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くるみ

「喋らない」「泣かない」「笑わない」

小さい頃の私はそんな子供だった。幼稚園の発表会での出来事。ニコッともせず、大真面目な顔をしてステージに立っていた。プリキュアの曲に合わせてジャンプをして着地をするだけの振り付けだった。しかし、そんな振り付けですらリズムが取れない私。
"着地、ジャンプ、着地、ジャンプ"←正しいみんな
"ジャンプ、着地、ジャンプ、着地"←1人だけ舞っている私

「....やばいなこれ。」

そう思った母はダンススクールに入会させることを心に誓ったそうな。こんなリズム感も無ければ愛想もない私がアーティストになりたいだなんて言うなんて誰も想像していなかった。  

 ダンススクールに通い始めてから1年が過ぎた。リズムも取れるし、最年少で検定で5級に合格することもできた。そんな時、母は気づいてしまった。

「うちの子音程がとれない...」

歌も習いはじめた。誰かに憧れていたわけでも、歌が特別好きだったわけでもない。むしろ興味すらなかった。親が子供の才能に気づき、「この子ならアーティストになれる!」と期待を胸にavexに入会させたわけでもない。それは、幼いながらに理解していた。私は歌もダンスも他の人より出来ない。出来るようになるまで沢山の時間がかかってしまう。だからこそ、努力で補うことしか出来なかった。

当時、私はセンスのある人が本当に羨ましかった。
だって私が時間をかけてできるようになったことをすぐそばで友人が感覚で出来てしまうところを何度も見てきたから。
"元々センスのある人が努力したら凡人以下の私が何しても勝てるわけないじゃん"
そんな風に思っていた小学校低学年の頃の私。我ながら小学生のわりに大分ひねくれてるなと思う。

 そんな風に思っていたけど、だんだん勝ち負けを気にしないようになってきた。そうしたら不思議と楽しくなってきた。
"人より上手くなりたい"より"誰かに気持ちを伝えたい"
そんな気持ちが次第に強くなっていった。

なぜなら年長の時に両親が離婚したからだ。家に1人でいる時間があり、大きくなると寂しさを理解してしまう。分からないけど誰かに何かを伝えたいそんなやり場のない気持ち。
そんな時に音楽に沢山救われた。

"大丈夫だよ""1人じゃないよ"

音楽が私にそんな風に言って寄り添ってくれた。だから、いつしか

"歌で喜怒哀楽を分かち合えるようなアーティストになりたい。"

と思うようになったのだと思う。
 でも、そんな大きな夢を本当に現実にするにはどうしたらいいんだろう?中学生になって答えが見つからないままもがいていたところにエフユラのお話を頂いた。プロジェクトに参加すること自体初めてだった。"夢に近づけるかもしれない"という喜びと不安が半分半分だった。

どんな人がいるんだろう?合宿って何をするんだろう?とか。でも前日になったらすごい楽しみになった私ってすごくない?って密かに思っている。
 初めての合宿でみんなの歌を聴いたときの感想は

「うまぁ」「すごい」「すてき」だった。

更に見た目も可愛いわ綺麗だわのメンバーがずらり。
...いやなんかもう凄すぎて私ここにいて大丈夫なん?
って思ったけど、逆にここに入れてるのすごくない⁉ってポジティブに思えた私。
またもや前向きで大草原不可避。

でも、初めての合宿で自分のチーム内で焦りや気持ちのすれ違いで上手く物事が運ばず、どうしたら良いのか分からなくてしまったことがあった。
結果的には大人の方に話を聞いていただいたり、各自で気持ちを切り替えたりしてなんとか乗り越えることができた。とても楽しかったし、嬉しかった。みんな本番に強くてすごいなとも思った。

気持ちがうまく言葉に出来なくて悲しかったり、どんだけ練習しても思ったように成果が出なくて悔しかったり、くだらない話をして沢山笑ったり、歌やエフユラを通して人と繋がることでだんだん感情が出せるようになってきたなと気づく。

歌や音楽で出会うことができたエフユラメンバー、お世話になっている方々みんなと一緒に音楽を作っていきたいです。必要とされるような人間でありたいです。

いつのまにかそんな風に考えていた。

チームのことを想いながら絵を描いたり歌を歌うことが楽しくて。家族以外でこんなに考えたり、想っているのは初めてかもしれない。

"チームだと人対人だから気をつかわないといけないし、自分には難しい。ソロの方がいい。"

少し前まで...いやエフユラに入る前まではそう思っていた。けれどそれは違っていたようだ。私はこれから先、エフユラは家族のようなチームになる予感しかしていない。エフユラに関わってくださっている方々、メンバーのみんな大切だ。だからこそクソ真面目の私は"自分はエフユラにとって価値のある存在になれてるのだろうか?"と考えて勝手に落ち込んでいるときもあるけど、そんな風に考えて前を向いて歩いてきたし、今は相談できる人もエフユラにいる。1人じゃできないところもエフユラなら出来る気がする。

 今こうやって自分の気持ちを書いていて私ってこう思っていたんだと驚いている部分もあるが、これが私の気持ちなんだろう。人と比べすぎず、エフユラを想って行動する。幸せを願って、同じ夢〈コーチェラへの出演〉を叶える。きっとこのメンバーなら叶えられる。叶えたい。

真面目にふざけていこう。視野を広げて、もっと自分を曝け出そう。自分を曝け出せば、きっと心からつながれる。そう信じてエフユラメンバーと進んでいきたいです。
この作文を書く機会があってすごい良かった!!!


name : くるみ
age : 15
Twitter : a5yu4y5hTrYDoez
Instagram : @satomiruku.k
【マイブーム】
愛犬と格闘することと母の変顔を撮ること


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