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【ドル円160円台も目前!?】4月22日週振り返り 4月29日週シナリオ
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先週の相場振り返りからご覧いただくと
より理解しやすいかと思います↓
今週は国内では、日銀金融政策決定会合によって円安が加速したことが話題となりました。一方で米国では、決算やインフレ指標上振れによる金利上昇などがテーマとなりました。米経済や日本経済、為替など今週の出来事を振り返りながら翌週のシナリオに繋げていきたいと思います。
米国経済
GDP/GDPdeflator
第一四半期のGDPは、予測2.5%に対して1.6%(前回3.4%)と大幅な下振れとなりました。ここ最近で見てもかなり低水準です。
しかし内訳を見てみると個人消費や民間最終売上は堅調であり、下振れはしたもののそこまで神経質になるほどではないかと思います。
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一方でGDPdeflatorは、予測3.0%に対して3.1%(前回1.7%)で物価指数は上振れとなりました。インフレ率高止まりが意識され、米金利の上昇要因となりました。
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今週は、これらの指標までに特に材料がなかったこと、GDP↓deflator↑で相場はややこしい動きをしていたかなと思います。物価指数の上振れで米金利高となりましたが、次第にはそれを織り込む形で株やドルストの上昇も見受けられました。これらが複雑に絡み合ってややこしい動きに繋がったかなと思います。値幅は出たものの方向性には欠ける動きとなりました。
PCE個人消費支出
PCEは予測値2.6%に対して2.7%(前回2.5%)、コアPCEは予測値2.6%に対して2.8%(前回2.8%)と全体的に見て上振れとなりました。deflatorやPCEそれぞれ上振れでインフレ率の鈍化後退がやや目立ちます。FRBとしては懸念に思ってはいるでしょう。しかし、この指標値を見て特段焦っている様子もないと思います。追加利上げが必要なほどインフレ再燃とは言い難いですし、長期的に見て緩やかに下がればいいという判断なので、まだ据え置きで様子を見るフェーズだと思います。今は、良好なデータ待ちと時間が必要になってくるでしょう。
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ミシガン
ミシガン大学期待インフレ率
結果3.2% 予測3.1 前回2.9%
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ミシガン5年インフレ予測
結果3.0% 予測3.0% 前回2.8%
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米金利
今週の米金利上昇は、deflatorやPCEなどのインフレ指標の上振れが主要因となります。最近のインフレ率は鈍化後退が目立ち、雇用や消費も堅調なことから米金利の上昇は続いております。米2年債で5.0%、米10年債で4.75%と年内利下げ1回分の織り込み程度は上昇しています。これ以上の金利高となると年内利下げが難しくなるとの見解も出来ますので、足元の材料での金利高はある程度織り込み水準に達していると考えています。
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米国株
米金利高の織り込みと中東情勢懸念の後退によってここ2週間の株価は下げ渋り反発に転じております。しかし、市場は足元のインフレ率に対して良くは思っておらず、金利高の状況下で気持ち良く上がっていけるかは難しい判断です。今の株式は方向性が分かりづらく、決めつけるのはリスクかなと思いますが、今後インパクトある金利高指標や米企業の見通し悪化などなければ株高の流れになると予想しております。翌週の株の強さには重要視したいと思います。
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日本経済
日銀金融政策決定会合
今回市場が注目していたのは2つでした。1つは長期国債買い入れ減額です。というのも発表前日にはリーク記事も出ており、実際に声明文でも、
「これまでと同額の国債買入を継続する」という文言が削除されていました。そして、簡素化された声明文には「国債/CP/社債の買い入れは3月会合での決定に沿って実施」という文言があり注目を浴びました。しかし、植田総裁会見では、月6兆円の国債買い入れを続けることに反対はなかったと述べ、今のことろ変更点はないとのことです。
2つは足元の円安水準に関することです。発表前には155円ほどで推移しており、以前から市場は為替介入に対する警戒感を示していました。そのため、「足元の円安具合は少々行き過ぎである」という円安けん制寄りの発言に着目していた人も多かったでしょう。しかし、印象的だったのが、「基調的な物価上昇率に円安が大きな影響を与えているわけではない」という発言をされ、警戒感や緊張感が和らげ足元の円安にさらに拍車がかかった形になります。ドル円は発表から引けにかけて158円を突破しております。
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ここまで円安が加速していることに対する日銀への姿勢に批判をしている方も多く見受けられます。しかし、基調的なインフレ目標達成するまで、円高のために急激に利上げする必要はないですし、あの会見から足元の円安水準に対して特にリスクだと思っていない様子でした。よって引き続き円安は進行していくものと思われます。
ドル円
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現在はドル高円安トレンド中であり、下落すればすぐに拾われるそんな展開でございます。金曜日は日足で3円以上上げるなど引けにかけても上昇しっぱなしの状態です。ただ翌週は月末やGWであることから円高需要も少なからずあると思います。加えてすでに為替介入の警戒域に侵入はしていますのでむやみやたらにドル円買いは危険かなと考えています。
4月すでに約8円上昇しており、テクニカル的に、年足20円月足10円のポイントが160円になります。一旦の節目にはなると思いますので、この付近では大口先やAIなどのアルゴリズムが反応して乱高下することが想定されます。
4月29日週シナリオ
今週は日本はGWの中、米国ではFOMC、雇用統計、ISM関連など重要指標が待ち受けています。ほかにも為替介入への警戒引き続きです。
FOMCでは、パウエル議長のインフレ対するコメントに注目が集まるでしょう。足元のインフレ率の高止まりに関しては、懸念には思っているでしょうが許容範囲内だと思います。ただミシガン大学の期待インフレが上昇しつつあることに対してどう解釈しているかは個人的に気になるポイントです。
ISMでは前回製造業が50を超えてきたので今回も注目ではありますし、逆ISMサービスは今回も下振れすればインフレ鈍化材料となります。雇用統計は賃金インフレは右肩下がりとなっていますので、注目はされるでしょう。
パウエルのスタンスは何ら変わらないと思いますが、指標の下振れで金利安や月末GWによる円高需要が合わさればドル円は急落も十分あり得ると思っています。一方で、米指標が強ければ160円は突破してくると思いますので、そうなれば為替介入の警戒もさらに増すでしょう。
今週は重要ではありますが、日本はGWで休暇の方も多いと思いますので、たまには1週間トレードせずに分析だけするでもいいと思います。私自身もあまりトレードする気はありませんので、休暇中に相場分析や過去検証など学びに充てたいなと考えております(^^♪
それではみなさん今週もお疲れ様でした!
良いGWをお過ごしください😌
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