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TTR125を仕立てるvol16(〜キャブレターあれこれとセッティング編〜)

各地でTTR125ユーザーも増えてきて

・極力ノーマルで楽しむ方
・ゴリゴリに弄ってカスタム含みで楽しむ方

色々な楽しみ方がありますがTTRはカスタムパーツも豊富ですし、自身に質問があった場合はイジりも含めて変化を楽しんで貰いたいので後者を推しています。

今回は以前展開したキャブレターのネタをより掘り下げて書いていこうと思います。

↑以前のネタはこちら

TTRに使えるキャブ御三家

先述のvol12編で書いた内容と重複する箇所もあるかもですが、再度確認も含めて記述していこうと思います。

まずTTR125にすんなり使えるキャブを並べてみました。

左から
①旧型TTRのVM20ss
②新型TTRのVM20ss
③VM26
になります。

①と②の新旧VM20ssの違いと言えばやはりスロットルの引きが直orプーリーかの差によるワイヤーが1本か2本か?になります。

加えて底部のパイロットスクリューが旧型はすぐアクセス出来るのに対して、新型は盲栓で塞がれています。

盲栓外し

新型TTRのノーマルキャブはこれにアクセス出来るようにしてはじめて旧キャブと同じラインに立てると言っても間違いありません。

まだやってない方は加工をして調整出来るようにしましょう。

旧キャブMJ105
新キャブMJ100
と大分違うので新キャブをお使いの方は自身のマシン仕様によりMJを用意してもよいかもしれません。

それとチョークワイヤーから泥が混入して作動不良の事例もチラホラ聞くのでワイヤー移設を最初からやってもよいかもしれません。

移設ステーが販売されてます

ここまではノーマルキャブの話。

ここからが本題!


・VM26(武川製)を導入❗️

武川製のやつ

なんでコレ?と聞かれたら取り付け方法も込みで詳細は全てvol12編で書いてあります😅

それと大事なのはセッティングデータをある程度情報交換するにあたって

・自分のマシンの仕様を把握しておく!

コレは他のバイクにも言えますが、コレをしておかないと人様のデータをあからさまに鵜呑みにしてセット丸パクリなのに仕様の違いから一生セッティング迷子というのもよく聞く話です😅

一生平行線にならない為にも

・エンジンの仕様やメンテ履歴(OHしたのはいつか?どこまで触ったか?プラグは?フィルターは?等)
・現状使っている吸排気と電気の仕様
・主に走っている場所と用途(MX?ED?HED?)
・調子が良かったor悪かった時の差の状況
・よその人に触って貰ったら必ず変えた場所を自身でも把握
…etc

面倒かもしれませんが調子良く乗りたいのであれば把握しましょう😅(ノートやメモを取るのも大事です)

難しそうな話でハードルを上げてしまったかもしれませんが^^;
幸いにもTTRというプレイバイクは割と懐が広いもので多少ズレていてもある程度は普通に走ります。
…ただ武川さんちのセットは大分余裕を持ったセットで

武川キット(VM26)出荷データ
MJ190
PJ22.5
針5E75
筒332-O-0
クリップ3段
カッタウェイ1.5
エアスクリュー 1と1/4戻し

これが出荷状態。

これは山遊びにはマージンを取り過ぎで濃いので

MJ185 (STDは190)※走るステージで170〜195くらい辺り
PJ17.5 (STDは22.5)※オールシーズン固定
針5E75(STDそのまま)
筒332-O-0(STDそのまま)
クリップ2段 (STDは3段)
カッタウェイ1.5 (STDそのまま)
エアスクリュー2回戻し (STDは1と1/4戻し)

長年乗り込んで来て辿り着いたお山セッティングです。

推奨ステージはハイスピード系では無いエンデューロです。
気温もマイナス気温〜30度超えまで大体カバー出来るのを実体験から確認しています。

これに近年更新した情報として

・ハイスピード系ならMJのみガッツリ上げる

です。
一桁気温のハイスピードエンデューロを以前までのセッティングで走っていたら、プラグ真っ白のオーバーヒート気味になりました💦

勿論各機の仕様如何もありますが

ハイスピード系(特に気温も低いなら)MJは200〜230くらいでも良い

気がします。
ちなみに自身はオーバーヒート気味になったイベントの午後走行枠はMJを185→210にした所、全く問題なく走れました。

VM26×TTRの場合、プラグ焼け色を見る事も大事ですがアクセルの開け具合でもかなり左右されますので、自身のライダーレベルも多少加味してセッティング合わせに励むのもよいかもしれません。

MJ185で不調が出た後のハイスピードの時はアクセルを6〜7割位に抑えてあげたらネガな症状は出ませんでした。

MJは上げれば上げるだけパワー感は出ますが、あとはカブりとの戦いになりかねないので安牌なチョイ薄を程よいアクセルワークでコントロールするのもまたテクニックだと思います。

最後になりますが
「武川、武川」と煩く言うのには理由がありまして。

他のミニモト系(モンキーとか)カスタムにも使われており、他メーカーからも出ていたりします。

このキャブは「針と筒」が肝でして、他の針や筒の組み合わせも色々やりましたが武川キット以外の針と筒以外では「全く」走りませんでした💧

他のよい組み合わせがあるなら私が教えを乞いたい位です😅


走るステージや用途は人それぞれですので

⚠️あくまでも参考に(自己責任で)

して頂いて自分の最適解を見つけてみてください☺️


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