2024/11/14(木) 株式市況
【朝通信】13日の米国株式市場は3指数小幅なまちまちの展開。10月の米CPIは予想通りの伸び率。物価上昇加速懸念が和らが、2%までには未だ’時間を要すことが浮き彫りに。FedWatchで次回FOMCでの0.25%利下げ確率が前日の6割から8割に。▼CPIはコア、総合とも予想に一致。コアCPIは前月比0.3%上昇。これは3ヶ月連続同率。総合CPIは前月比0.2%上昇し、4ヶ月連続で同率。インフレ抑制が足踏み状態であることを示唆。来年の金融当局利下げペースは鈍化か。▼米下院選挙で共和党が多数派を維持する見通しとなりトリプルレッドに。トランプ政策を制限するという民主党の希望は大幅後退。▼米国債権市場では短期債上昇。国債利回りは、10年債が4.45%、2年債が4.28%。長期金利は続伸。CPIが想定通りから短期債利回りは下がるも、インフレ抑制が足踏みのため長期債は高く。▼外国為替市場はドル指数続伸。ドル円相場は155円台に。日本政府の介入懸念高まる。▼13日の日経平均株価は続落し、終値は前日比654円43銭(1.66%)安の3万8721円66銭。前日の欧米株安の流れを引き継ぎ、幅広い銘柄が売られた。「トランプ・トレード」の動きが一巡したとの見方多く。
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米CPIは予想通りの結果で一安心。当初は伸びることが想定されていたたため投資家心理が安堵。ただし、インフレ抑制効果は足踏み状態となっているために、来年以降のFRB利下げはペースを落とさざるを得ないような状況です。また、下院の共和党過半数がほぼ確実となることでトリプルレッド達成し、トランプ政策を抑制しにくくなり、インフレ懸念が高まります。為替は155円台に到達することで、政府の口先介入懸念が。今後の動向が心配されます。さて、米国3指数はまちまちの展開でした。円安は継続、日経平均先物は320円高。これらから今朝の日本株は高く寄りつくことが予想させます。ただし、米国は株価が伸び悩んでいることもあるので上値は限定的で、方向感なく寄り天の可能性も高そうです。利益が出ているならば早めの利確が良いかもしれません。マイルール徹底で慎重に安全運転で。