山の生活』という本がある。

柳田國男は『遠野物語』くらいしか知らない人も多いかも知れない。
民俗学、というのは河童や座敷童の研究、というような印象があるかもしれない。外れてはいないのだが、本質的にはその国、土地の風俗習慣を調べ、より普遍性があるか、ルーツはどこか、文化の根源は何か、ということを調べる学問だ。
つまり民族の根幹を学問するものであり、同時にアジアとの交流を文化的、言語、民

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日本の儒教②

江戸時代は儒教の中でも朱子学がメインで教えられた。
長幼の序などの身分、規律を規定するものなので、武家社会の統治には適していたと言える。

一方でこのカチカチの息苦しい理想論は日本に完全フィットせず、神道とも連動しながら日本の柔らかな自然観も取り込まれていった。

江戸の学問は何か一つではなく、神道、仏教、儒教、蘭学という多様な学問を学びいいとこ取りし続けてきた。

英語も学べば中華文化も取り入れ

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ムルデカ

インドネシア独立革命をムルデカと呼ぶが、インドネシア語で、自由、独立の意味である。

オランダに360年間支配されていたインドネシアがいかにして独立したかは大変興味深い。

翻って日本が独立国なのか?
日本が敗戦と共に起こしたパラダイムシフトで植民地時代は終結し、アジア、アフリカ各国が独立した。しかし真の意味で独立しているか、あるいは旧宗主国は新たな形で植民地と呼ばれない植民地体制を作り上げていっ

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日本の儒学

日本は中国から学問、技術を導入してきた。
それは正しいのだが、同時に丸ごと輸入することはあまりなかった。

江戸時代の話になるが、荻生徂徠は儒教を学びつつも日本の自然を愛でる柔らかな心、感情を入れることを薦めた。これはのちに本居宣長の惟神の心(かんながらのこころ)にも通じる。

日本人の本来の心は、理論ゴリゴリというより自然美、四季を感じ喜び、悲しむようなあり方で、そうしたものを取り入れた。

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イギリスの動向

キャメロン元首相が政治に返り咲いた。
彼は今回外務大臣に就任している。
何とも不思議なことだ。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67411628
彼はうっかりブレクジットを推進してしまった人物だ。国民投票でEU残留になると思っていたのに、ふたを開けてみたらブレクジット。
EUを離脱してしまった。

ここには歴史的にどのような意

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デフォルト危機

最近EU圏での中央銀行が今の体制維持が困難という記事が出始めている。
オランダ中央銀行はEU県内でも中規模の国は現在の金融体制維持不能、お手上げという状態だという。金ベースの金融体制移行を示唆している。

https://thegoldobserver.substack.com/p/dutch-central-bank-admits-it-has

欧州は日本よりも身近に戦争経済を体験していること

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メディア

ウクライナに引き続き、中東でも激しい戦争状態が続いている。
メディアはそれぞれどのようにとらえているのか。
ここではどこが正しいということではなく、情報の取り方について考えたい。これは人類学的調査手法の領域と合致してくる。あるいは情報分析としての正しさ、それと比較したメディアの在り方という観点になる。

遠隔地の情報は遠い日本で一次情報を得るのは大変難しい。
現地にいても言語が分からないとどの勢力

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日露戦争とウクライナ

中東のニュースが増え、ウクライナの情報が減ってきた。
これからウクライナは世界から投資を呼び込めるだろうか。
ロシアとウクライナの違いは、国自体が持っている耐久力。
食料は両方とも穀倉地帯があるので豊かだが、資金と武器の買付け能力、兵数、武器そのものの強さが課題である。
国外から支援を募らなければ戦争継続できないウクライナからすると部が悪い。
ロシアはナポレオン戦争、ナチスにも耐え抜いた事を考える

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戦争の構造

中東で戦争が始まっている。
突如としてイスラエルが襲われ、すでに1万人以上の死者を出している。
単発の事件ではなく、戦争が始まっている。

日本はたまたま(ではなく軍事力、外交、同盟で)戦争がない状態が長く続いているが、
世界ではいつでも戦争が起きている。
報道されたかどうかだけだ。

パレスチナとイスラエルの戦いは長い。
元々の原因はイギリスにあるのだが我関せず。

イスラエルが被害を受けた、と

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増鏡③

先般ASEAN関連外相会議でインドネシアを訪問中の林芳正外務大臣は王毅中央外事工作委員会弁公室主任と会談を行った。

内容はごく一般的な記載しかない。
が、時節を考えると台湾を含む緊迫した内容になっただろう。
続いて日中韓ハイレベル次官会議の依頼が来ている。ここにアメリカはいない。

中東も既に中国に靡いているのが現実であり、ここにきて大きな国際情勢の地殻変動が起きている。
林大臣はALPS処理水

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