Xとして病院でやっぱり感じることなど

新型コロナウイルスのワクチン、3回目の接種に行ってきました!
もう4回目も始まってるのに、なんか遅くない? という気がするんですが、割とオンスケジュールなはずなんですよねぇ。
でも確かにちょっとは遅い。遅い原因としては、予約しようとしたらいっぱいで1~2か月待ったのが毎回だったので、それが原因なのかなぁと。

もちろん病院に行くわけなので、トランスジェンダーないしはXジェンダーとしては、何かしら思うことが生じる場面なわけですよね。
ぼくはジェンダー表現は割と女寄りでいるんですけど、保険証の性別は男なんですよね。
あとワクチンは血栓ができやすくなるそうなので、女ホルを入れていて血栓リスクが上がっている身としてはそれも正直に書かないといけない。
書くにしても、Xジェンダーだから病名はせめて「性別違和」って書きたい所だけど、
伝わるか分からないから一応「性同一性障害」という風にだいたい書くようにしている。

幸いなことにそれでどうこうなった事はない。
今日も気の良さそうな看護師さんとお医者さんに何事もなく笑顔でブスっと刺されて、ことなきを得ました。
交流会なんかで、医療現場で働く人が見舞われたジェンダーの無理解のエピソードを聞いたりする。
なので一定程度は心の中で身構えるのだけど、幸い嫌な想いをしたことはない。
ただ、それは中で働くケースと、患者として接する場合ではわけが違うのだろうとも思う。
カムアウトを恐れる人は多いけど、割と嫌な目に会うことは少ない。
ただ、万が一に出会ってしまった時の精神的なダメージを懸念する気持ちも分かる。

注射を打ったところは鈍痛がするけれど、12時間近く経った現在では幸い熱が出ることもない状態です。
1、2回目も特に副反応はなかったです。
基本的に心身ともに鈍感なところが多いので、得しているような、人間として何か足りないような複雑な気持ちではある。
心の浮き沈みが小さい。

最近はちょっときっかけがあって、幾つかの性的少数者の当事者団体に想いを馳せることがありました。
ちょっと知りたいことがあったからなんですが、我々には非常に有能な研究者がバックについているので、おんぶにだっこでおしえて貰える。
Xジェンダーの発祥であるG-FRONT関西について調べてて、その流れで他の団体はどんなことをしてるのかなぁなんて思って覗いてみたりしました。
皆がんばってるなぁと思って想いを新たにする気持ちも一定程度は浮かびます。
一方でそんなに周囲を気にして競争意識を持つタイプでもない…とは言い切れないけど、争う必要のない所ではそんなに競争意識は生まれない。
他がこんなことやってるから、うちもこれをやらなきゃ! みたいな焦燥に狩られることもそんなには無いけど、そういう事ができたらいいなぁとは思う。

いずれにせよ一人の力じゃ大したことはできないので、頼りになる仲間たちと一緒に頑張りつつ、さらに頼りになる人を探して他力本願で頑張っていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?