10/30 天皇賞・秋
東京11R 天皇賞・秋
このレースを考えると、まずパンサラッサがいることから始めなきゃならない。
いつものように逃げ手を打つことは確実だとして、重要なのはこの馬特有の中盤締まったタイムで逃げるかということ。
札幌記念でパンサラッサが刻んだラップタイムは
12.6 - 10.9 - 12.0 - 12.1 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 12.4 - 12.6 - 12.7
このときは、中盤緩めることなく持続力勝負に持ち込んでいるんだよな。
まぁ、パンサラッサが札幌という舞台で勝ちを求めるとそうなる。
中山記念の時はこれがもっと極端に締めていった。
しかし、結果としてジャックドールに差されている。
これをどう見るか。
パンサラッサが東京という差し天国の競馬場で逆バイアスなのは明らかで、矢作調教師がドバイで中盤緩めたペースのことに触れている点も気になる。
どちらにせよ勝つことはかなり難しいとは思う。
後方にとんでもない馬たちがいることは変わらないから。
中盤緩めてしまうと、後方一気に展開が向くだろうし、締めると持続力も求められるそういった展開になる。
だからこそ、パンサの刻むペースが予想の上ではキモ。
今回は先行馬多く、競りかけられるから緩められないという読みで。
前に行く馬がそこそこいる今回のレースだけど有力馬のなかで先頭を走っているのはジャックドールだと思う。
ゲートの出と行き足を考えるとその後ろにジオグリフ、シャフリヤールみたいな並び。その後ろにイクイノックス。
まとめると、全体的なペースはハイ寄りのミドル。
中盤もちょい締まる。
隊列の目安は
パンサ→ジャック→ジオ=シャフ→イクイ
・食らいついていける持続力
・そのなかで差し切れる末脚の共存
・位置取り(距離ロスなく回れるか)
この3つの条件をクリアできそうな馬を選ぶ。
しるし
◎ジオグリフ
今回はこの馬に賭けてみたい。皐月賞は忘れられない。
この展開予想のなかで最もカギなポジションはジャックドールの後ろだと思う。シャフリヤールよりこの位置を取れそうだよな、枠的に。
コーナリング性能と追走力はピカイチ。
器用に競馬が出来るタイプなのでジャックドールに食らいついてくとこの馬の良さが一番良く使える形に勝手になっているはず。
そしてなにより成長力。春のクラシック戦前から半年が経って大幅なプラス体重になった3歳はこの馬だけ。
フォトパドック見ても一回り大きくなってるように見える。そんでもって、調教の動きも文句なし。
今日、パドックに出てきてそれが締まっていれば尚いい。
喉鳴りが不安視されているけど、2000mならいけるのは皐月賞で証明済み。
骨折明けなのは、まぁ無視。
鉄棒から落ちて骨折した子供でも、運動会までに治ってたら余裕で走ってるでしょ?ジオグリフは手術もしなかったし、そういう理解でいい気がする。
最後の決めてはオッズ。
これだけの要素を以てして三歳勢で一番人気薄。
ここが買い時とみる!福永さんお願いします。
〇イクイノックス
ダービーがとにかく強い。疑いようのない地力。
アスクビクターモアが飛ばしていく展開で持続力を持ちつつも上り2F33.6を繰り出すのはもう異次元。
大外枠なのにドウドュースと並んでレコードタイムだったわけだし、強いに決まっている。
ただし、オッズ的に番手評価。
何度も言うけど、強いに決まってる。
ダラダラ書きすぎて時間がないから以下省略印だけ。
▲シャフリヤール
いちばん得意なのはスローからの上り勝負。
今回はその限りでは無い。地力を評価してこの印。
△ジャックドール
先に述べた展開で内外フラットなバイアスで内々ロスなく競馬できれば3着に残る可能性も否定できない。
△ダノンベルーガ
ペース経験が浅い。能力の底が見えている気がする。
上積みも見込めないしヒモまで。
一応印を回したがジオグリフとイクイノックスが大本線という感じで。
レース回顧
レース結果
◎ジオグリフ→9着 〇イクイノックス→1着
▲シャフリヤール→5着 △ジャックドール→4着、ダノンベルーガ→3着
まずはパンサラッサから書くべきか…
2Fラップタイムは以下の通り。
予想で書いたように中盤を締めていくいつものパンサラッサ逃げだった。
12.6 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.6 - 11.8 - 11.6 - 12.4 - 12.7
まぁこの絵面は大逃げに見えるんだけど、パンサラッサからすればいつものタイムで走っている、ただそれだけなんだよな。
ちゃんとゲートを決めて最内をスムーズにとれたのが1000m57.4で通過できた大きい要因だったと思う。
中山記念(1800m)の時は1000m通過57.6だったのにこれを上回るペースで来ちゃってたんだな。
一瞬10ノースブリッジは並びかけたが、控えて3番手。
岩田パパは体に時計がついてるタイプの騎手だからオーバーペースなのはたぶんわかっていたはず。
結局、番手は12バビットになっている。
ここでバビットの刻んだラップ
12.1-11.0-11.1-12.2-12.6-12.0-11.9-11.4-11.0-12.6
この時点でパンサラッサとその他の後方集団とで完全に別レースになってしまっていた。
バビット先頭の後方集団が刻んだラップは中緩み、つまりスロー瞬発力勝負のいつもの府中レースと同じになったということ。
俺の予想はここで破綻。
ジオグリフにとっては持ち味が活きない展開になった。
正直、なぜバビットがこのラップで走ったかわからない。
1年以上の休養明け2走目だし、無理をしないつもりだったのかな。
では、ジャックドールは?
札幌記念で控える競馬をして、パンサラッサを差し切ったのは成長。
それはわかる。
でも府中のスローペースをイクイノックスらと同じ位置で付き合ってスロー瞬発力勝負をしようっていうのはさすがに無理があるよ。
淀みない流れの中で差し切るのがこの馬の持ち味のハズ。
積極的に前に行ってほしかった。
話を戻すと、スロー瞬発力勝負になったら展開が向くのはダノンベルーガとイクイノックスそしてシャフリヤールだろう。
イクイノックスは見解通り。もう最強かな?
3F32.7はもうパンサラッサが止まって見えたよ。
府中の中距離で負けるイメージが湧かない。まだまだ成長途上なんだろうしとんでもない馬だな。。
シャフリヤール5着はひっかっかる。
メイチ仕上げじゃない、3歳馬と斤量差があることを加味してもジャックドールに末脚負けってのは腑に落ちない。
ジャックドールも状態はたぶんメイチではないし猶更。
俺が競馬をやり始めたころにはすでに海外遠征に行っていた馬だったからよくわかってない。過去レースをじっくり見なきゃな。
本命を打ったジオグリフは9着。
この展開になってしまうと仕方がない。舞台があればまた狙う。この惨敗で次人気を落とすならラッキーだと思おう。
まさかパンサラッサを誰も追わない展開になるとは…。
正直、今回の天皇賞は自信があったから負けた金額以上に展開がまったくの真逆(パンサを除き)になったことのショックがデカい。
まだまだ、予想の鍛錬が足りません!
めげずにがんばっていこう。
個別ラップはDERBY ROOMから引用
https://derbyroom.jp
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