株式とFXについて
「株式は投資だが、FXはギャンブル」だと言う人がいます。
私自身は、株もFXも知っているのでどちらがどうというのは特に思いません。
ただし、決定的な違いがあります。
それは、「ゼロサムゲーム」か「プラスサムゲームorマイナスサムゲーム」かという違いです。
経済学の「ゲーム理論」という理論の考え方なのですが、
ゼロサムゲーム=参加者の利得の合計がゼロであること。
プラスサムゲーム=参加者の利得の合計がプラスであること。
マイナスサムゲーム=参加者の利得の合計がマイナスであること。
株式投資ですと、会社が成長することによって株価が上がればみんなが得します。
また、「投資」として見た株式投資の場合は「配当」があります。
その点で言えば、会社の成長に関わらず配当を得られます。
つまり、「出資者全員」が儲かる可能性があります。「プラスサムゲーム」と言えます。
その逆もあり得るので「マイナスサムゲーム」と化すこともあります。
一方、「FX」は、誰かが勝っているのならば必ず誰かが負けています。
つまり、「ゼロサムゲーム」です。(厳密には、手数料やスプレッドなどで若干マイナスサム)
これをかなり悪く言えば、「株式は全員幸せになれる可能性があるが、FXは幸せになる人がいる一方で、不幸になってる人がいる」となります。
この点に関して悪いイメージがあるかと思います。
ネットでもこの点について言及している人がいます。
例えば、
「カジノだって負けた人のマイナス分を勝者で奪い合っている!だからFXもギャンブルだ!」
といった意見です。
ただし、プラスサムだろうがマイナスサムだろうが、さらにはゼロサムだろうが、
必ずしもプラスサムが一番優れているとも言えません。
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