テクニカルの「ロールリバーサル」って何?
テクニカル用語に「ロールリバーサル」という言葉があります。
ロールとはロールプレイングゲームのrole、つまり役割という意味で、リバーサルは逆転という意味です。
つまり、ロールリバーサルとは役割逆転という意味になります。
今回はロールリバーサルについて詳しく解説していきます。
ロールリバーサルとは?
テクニカル分析における「ロールリバーサル」とは、それまでサポートとして機能していた価格をブレイクした後は、レジスタンスとして機能すること、もしくはそれまでレジスタンスとして機能していた価格をブレイクした後は、サポートとして機能することを言います。
チャートを見てもらったほうが早いですね。
・サポートラインをブレイク⇒サポートがレジスタンスに変わる
・レジスタンスラインをブレイク⇒レジスタンスがサポートに変わる
とてもシンプルですが、明確なサポレジライン程効果があります。
ロールリバーサルの仕組み
なぜロールリバーサルが機能するのでしょうか?その理由について解説します。
それまで何度も反転していたレジスタンスラインは、売りポジションが集まりやすくなります。
売りポジションが集まっている中でレジスタンスをブレイクすると、売り側の損切りが続いてブレイクが加速します。
しかし、その中でも損切りをしないポジションも多く残ります。
その後、明確にブレイクした後に、再度レジスタンスだった価格帯まで戻ってきた時に、レジスタンスで売りを入れていたトレーダーはどう思うでしょうか?
「やった、助かった」
これに尽きると思います。そして、自分のポジションが損益ゼロ付近で決済注文(買い注文)を入れるのです。
こうなると、レジスタンスラインで再度上昇が起きます。
また、他にも、ブレイクの最中に乗れなかったトレーダーたちの押し目買い、ブレイク後に逆張りしたトレーダーたちの決済(買い)などが以前のレジスタンスラインで発生するため、結果としてはサポートになるのです。
この流れについては下のチャートをご覧ください。
それまで明確に意識されていたライン程ロールリバーサルとして機能します。
なぜなら、それだけ明確に意識されていれば、その後も意識されるだろうと多くのトレーダーが考えるからです。
ルールリバーサルは単体だけでも機能しますが、他の指標と組み合わせることでさらに角度を上げられますので、色々と試すと良いでしょう。
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