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2021-22 JCX#6 能登シクロクロス : Race Report

大会名:JCX第6戦 弱虫ペダルカップ 能登シクロクロス
開催日:2021年11月21日(日)
場 所:石川県羽咋郡志賀町 能登ゴルフ倶楽部
カテゴリー:Men Elite (C1)
距離 x 周回数 : 2.7km×10Laps = 27.0km
結果:7位(出走 39名)

4週連続の最終レース「JCX第6戦 弱虫ペダルカップ 能登シクロクロス」に参戦。元々は石川県までの長距離遠征と、MTB全日本選手権八幡浜(愛媛県)の翌週だったことで同大会の参加予定はなかったが、仕事関係もあり参加することに。

前日土曜日の早朝出発して、上信越道で雪景色を見て興奮しながら北陸入り。ランチで海鮮丼を食してから会場入りした。

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夕方の試走は日没で暗くなる関係で試走時間いっぱい使うのは撤収含めてリスクがあったため30分で終える。最大のリスクはモノを失くしてしまうこと。実はレース週に最愛のエアゲージを失くしてしまう事態が発生してしまいセンシティブになっていたからだ。(そしてこのレースから新製品を導入)

コース

能登ゴルフ俱楽部内の不使用となったホールを利用した常設CXコースは、芝グリーンのアップダウンやバンカー、カート道を含むパワーが必要なコース。レースではエリート男子(C1)のみ使用した特徴的な28°(勾配換算53%)の直登も目玉の観戦スポットとして含まれた。

能登特集でツイートしたので、28°の直登動画各種をご覧ください👇

バイクセッティング

TCX(XSサイズ)+ GIANT SLR 42 Hooklessホイールシステム に IRC SERAC CX EDGE チューブレスタイヤのいつもの定番セッティング。今年は春の千葉CX含めてすべてEDGEで走っている。

実は、金曜日に cyclowired綾野編集長の投稿を見て、芝の重そうな路面を軽く走るために「SERAC CX SAND」を用意したが、現場で忙しくなるのを避けることと、当日朝の試走で各コーナーが掘れてきたこともありEDGEのままとした。

能登CXでのポイントを上げるとすると以下の5点。

● グリーンのアップダウンが大半を占めていて、パワーが最重要で正義。
● バンカーは想像以上に砂が固まっているので問題ないが、チェーンに付着すると抵抗大。さらにチェーン外れのトラブルなど可能性がある。
● 排水用の溝がいたる所にあるが芝でサイズが見えにくいため注意。
● コースに2ヶ所あるキャンバーはほぼドライで問題ないため、高い位置を走り速度を無駄にしないようにする。
● 28°の直登は、最下部の橋に載ってからしっかり加速して勢いをつければ問題なし。

前日の試走は1.50/1.45/1.40barで走り、主に芝の走行感を確認。高速だけど意外とバンピーな路面で後半の腰痛を考慮して、当日昼の試走で1.45barとした。

レースキット

レーススタート時の気温は11℃。ゴール時点での予報も11℃なので、野辺山CX同様、「ChampionSystem シクロクロスライトスキンスーツ+GIANT長袖インナー」を選択。グローブも薄手のロングフィンガー。足元は、いつもの「APEX エアロレースソックス」を着用した。

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photo : Kasukabe Vision FILMz

目標

JCX表彰台の3位を狙いたいところだが、エントリーリストを冷静に見て自分の実力的に仮に最高のパフォーマンスを出せたとしても4-5位とみて、目標は5位以内とした。実際、試走をしててかなり脚を使わないと進まないコースなので厳しいレースになると想像していたけど、なるべくロスを減らした走りを試みた。


レース

今大会はUCIレースではないけど、UCIポイント所持者 → JCXポイント順にスタートラインへ。1列7名だったので最前列に並べたものの、左側は周回コースのライン上で泥で掘れているためトップ選手が右側から並ぶ珍しい隊列に。自分は最後に残った目の前に深い泥が見える左から3番目に並ぶ。

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photo : Itaru Mitsui

スタート直後にバンカーに入り、その後メインのハイスピード区間に入るためスタートは重要だ。集中してペダルキャッチをして第一コーナーは4-5番目で曲がることができたが、バンカーでリスク回避で大外ラインを進んだことで失速して埋もれてしまった。

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photo : Yuzuru SUNADA

アップダウンのラインとペーシングで前集団に追いつくものの、踏み区間で一気に離されていく。

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photo : Itaru Mitsui

その後も、芝のパワー区間で実力的にもそうだが、思うようにペダリングできず後退。この日は終始6~11位グループで大半を展開した。

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photo : Kasukabe Vision FILMz

この集団の前には、表彰台の沢田(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、織田(弱虫ペダルサイクリングチーム)、副島(Limited Team 846)選手の3名と、小坂(宇都宮ブリッツェン)、加藤(臼杵レーシング)選手の計5名が離れている。

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photo : Kasukabe Vision FILMz

メンバー的に、この集団の全員に負けたくない気持ちはあるが、冷静に分析するとロードJPTメンバー+健脚揃いで、このコースで自分は10位に入るのも厳しい展開も考える。

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photo : Kasukabe Vision FILMz

なるべく人数を減らしていきたいのと、コーナー後の加速で千切れる可能性をなくすために集団の前方での走行を心がけた。ポイントとなりそうな箇所では加速して、人数を減らせないか動いてみる。

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photo : Itaru Mitsui

レース後半、弱虫ペダルの香山選手が単独で抜け出した後、キャンバーで2名が絡んで落車すると、7位争いは斎藤、戸谷(岩井商会レーシング)、青木(AX cyclocross team)選手の3名で残り2周へ。

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photo : Yuzuru SUNADA

その後、青木選手が離れて戸谷選手とマッチレース。戸谷選手のフィジカルの強さは重々承知しているので、9周目は千切れないように我慢しつつ差がでるポイントを確認する。

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photo : Kasukabe Vision FILMz

最終周はコーナー後の加速でギリギリ着いていくのが限界だったが、中盤からスピードが落ち着いたので決めていたポイントで前に出てテクニカルパートで加速。少し離れたので、最後の直登へのアプローチをしっかり加速して逃げ切ることができた。力はなかったけど、この日出せる成績としては上出来の7位でレースを終えた。

ゴール後は顎が攣ってしまい、大会スタッフ含めご心配おかけいたしました。顎攣りはほぼ経験なく、テンパってしまいました。。

ブース業務

今大会はLivに乗っていただいている、女優で作家の「一青妙」さんが大会アンバサダーをしていることもあり、某社も今大会に協賛とブース出展を実施した。JCXシリーズでLivのCXアスリートも集まるレースなので、ブースや協賛はLiv推しにして、当日は一青さんにご協力いただきLivシクロクロス女子とのトークも実施した。

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その他

今大会のタイトルスポンサーでもある、グラベル・オフロード用チェーンオイル「DeLa TRAIL(デ・ラ・トレイル)」を株式会社フカヤさんのブースでレース当日の朝施工してもらった。

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鉱物油でのチェーン洗浄を自分でも導入していたので原理は理解していて興味があった。前日試走で前記のバンカーの砂を拾ってシャリシャリ音をたてていたチェーンが、たった30秒ほどの施工でスッキリした。チェーンを回し続けるとローラー内部から汚れが出てくる仕組みは、自分がメンテしているのと同じだが、CNT(カーボンナノチューブ)トリートメントが配合されているようで、その後の走りも楽しみなオイルだ。

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実はチェーンオイルにはこだわっていて、2台のTCXとロード、MTBで様々なものを試している。オフロード系は泥や砂が入り込みことが多く、洗浄に時間がかかるのがネックだけど、簡単施工できるデ・ラ・トレイルは今後も試してみたいと思えるファーストインプレッションだった。

AJOCC公式レース動画

リザルト

1: 沢田 時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
2: 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3: 副島 達海(Limited Team 846)
7: 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT)

使用機材
Bike : GIANT TCX ADVANCED PRO (XS-size)
Wheel : GIANT SLR 1 42 Hookless Wheelsystem
Compo : SHIMANO Ultegra & DuraAce Di2
Gear : 40 x 11-30T
Tire : IRC SERAC CX EDGE F&R/1.45bar [体重 : 53.0kg]
RaceKit : Champion System シクロクロスライトスキンスーツ



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