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キャノンボール(東京 - 大阪)22/4/16-17 完走記録

国道1号の起点 東京日本橋と終点 大阪梅田間を24時間で走破する「キャノンボール」に、4/16(土)6時50分日本橋発で挑戦した記録です。
(下書きのまま放置していて、23/10/18に公開w)

コロナ禍でハマりだしたロングライド。伊豆イチ数回、自走富士イチ数回、富士イチ3Peaksなどなどを経験して、今年やりたいことリストにはキャノンボール(以下キャノボ)を記入していた。

実施時期

夏はMTB XCO、秋冬はCX競技にハマっていて、昨年初参加した富士ヒルクライムに今年はまじめに取り組んでタイムを狙いたい思いがあったので、疲労や練習を考えると実施のデッドラインは4月の中旬までか、それ以降は夏のMTB全日本が終わった8-9月上旬くらいまでの2択。寒さも暑さも花粉も苦手なので考えてもベストな時期はないから、やれるときにやろうと思い4月に実施することにした。週末天気が安定しなかったこともあり、実施日は富士ヒル前デッドラインの4/16(土)一択となってしまったけど、とりあえず挑戦してみることにした。

計画

キャノボ情報は、ばるさんの「東京⇔大阪キャノンボール研究」をベースに、twitter・google・noteなどで検索した記事を読ませてもらい一通り研究させてもらう。かなりコアな人しかトライしない気がしていたキャノボだけど、最近は女性サイクリストが24時間達成したり、バイシクルクラブでもキャノボ企画記事が掲載されるなど、最近はメジャーなサイクリングコンテンツになっているように思える。マジョリティ側の自分はこれらの情報を見て不安が和らぐのでとてもありがたい。

ルートは様々選べるみたいだけど、最初だしせっかくのキャノボ挑戦なので、箱根最高地点と京都を周る国道1号の主ルート、計560kmを選択。この時期は西風が基本なので大阪発東京着の東行きが良いらしく、開始時間もばるさんオススメの朝6-7時頃で計画した。金曜日の夕方自宅を出て大阪に移動して宿泊。朝大阪を出て日曜日の朝東京にゴールするプラン。

ルートを引きながらGPXファイルとタイムスケジュールを出発の前々日(木)に作る。心配なのは台風が南に接近してきていることで風が強く、風向きも予報を見るたびに変化していた。

実施前日の金曜朝に風予報をチェックしたところ、浜名湖を境に東風と西風がぶつかるような風向きだったのと天気予報も読めない状況だった。東京から浜名湖までは東からの追い風予報だったし、最悪中止する場合は大阪に移動しない方が良いので、急遽逆方向の東京発に変更した。仕事を早上がりした後、東京発ルートの作成と研究を急いで行う。時間が足らなくなった場合のことを考えて、念のため伊賀越えルートのデータも用意してサイコンにインストールしておく。

機材

キャノボは必要最低限の機材で走るのが定石みたいだけど、帰りの輪行のために着替えとシューズ、花粉の中の徹夜ライドだからコンタクトレンズ用品+メガネも必須で、ツールボックスに輪行袋やモバイルバッテリーを入れると、バイク重量+4.5kgほどになった。

 キャノボ当日

5時前に起床して、妻に日本橋まで1時間以上かけて車で送迎してもらう。移動中本降りの雨に計画を変更しようか悩みながらも、レインウェア上、VeloTozeシューズカバー、レインヘルメットカバーを装着して準備。数名にしかキャノンボールを実行することを伝えてなかったけど、雨なのにスタート地点にサエ🐘が来てくれてエネルギーinを差し入れしてくれた。謝謝!

小雨になってきたので6時50分に大阪に向けてスタート。東京駅付近で早速道を間違えるなどしながら、都内は信号ストップの多さに戸惑いながら西を目指す。しかし土曜日の国道1号線は神奈川県に入っても渋滞+信号ストップが多く、かつ寒さの影響で戸塚で予定外のコンビニ休憩①と、セブンイレブン小田原②で2回目の🚻休憩を入れる。小田原まで3時間46分(Avg 22.7km/h)もかかってしまう想定外な序盤。10分後にAvg 21.6km/hまで落として再スタート。ちなみに補給食はつぶあんぱん5個入りを1時間ごとに走りながら補給した。

平均速度を上げようと、箱根越えでは予定より少し踏んだものの、沼津市内で信号ストップにハマり、160km地点「セブンイレブン清水蒲原③」で3回目のコンビニ食事休憩を入れるときも、平均速度はほぼ変わらずビハインドな状態が続く(6時間52分、158km、Avg 22.9km/h)。補給はおにぎり1、ゆで卵、トロピカーナ鉄分クエン酸。食事、トイレ、携帯いじりで15分休憩してAvgを22.1km/hまで落としたところで再スタート。

この先は、車道走行不可な区間が多く、前週に浜松オクタゴンまで試走しておいたおかげで道を間違えることなくスムーズに選定できた。

平均速度と通過時刻がかなり予定より遅れていたので、明るいうちに距離を延ばす作戦にする。しかし、この週に天候が荒れたこともあり路肩に石が散乱している区間の藤枝市でフロントタイヤをパンクさせてしまう。チューブレスタイヤからシーラントが飛び散り焦るが、なんとかシーラントで治癒してくれたので、空気圧は低くなったもののそのまま走行することにした。耐パンク性の高いCADEXのCLASSICSタイヤを装備していたからこそ、この状態で大阪まで走り抜けることができた。

パンクストップで下げてしまった平均速度を挽回するべく、信号ストップが少なくなってきた静岡県を飛ばす。幸い膀胱の調子も良く、浜名湖手前の274km地点「セブンイレブン浜松篠原店」まで115kmノンストップで走り抜けることができた。(274km、11時間29分、Avg 23.8km)

ここで本日初めてのちゃんとした?食事として親子丼を補給+行動食用のキャラメルロール4個入りを購入。

ここからは暗くなりナイトライドに突入する。幸い名古屋に向けて北上する全般で追い風気味+気温も涼しくなり快調に飛ばすことができた。

浜松セブンの休憩から約1時間、19時半ころにキャノンボールの中間地点と言われる「Cannon Bowl」を通過。軽快に飛ばせていたが、もちろん停止して記念撮影タイム📷

撮影とSNS投稿を済ませたあとは名古屋を目指して北上する。まだまだ予定から遅れていたけど、浜松から約100km先の名古屋市熱田区セブンイレブンまで4時間快調に飛ばすことができた。(368km、15時間41分、Avg 23.4km)
ここで休憩をした理由の一つに「寒くなってきたこと」があり、暖かい味噌汁とおにぎり2個、サラダチキンなどを補給して残り8時間に備える。

しかし、この熱田区での休憩を境に、寒さ+睡魔に襲われるようになり苦しむことに。再出発のあと、寒さに耐えきれずカッパを着たり、眠さに耐えられずドン・キホーテの自販機でコーラを飲んだりと、休憩なしでは1時間まともに走れない状態に。

コンビニや道の駅で小休止を繰り返していたけど、この頃は写真を撮る余裕もなく、睡魔と寒さに耐えながら、伊賀の峠ではフロントライトの電池がなくなり真っ暗になるトラブルもありながらなんとか前を目指していた。

最終的に、峠の温度計が「2℃」を表示するほどの夜間の気温低下と睡魔で走行が危険な状態になり、ゴールまで27km地点、リミットまで約1時間半を残して24時間チャレンジを諦めることにした。駆け込んだセブンイレブンでパジャマを購入して、うどんや暖かいスープで暖を取り、スタッフさんに協力いただき日差しが出るまで店内で75分間待機して睡魔を回復させた後、531kmのルートを25時間01分で完走。

大阪のゴール地点にたどり着いて落ち着いてから、スタートから一度も外してなかったVeloTozeを外してフヤケまくった足を確認したあと、お風呂に入って心身ともに回復後、新幹線で帰路についた。

25時間で色々なストーリーがありすぎたキャノンボール。正直寝ないで走る行為がキツかった。でも、計画から試走・実行含めて普段できない(しない)体験ができたし、セルフマネジメント力を上げるヒントをもらえたので良かったかな。終わった直後は辛すぎてもう一回やろうとは思えなかったけど、またいつか挑戦してみたくなったら、やってみるかもしれない。


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