2022-23 JCX#2 幕張クロス : Race Report
大会名:2022-23 JCXシリーズ第2戦 幕張クロス
開催日:2022年11月6日(日)
場所:千葉県市幕張海浜公園
カテゴリー :C1 (Men Elite 1)
距離 x 周回数 : 2.5km×10Laps = 25.0km
結果:4位
開幕戦の土浦から約1ヶ月後の11/6(日)、JCXシリーズ第2戦の幕張クロスに参戦した。この間、MTB練習中の凡ミスで腕を怪我してしまい、修善寺のMTBレースを含めて思うようにいかない期間を過ごしてきたが、幕張クロスの週には少しづつ怪我の具合も良くなってきて、レース3日前には約1ヶ月ぶりにドロップハンドルでの外ライドを楽しんだ。
幕張クロスはいままで実力以上のリザルトを残せている超相性の良いレースで、ここ2年のJCXシリーズでは連続で4位になっている。
コース
幕張クロスの特長の一つである、残土の巨大な丘を使った直登&直下りセクションがなくなり、昨年までよりもテクニカル区間が少なくなった印象。前半と中盤にあるキャンバー区間も、完全ドライの状況で難しくはない。自分にとって一番のボトルネックになったのはシケインの場所で、今までのゴール手前の低速区間から、芝の高速区間に変更されたため、バニーホップで越える選手との差が大きくついてしまう区間になった。
バイクセッティング
天気も良く、路面コンディションも良かったので、タイヤは「IRC SERAC CX EDGE TLR」。組みつけるホイールは、前回の土浦から導入している「GIANT SLR 1 36 Hookless」で、内幅22.4mmのワイドリムによるタイヤ幅のワイド化がキャンバー区間でサイドグリップを高めてくれ、EDGEの良いところをさらに伸ばしてくれるアッセンブルだ。
空気圧は、左腕の痛みがまだ完治していないので、フロントを少し下げて1.43barに。リアはSERAC CX TLRシリーズの自分的標準空気圧の1.45barにセットした。
ここ幕張のコースでは、芝の踏み踏み区間のために「空気圧を上げる」選択をする人が多い印象だけど、自分はむしろ「下げる」方向にセッティングしている。今年も1.40barまで下げてテストして好印象だったけど、最終的に上げたのは別の理由が2つあるからだ。
レースキット
レーススタートは14時10分、予想気温は17℃だったので、ウェアは迷わず「ChampionSystem APEX サマースキンスーツ(半袖)」に決定。
前週懸念だった左腕のテーピングは、半袖でも目立たないように必要最小限に。
レースキットの準備は、基本的に前日の天気予報でほぼ決定しているものの、タイヤの空気圧と同じくレース前に天気予報を数回確認してレース中の気温変化を考慮して決定している。
目標
同日にMTB全日本選手権XCCが同じ千葉県で開催されたこともあり、開幕戦よりも数名少ないメンバーの中で、織田・小坂・副島選手に次いで4位に入れれば大満足。しかし、2年連続(昨年はパンク)で夢を見させてもらった表彰台に挑戦すべく彼らについていく走りをすることをテーマにした。
レース
スタートグリッドは最前列右側に位置取りスタート。JCX開幕戦土浦ではペダルキャッチに自信をもてなかったため、幕張前日と当日レース前に感覚を戻すための練習を繰り返したおけげでスタートはバッチリ決まり、織田選手の番手でトイレ脇からインフィールドへ。
しかし、すぐさま前半のキャンバー区間で離されてしまい、その後の大き目の2連キャンバー上りの後で副島選手にパスされる。ピットを抜けてシケイン手前の芝区間で小坂選手に抜かれた後は小坂選手について走行する。
この日は、芝のフィジカル区間では予想より踏めていたものの、インフィールドでもたつくことが多く、小坂選手から離されるのはテクニカル区間だった。
キャンバー上り区間は失敗はしないものの、低速にさせてからの一瞬の加速が重要なレイアウトで、中盤以降は上りの勢いが衰えてタイムロスしていく。毎年感じるが、ここで使う瞬発的な出力の影響がレース後半に脚攣りをもたらすのも幕張クロスの特徴だ。
全日本チャンピオンの小坂選手から少し離されての走行が続き、2周目終了時に3秒差、4周目終了時には9秒差でずっと単独走が続く。2名パックの後続とは4周終了時に22秒まで差は開いていた。
その後も、たくさんの応援に後押しされたおかげで、なんとか小坂選手との差を10秒程度でキープしてレースが進む。
そうしていると、2位を独走していた副島選手がバイク交換したあと失速する。7周目終了時に小坂選手が2位に浮上して、自分は前周回の22差から11秒差まで詰める。
副島選手の背中がだんだん近くなった8周目に、ここまで芝でのプッシュとキャンバー上りでの高出力の影響か脚が攣りだした。
かばいながら走行を続けていると、9周目には反対の脚も攣ってしまい、シケインも低速でしかこなせなくなる。
最終周回は攣りながらも、レース前半と同じくらいのラップタイムで走行するものの、9秒縮められず4位でゴールした。
圧倒的なフィジカルとシケインをバニーホップで越える今シーズンの副島選手が目の前で失速しているチャンスをものにできなかったことが悔しく、ゴール後は気持ちが落ちてしまったが、冷静に考えれば全日本チャンピオンの小坂選手の背中が見える位置で、レースのほとんどを単独走で走り切れたことは自信につながった。最高の機材にプッシュしてもらい、たくさんの応援に後押しされたおかげで、自分の力を最大限に発揮できた。
それなのに今回、落ち込んだ姿でゴールシーンを迎えてしまったことについてレース後ものすごく恥ずかしく感じた。なのでここに反省をこめて書き残しておきたい。
幕張クロスは、ロケーション、コース、オーディエンス、すべてが最高で、その最高な幕張で3年連続の4位は客観的に見ても上出来すぎるし、今回は優勝した織田選手から55秒差(1.5%)でゴールできたことは、かなり上出来な結果だと思う。リザルトは後からついてくるので、自分の走りや中身を見て自己承認してあげながら、今後も楽し苦CX活動していきたい。
次戦JCX第4戦野辺山シクロクロス(UCI-C2)では、👆の写真のように進化した走りをしてUCIポイント獲得したい。
リザルト
1, 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1:01:44
2, 小坂 光(宇都宮ブリッツェン) +0:37
3, 副島 達海 (大阪産業大学) +0:49
4, 斎藤 朋寛 (RIDELIFE GIANT) +0:55
ラップタイム
使用機材
Bike : GIANT TCX ADVANCED PRO (XS-size)
Wheel : GIANT SLR 1 36 Hookless Wheelsystem
Compo : SHIMANO Ultegra & DuraAce Di2
Gear : 42 x 11-28T
Tire : IRC SERAC CX EDGE F: 1.43 / R: 1.45bar (Rider Weight : 53.0kg)
RaceKit : Champion System APEX サマースキンスーツ
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