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四十路になっておもうこと

【四十路(よそじ)】
40歳。しじゅう。


四十を迎えた瞬間は電車の中だった。

最終電車を逃すまいと友人と共に走り、乗り込んだ電車は午前0時発。
急がずとも始発駅なので乗れた気もするが、とにかくコンコースを走った。
その頃には日付が変われば誕生日などとすっかり忘れていて、電車は出発。
バイバイまでたった一駅の間たわいも無い話し。
この友人とはほんとにたわいも無い話しというものが続く。
たわいも無い。
たわいってなんだ?


【たわい】
しっかりした態度や考え


この友人とはほんとにしっかりした態度や考えがない話しが続く。
駅に着き私が降りるとき
「誕生日おめでとう」
そのたったひとことがうれしかった。
ドアが閉まり電車が動き出す。
ここでバイバイ。

おおい!
それ今言う?
だったら電車に乗り込んで動き出した頃言ってくれよ。
だったら
「ありがとう!いやぁついに40になってしまったわ」などと車内で話せたじゃないか。
そんなことを一瞬考えてしまったけど、それはそれ、これはこれ。
おめでとうと言ってくれる想いに喜びを感じてしまう。


40歳か。
なにか変わるんだろうか?
電車に乗り込む前の私と、乗り込んだ後の私。
なにひとつ変わらない気がする。
よく30を超えると、や、40歳になったら、などと言われたりもするが、なにひとつ変わった気はしない。
強いて言うなら四十路を迎えたという気持ちになっただけ。
でもきっと変わってるのかもしれない。
もしかしたら髭の伸びが早くなったかも…。
もしかしたら耳の裏が臭くなったかも…。
もしかしたら知らず知らずオヤジギャグを飛ばしているのかも…。
生きている限り日々変化し続けるんだから、三十代だろうと四十代だろうと年齢に関係なく変わり続けるんだろう。

おめでとう。
そんな素敵な言葉を抱えて帰路に着く。
その後も毎年くれる人からや、思いもよらない人から連絡がきたりと深夜になるというのに胸が高まっていく。

ありがとう。
何度も呟いては、今こうして元気に生きていることに感謝し歩みは軽やかになっていく。
40年目だけど誕生日というものはやっぱり嬉しいものだ。

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40歳になってしたいことは?
なにも考えて無かったな…。
二十歳の頃
ホイップクリームをたてまくって、みんなで公園に集まってパイ投げしたっけ。
三十歳の頃
車でどこ連れて行かれるのかと思ってたら、スカイダイビングさせられたっけ。
そして四十歳。
考えて無かったというのは嘘になるけど、本当は一人芝居したいななんて考えていた。
でもコロナもあって泣く泣く公演延期が続いてたから諦めてしまった。

数日後に決めた四十歳になってしたいこと。
友人らが今までしたことないことをプレゼントすること。
これから1年間。
いろいろ考えてプレゼントしていこうと思う。


四十路だからってオッサン扱いして貰っちゃぁ困る。
だからこそ書き綴ります。

四十路、どんとこい!


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