逆張りナンピンEAの検証①

まず、手法がなんだかんだ言う前に巷のEAがのたまっている月利や破産率について数値に基づいて考えてみる。

下記表を確認いただきたい。

月利から導き出される、単利運用と複利運用で得られる金額を示したものである。

よくEA紹介にあるのは月利50%~100%だろうか。
さらには大体の場合、「破綻しない」と思わせるような記述がる。
破綻しないのであれば、この表を見た場合、皆さんは当然複利を選ぶだろう。

だってそうだろう?
月利50%なら100万円運用しただけで1年後には1億を超える。
月利80%なら10億以上だ!!
なんて事だ!!!
こんな夢みたいな話があったなんて・・・
乗るしかない!!このビックウェーブに!!!!!




これを見てそう思う人はいないと信じたい。

では月利30%ならどうか?
100万円運用で1年後には2,000万円。
まぁ信じられる範囲か?
只、「破綻しません」には強く疑問が残る。

多くの書籍を読んでいる人ならわかると思うが、相場の世界では年利で数十%を取り続けているなら優秀と言われている。
わかるだろうか。
本に掲載されるような優秀な人達が年利数十%だ。

月利30%の複利(年)部分を見てほしい。
何%と書いてあるだろうか。
2,330%と書いてある
一桁どころではない、二桁違いだ。

とんだ化け物がいたもんだ。
いい加減わかると思うが彼らは真実を言っていない。
というより真実をボカシている。

ボカシているのは「破綻」の部分である。
書籍の方々とEA紹介者の大きな違いは、この破綻(リスクの度合い)にある。
EA紹介者は破綻しなかった検証期間、又は過剰最適化を施して「破綻しません(ほぼ)」とのたまうが、実際はいともたやすく破綻する。
単純計算でいけば、月利50%ならば平均2か月で破綻するだろう。

実際のEAも見てないのに何が検証だと思われるかもしれないが、私は他人が捏ね繰り回した数値やデータより純粋な事実を信じる。

いや、あのEAだけは違う。かれこれ1年以上破綻していないと思う方もいるかもしれないが、破綻するのも確率であって、当然ぶれる。数多くEAがあるのだから、本当は2か月で破綻するEAでも1年破綻しない場合も当然ありえる。

ここまで言って納得できない方はデビルメイクライ風にいえば「You must die」である。
どこの馬とも知れない私ではどうにもできない。

とにかく、こういった高勝率、高月利のEAは「破綻(ゼロカット)が前提」と思ってよい。
ではナンピンEAは使い物にならないのかと言われれば、そうとも限らない。「破産が前提」なら投資資産の〇%に限って単利で運用すればいいのだ。
例)投資資産1,000万からナンピンEAで100万円単利運用
  勝率99% 勝った場合11,000円(1.1%)の利益 負けた場合100万円の損失
  この場合、理論値では100回勝負したら89,000円(8.9%)の利益となる。(月利何%かはトレード頻度による)
 
※この方法は資産〇%で損切るという捉え方もできる。
※多分この辺がギリギリ現実的なライン。


それでは引き続き以下の前提で検証を進めていく。
①破綻(ゼロカット)が前提。
②投資資産の〇%に限って単利運用し本当の意味での破綻を避ける。
③多くの他EAのように海外口座(高レバ、ゼロカットあり)及びゴールドにて検証。

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