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自分なりの思考を確立すること(下)

教職員を辞めて

今回の給特法改正案とこれからを案じて

この度、「教職調整額」の増額が大きな話題となっている。
4% → 10%以上になる見込みである。
確実に今回は増額されると、私自身も思っている。

「教員の給料が上がる‼ やっぱ教員を辞めなきゃよかった💦」
なんてことは一切思っていない。
今回の給特法改正は、私の浅はかな考えでは「黙らせる切り札」であると思っている。とにかくうるさい教職員を黙らせたい魂胆が見える。
「教職調整額」が倍増したところで、今までのブラック業務は解消されない。
むしろ、今回の改正で希望を通したんだから、今まで以上に働けとなりかねない状況に追い込まれていくのではないかと、かなり危惧している。

結局は、教員は苦しい渦中の最深部にまで突き落とされる(と思う)。
私の市でも、教員採用試験が前倒しされるが、効果はないだろう。
何でも抜本的な改革が必要だと思っている。
端的にいえば「業務のスリム化」に限るだろう。かなり難しい💦

21世紀に入る前に「これだけの仕事が削れそう」と出したイギリス

勤めていた時にGIGAスクール構想に巻き込まれた。
整備されていない中、コロナ禍に入り教育がストップした。
困ったから、システムは確立していないがとりあえず進める。
頭の中は「はぁ?!」

また、一昨年度より、正式にPTAの加入非加入を聞けと言われた。
それまでは暗黙裡で加入するようになっていた。
私も担当として、暗黙裡で全員加入だと思い、資料を作っていたが……。
保護者の一つの電話で全てがひっくり返った。
頭の中は「はぁ?!」
(実際私は、共働きが普遍化してきている中で、仕事を休んで――しかも無償で働かせるPTA自体を本当は有償化しないと、これから絶対に回らなくなると思っているし、善意に頼りすぎて歪が生まれていると思っている)

さらに組合活動。
高い交通費をかけての勉強会、それを発表する大会、活動に際しての出来レースの署名活動――どれもが時間を奪われる。
本当に必要なことなのか??
頭の中は「はぁ?!」

まだまだ、スリム化させるためのことはたくさんあるが……。
とにかく不要なものは切り、できるところは外注する。
教員の善意で回していくことは、特に強まっている新自由主義の中では到底無理なことだと認識する必要があるだろう。

少しでも、教員に余裕を。
子どもたちに還元させるために必要なことは、様々な体験と過去の叡智を詰め込んである本を読むことに尽きるのではなかろうか。
そのための一歩としてのスリム化を訴えていきたい。

先生方、大変ですが一緒に頑張ってきましょう💦な一冊

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