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投資と投機の違いは?

「投資」と「投機」の違いについてお話しします。

「投機=ギャンブル」とおっしゃる方もいますが、

「投機」とは、短期的な売買で利ざやを抜くことです。

それによって得られた収入をキャピタルゲインと言います。

損失のことをキャピタルロスと言います。

この場合の短期とは、デイトレードやスキャルピングのことではありません。

一方、「投資」とは、資産を長期間保有してはじめて発生する配当や利子によって稼ぐことです。

具体的に言えば、株式の配当などがそれにあたります。この収入のことをインカムゲインと呼びます。

つまり、投資価値が高いと判断して、金融商品として持ち続けて、それによって収入を得ます。

投機との違いはここです。

短期的な判断で、売買を繰り返すことは投資とは言いません。

これは投機です。

ただ、「トレーダー」のことを投資家とも呼びますし、トレーダーと言えば、一般的には短期的に売買を繰り返して、利ざやを抜く人々を指します。

もちろん、ある会社の成長を長い目で見守り、会社そのものに投資をして、それによって得られるインカムゲインを収入源にしている人も投資家です。

厳密に言えば「投資家」というのは、このようにインカムゲインを狙う人を指すのでしょう。

トレーダーと投資家のをあえて厳密に分けるとしたらこういった違いです。

ただし、「投資家」と「トレーダー」の違いにせよ、「投資」と「投機」の違いにせよ、

言葉の綾のようなものだと思います。

厳密な違いを言えばこういう話になるだけです。

本来の投資のあるべき姿は、(株式投資を例にすれば)投資対象となる会社の成長を望み、出資者のお金をもとに事業をした会社が成長し、出資者も儲かるというものかもしれません。つまり、インカムゲインを狙うということです。

ただし、キャピタルゲインを狙うトレーダーはその会社の成長なんてどうでもいいと思っているでしょう。

FXでも同じです。ドル円が上がろうが下がろうが、稼ぐことができればそれでいいと思っている人がほとんどのはずです。

この点で、投資と投機では「世間に持たれるイメージ」が違うかと思います。投機は「何も生まない」と思われているということです。

だからこそ、日本では「専業トレーダー」がしっかりとした仕事として認められていない所以な気がしております。

(多くの人は、投資と投機の違いは知らないと思いますが、皆がなんとなく持っているイメージを噛み砕くとこのような問題があるかと思います。)

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