モラトリアム #福井旅2日目
福井旅2日目
福井旅2日目は今いる坂井市から南下して嶺南方面に向かうということで一路嶺南へ。
まず訪れたのは三方五湖(さんぽうごこ)。福井県観光公式サイトによると
とのことで、その絶景を眺めるためにリフトでいざ高台へ。湖と日本海を眼下に同時に収められ、非常に興味深かった。
というのも、昨日行った雄島あたりは典型的な隆起海岸なのに対して、今日の三方五湖は典型的なリアス海岸。
複雑に入り組むリアス海岸の海岸線を眼下に収め、その地理的特徴をまじまじとながめられたことは結構面白かった。
教科書で習ってきたことを思い出しながら、体感することができるのも義務教育の成果なのかもしれない。
おおいに
続いて向かったのはおおい町。
おおい町と言えば大飯原発がパッと思い浮かんだが、原発再稼働についても国論を二分するような論争の様子を呈している。
逆に言えばそれくらいしか知らないので、おおい町を知るいい機会。
ほだかに連れられたのはSEA SEE PARKという観光案内所やテナントなどが入る商業施設。
いろんなテナントが入っていて、スケートボードショップやコーヒーショップ、アウトドアショップなど、多種多様だった。
どうやらチャレンジショップなどもあるようで、奈良でいうところの夢cubeか。
そこで海鮮自然薯丼をいただき、腹ごしらえ。
先ほど触れた三方五湖の自然に触れられるアウトドアプログラムもいろいろあり、関連して各所にタープやチェアが置かれていた。
SEA SEE PARKのコピーは「おおいに、あそぶ おおいで、あそぶ」だった。こういうコピーライトのうまさはかっこいいし痺れる。コピーライトの勉強、したいから本を読んでみよう。
食後にコーヒーとブルーシールアイスをよばれ、ゆるく時間を過ごし、龍角散とはここでおさらば。
目が点
さて、腹ごしらえも済んだところでここは嶺南。京都府に程近いわけで、坂井市に向け再度北上。
1番眠い時間な訳で、睡魔を歌を歌いながら吹き飛ばし、次は鯖江へ。
鯖江はメガネの産地として有名。メガネでも買おうかな〜と思い、メガネミュージアム併設のショップを覗くも目が点になる。
とても我々くらいの手取りでは手が出せないし、何より僕には似合わない。驚くほど似合わなかった。
何事も年相応、というものがあると痛感。もう少しいろいろ大人になったら再度来訪しよう。
おしどり
嶺南から鯖江に北上してもなお北上せねばならず、鯖江の次に寄ったのは同じく鯖江市内の河和田地区。
河和田地区は水が清らかでおしどりが生息していて、越前漆器が有名な産業だ。2年前に福井に来た時、漆器に金粉で絵付けする「蒔絵体験」をひたのも他でもない、河和田だった。
まちの区長さんたちが主催する祭も開催されていて、まちのコミュニティ作りの方法を実感。多くの老若男女があちこちで賑わいを作っていた。
その祭りの屋台で、清水があるところには必ずと言っていいほどある酒蔵の有名な梵という日本酒をお土産に購入。
その足で向かったのはhakoaという木をふんだんに使った雑貨を取り揃えるお店へ。
ここでは木にデザインを刻印できるサービスがある。ぼくが愛用している越前ガニが刻まれたiPhoneケースを購入したお店だ。
そこで越前ガニ刻印をお揃いにしよう、ということでほだかはキーリングに刻印。ぼくはそろそろ来る機種変に備え、新しいケースを購入し刻印してもらった。そして共通の知人にもプレゼントとしてキーリングを購入。
世にも不思議な越前ガニでお揃いグッズを生み出した。
救われたのはお店の方の対応。越前ガニをどう刻印するか、試行錯誤してくださり納得いくものが仕上がった。
最後には「これは珍しいので写真撮らせてください!」とおっしゃり、丁寧に撮影までしてくださった。
普段から不特定多数ではないものの接客・サービスに関わる仕事をしているものとして、その応対やサービスの質に学ばされるところが多かった。
今夏初花火
日も暮れ始め、空が黄金色に染まる時間。
今日は三国花火大会という大きな花火大会がある日で、僕たちも例にも漏れず少し見ていこうと離れたところで花火を鑑賞。
今夏初花火だったぼくは、いたく感動した。
ここ数年はみんなで同じ方向を向いて花火を見るという経験が皆無だった。
それが今年はみんなで同じ方向を向き、ジーッと花火を見つめる。この瞬間こそが感動した所以だった。当たり前は失って初めて、当たり前だったと言うことに気づく。
モラトリアム
花火鑑賞を早々に切り上げ、先ほどの共通の友人と共に食事をとり、風呂に入る。
大学でもちろんだが、社会人になってますます銘々の場所で銘々の働きをして、銘々感ずるところがある
そんないろんなことをざっくばらんに話しながら、どこか学部生時代に戻ったようだった。
こういう時間に執着することはいけないが、時に戻ってみて見えることもある。むしろその方が多いがしれない。
結局は何事もバランスが肝心だ、ということ。無事にお土産とキーリングも購入し、お渡し。
このキーリングの木を使い続け味を出せるまで育てるのと同じように、この関係も細くてもいいので長く育てていければいいなと、一抹の期待と希望を以て2日目は終了。
福井でいろんな思い出が増えていくことが、シンプルに嬉しい。明日もいろんな思い出ができるとこれ幸い!
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