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心理パターン

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FXや投資に役立つ心理パターンの厳選50
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2022年5月の記事一覧

感情ヒューリスティクス

好きか嫌いかの2点で判断は控えよう経験則だけで判断? 感情ヒューリスティックとは、ヒューリスティクの中でも、対象物への感情によって、判断が変わることを言います。 人は、好きなものに対して、リスクを過小評価する傾向があります。言い換えると、経験則による判断になります。 問題解決や意思決定の際に、論理的な思考に基づくことなく、暗黙のうちに用いている非常に簡素な解決方法のことを指します。 なぜ起こるの?素早く、そして効率的に問題を解決させる心理的な手っ取り早い方法であるから

区別バイアス

個別より同時は注意 差異を公平に過大評価を防ぐ 複数の条件で価値を個別に評価するより、同時に評価した方が、自分にもたらす価値の差異を大きく捉えてしまう傾向が強いので注意が必要です。 人は皆、小さな差異を過大評価する傾向にあるので気をつけたいですよね。 誰でも自分が好きなものは情報を集めて知っていて、自分に最適なものを選択することが想定されていますが、実際にはそうではありません。 予測と実際の結果の間にはしばしば大きなギャップが生まれ、往々にして悪い決定につながります。

ピーク・エンドの法則

終わりだけで判断?ピークとエンドの2点で 判断するのは控えよう 自分の過去の経験がピーク時にどうだったか、それがどう終わったかだけで判断してしまう事です。 過去の経験を「ピーク」と「エンド」という2点で印象づけてしまうのは避けたいですよね。 私たちは過去の経験をそのピーク時に『どうだったのか』や『どう終わったか』だけで判断してしまう傾向が強いということが分かっています。 ピーク以外の情報が忘れているわけではありませんが、比べることをしないので「喜び」や「悲しみ」の総量

アンカリング効果

判断基準を再考目先の利益を選んでしまう 最初に示された特徴や数値(価格)が強く印象に残りやすいので、意思決定や判断に影響する傾向が強いです。 実際の「判断基準」が何なのかを一度立ち返って確認する事が重要になってきます。 実際の取引で言えば、思惑と違う方向にトレンドが向かった場合などに、なぜなのかを判断しないと強い印象に残っている自身の予測した損切りポイントや利確ポイントが影響して、正しい新たな判断を妨げてしまうので注意しましょう。 アンカリングの分析による例エイモス・

現在志向バイアス

未来より「今」を優先?目先の利益をついつい選んでしまうのは、人間であれば誰しもある事だと思います。 評価する対象が「今」か「未来」かで、対象は同じであっても着目する観点が異なるためにおこります。 つまり、「未来」はより抽象的な点に着目して、「今」はより具体的な点に着目して判断してしまう。 実際の取引で言えば、利益確定がいつも早すぎると後で感じるトレーダーは少し意識して取引を行うようにしてみましょう。 例えば、禁煙ができない理由の一つに「現在志向バイアス」があります。こ