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心理パターン

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FXや投資に役立つ心理パターンの厳選50
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#心理学

保有効果

公平な価値って 客観性が大切所有者のエゴ? 自分の所有するものには、とりわけ高い価値を感じる事です。 客観的に価値を評価し、手放すかを判断するようにしましょう。 人は、自分が所有する物は、思い出などが生まれてお金に代え難いと思う傾向があります。 他者にとっては価値がないものでも、自分が所有している物に対しては高い価値があるとする現象を「保有効果」、または「授かり効果」といいます。 なぜ起こるの?手放したくなくなる理由の一つとして、その物が最初から交換目的ではなく、使用

バーナム効果

リスクを考慮 当てはまるなら自分も?自分=みんな? 誰にでもあてはまることを、自分にだけあてはまると錯覚する事です。 リスクを考慮せず希望的観測で判断した場合、大きな損失を被ることになりがちです。 アメリカ合衆国のポール・ミール(心理学者)が、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで1956年に名付けました。 アメリカのバートラム・フォア(心理学者)の名

単純接触効果

愛着の元? 繰り返すと好きになる積み重ねが影響 何度も見たり聞いたりを繰り返すとその人物や物への好感度や印象が高まる事です。 身近な人を好きになるのは自然の成り行きで素敵な事ですよね。 アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文『Zajonc』 (1968) を発表し、知られるようになりました。 ザイアンスの法則、ザイアンス効果とも呼ばれ、対人関係については熟知性の原則と呼ばれます。 なぜ起こるのか?見たり聞いたりすることで生まれる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属

ハロー効果

目立つ特徴のみの判断はNG 少ない材料で判断 価値の判断を、目立つ特徴のみによって決めてしまう事です。 判断材料が少ないと、誤った結果になる可能性が高くなるため、多くの材料から判断したいですね。 ハロー効果は、心理学者エドワード・ソーンダイクが書いた論文「A Constant Error in Psychological Ratings」(1920年)で認識されるようになりました。「ハロー」とは聖人の頭上に描かれる光輪のことです。 代表的な例SNSの宣伝 SNSで

ピーク・エンドの法則

終わりだけで判断?ピークとエンドの2点で 判断するのは控えよう 自分の過去の経験がピーク時にどうだったか、それがどう終わったかだけで判断してしまう事です。 過去の経験を「ピーク」と「エンド」という2点で印象づけてしまうのは避けたいですよね。 私たちは過去の経験をそのピーク時に『どうだったのか』や『どう終わったか』だけで判断してしまう傾向が強いということが分かっています。 ピーク以外の情報が忘れているわけではありませんが、比べることをしないので「喜び」や「悲しみ」の総量