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無くしたドラゴンボールカードダスが驚きの鑑定結果だった話

先日、残業中だというのにろくに手も動かさず同僚たちとくっちゃべっていて、話の流れでふと思い出したことがあった。

ドラゴンボールカードダス

もう30年近くも前になってしまうが、自分が小学校の低学年くらいの頃、ドラゴンボールカードダスが周囲で流行っていた。なんていうのか、くじ引きみたいな感じでカードの入った紙袋をちぎる、みたいなタイプで、一枚20円とかだったと思う。

で、われわれは日々キラカード目当てに紙袋をちぎっては一喜一憂したり、あげくに一つ一つ紙袋をつまんでカードの厚さの違いから「キラみ」を感じとろうとかサイコメトラーみたいなことをしていた。(余談だが、当時のわれわれのようなおバカなガキは、キラカードとかスケルトンカラーのゲームボーイとか、そういう素材に目がなかった)

あとは、カードに謎の数値が書かれており、数値が多いほど価値があるとされていた。キラカードは数値が高く、20万とか30万とかみたいな感じだったと思う。おそらくこのカードでゲームみたいなことができたのかもしれないけど、やってる人はいなかったので単純に価値基準としてのみ機能していた。

そんな感じのカードだった。

同封された謎の紙切れ

ある時、いつものようにカードを買うと、カードと一緒に小さな紙切れが入っていた。

最初はゴミかと思ったが、何か書いてある。たしか「この紙をはがきに貼って会社に送ってね」みたいな内容だった。

当時、RPGとかやってもセリフを飛ばしすぎて後で詰むくらい文字を読まない人間だったが、これは何かあるぞ、と感じとったのか、文字をちゃんと読むことに成功し、その紙切れを母に預けて送ってもらうことにした。

数ヶ月後。

母から「何か届いてるよ」と渡された封筒をドキドキしながら開けると、

なんとお詫びの手紙だった。

「プレゼントを送るのが遅れていてごめんなさい!お詫びに今度発売されるカードを送ります!」

みたいな内容と、幽遊白書のカードが付いてきたのだった。ぼたんが夜空を飛んでいるときの絵だったと思う。

(それまでカードのことなんか忘れていたくせに)なんだかがっかりして泣いた覚えがある。幽遊白書が嫌だ、とかではないんだけれど、小学生にとって数ヶ月は長い。ぼたん、ごめんな。

ついに届いたレアカード

また数ヶ月後、ついに来た。

カードが2枚。当然ながらキラカードである。

1枚目はセルの3バージョン揃い踏みのイラスト。

もう一つはスーパーサイヤ人全員集合のイラスト。

謎の数字も150万とか200万とかとんでもない値を叩き出していた。

これはすごい。ヤバすぎる。

大体にして、普段の水準だとスーパーサイヤ人もセルもどれか一人出るだけで充分大当たりだったのに、全部載せなわけですよ。まさに満漢全席。盆と正月がいっぺんにきたとはこのこと。

いくらなんでも贅沢すぎる。逆に食あたり起こしそう。すごすぎて何故か恥ずかしくなってきたりした。情緒がバグってる。

結局、後日友達に見せびらかすなどした結果、速攻パクられてどっかいってしまったという。多分半月もしないで無くなったと思う。

パクられたと気づくまでけっこう探しまわったけど、割とすぐ諦めたと思う。カードのブームも過ぎつつあったので。まあしゃあないか、みたいな感じで。

と、「そんなことがあったんだよねー、懐かしい」みたいな話をしており、ふと気になってその場で買取価格などを調べてみたところ、

ネットに出品された際には100万円、まんだらけオークションに出品された時には165万円の値段が付けられました。https://www.mintscore333.com/2019-10-18-193552/

ひゃひゃひゃ、ひゃくろくじゅうごまんえん⁉︎

マジで⁉︎

カードの謎の数字の話でなく、日本円で⁉︎

と、かなり度肝を抜かれ、その様を見た同僚は爆笑していたのだった。

まあ…仮にカードがパクられなかったとしても、今日まで保管はしておけなかったと思う。ボロボロにしたあげく、捨てちゃったかも。

だから完全に皮算用なんだけど、165万円のインパクトが強すぎて、その日はそれからしばらくこのカードのことを調べたりしてしまった。抽選で3,000人にしか当たらなかったんだって…すごいじゃん…ハハ…。

みんなの家にもお宝があるかも

最近のニュースでは、未開封のスーパーマリオのソフトが2億円で落札とか、そういう夢(?)のある話を見かけることがある。もしかしたら、みんなの家にもそういったお宝が眠っているかもしれない。

あと、Y君、もし、もしも、仮に、万が一にも、まだカード持ってたら売っ払って飲み行こう。そして一杯おごれ。(おわり)


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