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値幅観測論

この記事では値幅観測の方法についてご紹介します。
FXトレードで天井掴みしてしまう方、
値幅を事前に知る事でトレードプランを立てたい方向けに、値幅観測の方法をピボット、フィボナッチ・エクステンションを用いてシンプルにわかりやすく解説致します。
ピボットとフィボナッチ・エクステンションを理解する事で価格がどこまで動く可能性があるかという値幅観測が可能となります。つまり、相場に参入してまだ動く値幅があるかないかという事を予測できるようになるのでエントリー前に目標値までのシナリオを立てて判断する事ができるようになります。
この記事を読むことで値幅観測で使われるピボット、フィボナッチをマスターできるようになります。
目次

  1. ピボットとは

  2. ピボットの使い方

  3. ピボット逆張り戦略

  4. ピボット順張り戦略

  5. デイリーピボットとウィークリーピボット

  6. フィボナッチ・エクステンションとは

  7. トレンド方向のターゲット価格分析

ピボットとは

ピボットとは前日、前週の値動きから当日、今週の価格変動範囲を予測します。
デイリーピボット=前日
ウィークリーピボット=前週
ピボットは、有名テクニカル著者J・W・ワイルダーが考案したツールです。前日、前週の値動きから計算される全7本のラインから形成され、中心であるピボット(P)の上下に3本ずつラインで構成されています。(画像1参照)、値動きの目標や売買シグナルとして使用する事ができます。
ピボット

ピボットの使い方

ピボットは、前日、前週のローソク足の価格を基に算出されるので全世界共通です。どの相場参加者がみても同じ価格水準でピボットが構成されるので相場参加者から意識される事になります。つまり、ピボットは相場のサポートライン/レジスタンスラインとして機能します。

デイリーピボットの計算式

ピボット逆張り戦略

基本的にはS2~R2までは逆張りの戦略を取ります。つまり、S2~R2まではレンジであるという前提でS2~R2を背にロング、ショートのポジションを保有します。例えば、価格がS1に到達で押し目買い、R1に到達で戻り売りという戦略が基本スタンスとなります。この際にS1やR1を突破した場合はすぐに損切りしS2やR2で上記と同様の戦略で逆張りトレードをする事が基本的な使い方です。

ピボット順張り戦略

順張り戦略ではR3とS3を突破した水準でレンジブレイクしたと判断し、順張りでブレイク方向についていきます。つまり、価R3, S3まで達するとトレンドモード入りと考えます。

各ラインでのピボットの売買戦略

デイリーピボットとウィークリーピボット

ピボットは日足ベースのデイリーピボット、週足ベースのウィークリーピボットがよく使われます。ウィークリーピボットでは前週のローソク足を基に計算されて今週のウィークリーピボットとして表示されます。ウィークリーピボットは相場参加者からサポート&レジスタンスとして意識される事が多く、大抵各ラインで一旦価格が止まる事が多いので逆張り戦略に有効です。
またそれぞれのサポート、レジスタンスラインを値幅の目標としてみているトレードも多くピボットは値幅観測に有効なテクニカル分析です。

フィボナッチ・エクステンションとは

フィボナッチ・エクステンションではトレンドに対する戻りや押しの波動からどの程度、次の波動がトレンド方向に続伸するかを予測するために使用されます。反対に、フィボナッチ・リトレースメントは波動の戻りや押しを計算するのに使われます。
下の図のように1.0、1.618が注目され、1.618を超えると次の目標値が更新され2.618あたりまで到達する可能性が出てきます。

トレンド方向のターゲット価格分析

フィボナッチ・エクスパンションは、第1波の押し/戻しという価格調整を経て、第3波でどこまで進んでいくのかという値幅観測に用いられます。これはN波動の考え方がベースとなっているのでN波動を説明します。N波動とは、「上昇→押し→上昇」「下降→戻し→下降」の事で3つの波動を1つのトレンドとする考え方です。
下記の図でN波動で解説しましょう。フィボナッチ・エクスパンションは、右側1値幅を基準とします。この第1波に対するフィボナッチ比率の戻り値幅0.618とした場合、ここから第3波が開始し、1.618水準が第3波の価格到達の目標となります。
画像1/フィボナッチ・エクスパンション

画像の例では、急落後に戻し61.8%達成後、100%を超えて161.8%水準に到達する様子を表しています。
ピボットとフィボナッチ・エクステンションをテクニカル分析に用いる事で値幅観測をする事ができるので
ターゲット価格を見据えて利を伸ばす事ができるようになり、天井掴みのようなトレードを減らす事ができるようになります。


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