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伝わる工芸、今のカタチ

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日本の工芸品、民芸品、伝統工芸品を身近に。 「今」使える素敵なプロダクトをご紹介。
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記事一覧

さらりとしたメタルと冬ごもり|KANAYA

もうすぐ年末。冬ごもりの時期がやってきます。 家でのゆったりごほうびタイムにぴったりなサイドテーブルをご紹介。 KANAYA富山県の伝統工芸品「高岡銅器」の金属鋳造技術を用い、現代のライフスタイルにマッチした製品を制作するブランド。 今を活躍するデザイナーと共同開発することで、金属の可能性を広げている。 今回は、KANAYA Interior Styleの中から、デザイナー紺野 弘通さんが手がけるサイドテーブルをご紹介! 紺野 弘通(Konno Hiromichi)

稲穂をさげた鶴と亀|わら細工たくぼ

なんと早いことにもう12月。あっという間に新しい年に変わっていきますね。 新年の準備、はじめてますか? 今回は、毎年買いたくなるかわいらしい鶴亀のお正月飾りをご紹介。 わら細工 たくぼ宮崎県日之影町で三代に渡りわら細工を制作している「たくぼ」さん。 自然豊かな日之影町は、隣接する高千穂とともに神話の里として広く知られ、昔から注連縄づくりが盛んに行われてきました。 素材となる稲藁は、田植えから稲刈りまで全て自らの手で行うことで、編み上げた際に縁起物としてふさわしい仕上が

貝殻が語る海|beta post

近年特に、海に放棄されたプラスチックゴミが問題になっていますよね。 もうずーっと前から言われていたことだけれど、実際何も対策してこなかった。そして今や魚の数よりゴミの数が多くなるという説もあったり。 そんな状況に「待った」をかけ、プロダクトを通して様々な問題について思考することを促そうとしているブランドがあります。 beta post今年2019年AW、ED ROBERT JUDSONのコンセプトラインであるED ROBERT JUDSON βが、ブランド名を「beta

カラフルポップなハサミヤキ|aiyu

みなさん、「ハサミヤキ」って聞いたことありますか? 私は全然知らなくて、「ハサミヤキ…鋏焼き?挾み焼き?」「はさんで作るの?」「✂️?」とちんぷんかんぷんな想像をしてました。 (はさんで作るのは釉薬を掛ける際に確かに行う場合もありますが…) 正しくは、長崎県のほぼ中央、波佐見町で日々作られる伝統工芸品こそが「波佐見焼(はさみやき)」。 昔ながらの波佐見焼は、透けるような白磁に青い呉須(ごす)で絵付けされた染付が特徴の繊細な陶磁器。ところが最近、モダンでかわいらしい製品が次

スマートで粋な曲げわっぱ|栗久

みなさん一度は憧れたりしませんでしたか?「曲げわっぱ」。 そう、テレビやSNSに載っている素敵なお弁当の写真に憧れはするものの、いざ自分で所持するにはなんだか敷居が高い…と感じてしまったり。 ところが、最近の曲げわっぱは意外とお手入れが簡単になっており、忙しい皆さんでも使いやすいよう改良されているんです。また、お弁当箱だけじゃなく、カップやお椀などさまざまな製品が次々に発売されています。 今回は、スマートな見た目の曲げわっぱを制作する工房、「栗久(くりきゅう)」さんをご紹介

一生モノのコーヒーポット|玉川堂 燕鎚起銅器

普段コーヒーはドリップ派でしょうか?それともインスタント? 今回は美味しいコーヒーを入れるサポートをしてくれる道具、「銅製コーヒーポット」をご紹介したいと思います。 ドリップ派のあなたは、機能性と美しさに釘づけになること間違いなし! 普段インスタント派のあなたも、ドリップ派にチェンジしてしまうかも? 雪国 新潟県。そのほぼ中央に位置する燕市には「燕鎚起銅器(つばめついきどうき)」という240年続く伝統工芸品があります。 燕鎚起銅器は一枚の銅板を職人が「鎚(つち)」で何度