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(クリア記念)「SUPERLIMINAL」で泣いた話

ふだんからリミナルスペースバックルームズドリームコアなどの、海外発サブカルジャンルを愛しております

簡単に言うと、ひとつの"廃墟趣味"というかな?

肉親に廃墟マニアがいて、それまでは漠然と良さは分かるけどそこまで入れ込める理由が正直分からなかったんですが、
とりわけリミナルスペース愛好というサブカルに触れたことで、もしかしたらそういうことなんじゃないかなという一定の理解を得ました

夢の中でひとりぼっちの感じ

これまでのエントリーでも何度も言及していますが、わたしは孤独な空間を愛しています
さらに言えば、"不思議と人の気配がしない空間"
理想は、小学校や幼稚園のような造形で、可愛く、清潔で、シンプルな部屋と廊下
けれど、誰もいない。声が、音が聞こえない。
そんな空間がめちゃめちゃ好きなんです
いくつか羅列しますね↓

青いリミナルスペース
mue studioのCG作品はどれも素晴らしい
バックルームズの著名なレベルのひとつ
学校?  遊戯施設?  でも誰もいない

…このように、廃墟というよりもこつぜんと人間だけが消えてしまった静寂の世界のような、そんな雰囲気にとても惹かれるんですね
映像作品でも白昼夢や臨死体験など表現する際に、似たようなシチュエーションが出てきたりして、大好物です

バックルームズ好きな方はこのあたりで気づくかもしれませんが、そうです、エンティティや探索グループとか要らねーよ派ですすみません笑
や、エンティティやアイテム要素も面白いですけどね
ちょっと別腹になってしまいます、わたしには

なので、"きっと廃墟趣味も同じような部分に惹かれてのものなのかなぁ"と思ったりしています
近く本人に紹介してみようと思います


さて、そんなリミナルスペース好きには反応せざるを得ないタイトルとビジュアルのゲームを発見しました

「スーパーリミナル」!!

三年前のゲームで、いまさらですね
わたしふだんゲームしないんですよ…
Switchは持ってるんですけどね
うみねこ、スプラ2(すぐにギブアップしちゃいました涙)、脳トレ、星のカービィディスカバリー、アサツグトリに続いて6本目のSwitchゲーです。

パズル要素のある脱出ゲームです。ところどころ詰まりましたが、エンディングにはすぐにたどり着けました
遠近法やアナモルフォーシスなどの錯視を駆使して、不思議な夢の空間を進んでいくゲームです

もう、最高でした

一応ストーリーのようなものもあって、例えば主人公の素性や現状、前後関係などは明かされないのですが、どうやら精神医療の一環で明晰夢を療法として処方しているようですね
明晰夢では実にふわっとした音声ガイドに従い、あらゆる錯視を用いて自力で課題をクリアしていくのですが、どうやら途中でトラブルが起こり、主人公はわけもわからないまま彷徨うことになります
(直訳風の文章のため十全に理解したわけではないですが)
そして、エンディングでは作者が込めた暖かいメッセージが語られて穏やかに終わる感じでしたね

もう、道中の空間が素晴らしくて、いちいち立ち止まって眺めていました
途中、明らかにホラーを意識した空間もあったりしたのですが、わたしが一番ときめいたのはミニチュアハウスの世界ですね
面白いんですよこれ
扉の先に見える空間が、どうやら実は手に持ったミニチュアハウスの入り口に繋がってるぞ!  みたいな気付きがあった時はめちゃめちゃアガリましたね
ミニチュアハウスだと思ってたのに、遠近法を用いてうんと大きくして中に入ってみると……  みたいな

作品として一番言いたいことは、"あなたが今行き詰まっていたとしても、見方を変えれば打開できるよ"という、優しく暖かいもので
終盤のBGMも相まって泣きました

リミナルスペースというものをこうして膨らませていただきありがとうございますと言いたいですね
しかもなんですか、コメンタリーもある!?
これはやらねば!
ってことで二周目やっていきたいと思います~

お手頃価格で遊べます
リミナルスペースが好きな人にはおすすめしたいですね

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