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Think difficult

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思考を刺激し、ヒントを与えてくれる色々。難しく考えた思考の断片や、気になった記事のスクラップをまとめています。
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#写真の部屋

勉強のための視力。

先輩がゆっくり歩いていたら、後輩は後ろからぶち抜け。 と思う。 この前、写真を始めたばかりの人からポートレートをいくつか見せてもらったんだけど、すでに普通の仕事は十分できる程度の能力が感じられた。 勉強の方法に敏感な人は効率よく技術が向上するんだなと思い、根拠のない頑固さでずいぶん時間を無駄にした過去の自分を恥ずかしさとともに思い出した。 「勉強の方法」のほとんどは謙虚さと素直さでできている。残りの1/3はバファリンだ。 自分は何も知らないから全部吸収しようと思う人

サファリパーク。

今日はある仕事のミーティングのため、金沢に行ってきた。 訪れる場所は、回を重ねるごとに近く感じるようになる。おそるおそる行く道は遠く感じ、同じ道を戻る帰り道は時間が短く感じる、あの原理だ。 未知のモノは情報処理に時間がかかる。目の前に現れるすべての要素に反応するからで、すでに体験したことに対しては無視できるから、意識の労力を省ける。 金沢に行く二時間半という距離がどんどん短くなっていく。すでに何度も訪れた場所があるし、知った顔も増えてきた。これと同じ感覚が持てる土地がい

ヘタが巧くなり、ヘタになる。

絵でも写真でも何でも同じだと思うのがこれ。 最初は、箸にも棒にもかからない「ヘタ」から始まる。それが慣れてきて技術を憶えてくると「上手」になり、達人になると「ヘタ」に見えるところへ戻っていく。 これが意外と知られていない。というか素人は途中の「巧い」を目指しているから、それらしく描けたり撮れたりするところにゴールを設定している。 何もできない人が技術を憶えてくると、上達が楽しくなってくる。これはまあよろしい。でも、巧さには上限があるのだ。 多くの人はそこに近づくほど安

味音痴が集まるレストラン。

「写真の部屋」の中で写真を仕事にしたいと名乗りを上げた14人のメンバー。一度全員で実際に集まったあと、クローズドなグループページでオンライン勉強会をしているんですが、そこで気づいたことを皆さんにも共有したいと思います。 腕試し メンバーページには、毎日彼らが撮ってきた写真がアップされます。贔屓目抜きで、すでにお金をもらって普通に撮れるだろうというレベルの人がいます。プロとしてやっている人も混ざっているんですが、間違えて欲しくないのは仕事のクオリティとは「誰から頼まれるか」