改装23〜25週目。そろそろ社会復帰します、宣言。
鵜の木店舗では、blogによるとどうやら2011年5月3日の日記でペンキを塗り始めているようなので、今回改装箇所が多かったものの、内装取り掛かりが前回より早い模様。
しかし、すでに6ヶ月目に入っているので、移転・改装・再オープンまでのスピードは一般的に考えたら時間かけすぎのレベルである。
まあ、どうかんがえても普通もっと早く営業再開しますよね。
改めて経営者タイプではなく、物作りよりだなと思ってみたり。
しかもやるかやらないか。やりだすととことんやってしまう極端な性格。
仕事の合間に改装をちょくちょくやるのではなく、朝から晩まで仕事のように改装をしている。しかも誰にも頼まれていない、自発的発注なき仕事。
制作とは内へ内へを進める作業で、気持ちが外へ向かわずに、一時関わっていた広報の仕事や、マネージメントしていた展覧会以外まったく展覧会見に行けていない精神的引きこもり状態である。
改装時から暖かく見守ってくれている大工K氏(Hasu no hana改装蟻地獄に引き込んだという噂もなくはない…)永遠に終わらないのではと、ときどき途方にくれることもあった。
しかし明けない夜はない。ついに戸越物件も内装に入り出した。
ある日の土曜日。レギュラーIさんお手製の有頭エビだし入り&野菜たっぷりトマトスープ、卵、サラダ、定番のロケットストーブで焼くホタテに、鯛。
暖を取るにも一役買っていたロケットストーブは、今は完全に調理器具。日差しを避けながらのランチタイム。季節は巡る。
さて、パテ。ビスの頭の凹んだ部分や、合板や、石膏ボードのつなぎ目を埋めていく。前回鵜の木物件では、パテで下地処理をしたのは、キッチンの一部であったが、今回戸越物件は、店内、壁という壁をベニア合板ではりまくったので、それをすべてパテで下地処理しなくてはならない。
画像は8年前のパテが保存されてもの。水を加えて練ってみたが問題なく使えた。
冒頭触れたようにやりはじめると、なんとなくでは過ごせない性格。様々なケースが気になってきてしまう。
例えば目地にはるメッシュテープ。DIY系の動画をみると、メッシュテープを使わないものも多い。しかし、メッシュテープがないとクラックが入ると聞く。メッシュテープを使うと、目地を埋め、メッシュテープもパテをもり、平にしていかないといけないので、素人には難しい。
2階キッチンエリア、倉庫エリアはお客様が見る場所ではないので、メッシュテープを入れたもの、いれずにパテだけで下地処理をするなどしてみた。
メッシュテープをいれたところは光の具合で凹凸がわかる。しかし完全に平にするのは、無理っ!!!ってことでほどほどなところでペンキ塗りへ移行する。
ペンキ塗りについて、また次回にじっくりと記しておきたいが、助っ人レギュラーIさんが持参してくれた道具や、レクチャーしてくれたことが大変役だし、非常にたのしく作業が行えた。
画像は2階キッチンエリア。1度塗りを終え迎えた翌日の朝の写真。白の反射率がすごくて、電球を変えていないのに、室内が格段に明るくなった。
蛍光灯をつけたままにしてしまったか、と思うほど朝日で光り輝いていた。
で、目地のところは、ファイバーテープをいれずにパテだけ埋めたところは0.3ptくらいの細いクラックがもれなく入っていた。
どうやら下地がベニア合板なので、木は伸縮性があるので、クラックが入りやすい、ということを知った。
と、なるといよいよ世の中の下地処理が気になってきて、近くのスーパーにいけば、この壁も誰かがはったんだよな、とまじまじと観察してしまう始末。そして、これまで全然気がつかなかったが、よく見ると目地という目地にクラックが入っていた。
クラックが入る原因は建物の古さによる揺れ、施工の仕方や材料の種類、季節、いろいろあるためメッシュテープを入れてもクラックが入るときは入るとのことであった。
パテの種類もいろいろある。これで解決できるものもあるかもしれない。
続いて事務所の中も白く塗った。穴蔵のような空間で閉塞感もあったりしたが、白くなるととたんに明るくなる。
やっぱり白です。
写真が定点ではないためわかりにくいのだけど、この事務所部分の改装について遡ってみたい。
上記画像は、残置物を片付けたあとの戸越物件である。奥には玄関が見える。
土壁を壊した時の様子。本当は、右側に見える柱を全部抜いて空間を広くしたかったが、建築家の友人Jに写真で相談すると、建物崩壊するよ、と言われそのプランは諦めたのだった。どうせ壁を作るなら、土壁解体しなければよかったじゃないか、といっても後の祭りである。
土、竹小舞を外したところ。
奥に見えていた玄関扉を外したところ。
そして、玄関の開口部をベニアで塞いだ。
土壁は耐力壁。それを解体してしまったので、強度を出すために、筋交いを入れた。構造計算上では、土壁よりも強くなっている。
その壁面もギャラリー側はベニア合板12mmを貼った。
ギャラリー内部の壁は、石膏ボードではなくベニアに拘った。
下地じゃない箇所でも、ある程度の重さの作品であればどこでも展示ができるようになっている。
さて、外部。モルタルで外壁補修。こちらはまだペンキがぬれていない。
内側もベニアを貼り、パテ下地処理を終えたところ。
そしてペンキ2度塗りを終えたところ。
比較するとこんな感じ。床は絨毯を剥がし、出てきた既存の床をそのまま採用している。
そして、4月19日朝。ようやく1階メインギャラリーから荷物がなくなった。事務所、キッチン以外の天井はクロス屋さんに入ってもらうことにした。
ちなみに従兄弟である。
さっそく足場も組まれ作業が開始されたが、さすがは職人。
まず現場が綺麗。素人がやると、養生しっかりしないといけないが、職人の腕は確かだ。
そして、早い。あっと言う間にパテ処理を2回目、3回目と終えてしまった。
クロスは塗装ほど気を使わないとはいうが、十分に平である。
二階は貼ってあった古いクロスを剥がすところからスタート。
作業は2日間を予定しているが、1日目にさっそく一部のクロスが貼られていた。
1階ギャラリーはシート状グレーの床材を貼る予定で、そのためのパテ下地処理もご覧の通り。
外には眼光鋭い元彫刻家が一人。こちらはネット非公開。ニューHasu no hanaに来た時に確認してみてください。
内装に入り、ようやく、ようやく再オープンの目処が本格的にたちました。
とりあえず展覧会は6月から開催します。
5月は未完成のうちにワークショップイベントを開催の予定。
いろいろ始動し始めます。