『イグジット(決済)を制する者はFXを制す』
今回のテーマは、「イグジット(決済)を制する者はFXを制す」です。トレードは、エントリー(新規)とイグジット(決済)で完結となります。エントリーは、色々な分析をもとに決めると思いますが、イグジットを決めていない人が結構いるようです。予めイグジットを決める事の重要性とイグジット例を解説します。
【イグジット(決済)を決めていない理由】
トレードにおいて、イグジット(決済)を決めずにエントリー(新規)する方が多いのではないでしょうか?
色々な情報を入手したり、チャート分析をしたりして、「買いだ」・「売りだ」と、考えるのが第一歩だと思いますが、次に「どこまで上がるのか」「どこまで下がるのか」まで考えていないからだと思います。
【イグジット(決済)を決めるべき理由】
初動として、上がる(買い)or下がる(売り)を決断した後、
次に考えなくてはいけないのが、ここで仕掛けて、「いくら利益・損益になるのか(損益幅)」です。
ここまで考えてから、エントリーするかどうかを決めるべきだと考えます。
トレードの勝利確率は、単純計算で50%(二分の一)なので、確立上トレードすればするほど、利益確率は減っていきます。1/2×1/2×1/2・・・・・・
そのため、全ての局面でトレードを行うべきではなく、厳選して行う事が重要だと考えます。
例えば、
☆10万円の利益が狙えそうだが、逆に行くと20万円の損が出そうだ。
↓(期待利益<損失可能額=NG)
この状況はトレードすべきではない。
☆50万円の利益が狙えそうだが、逆に行くと10万円の損が出そうだ。
↓(期待利益>損失可能額=OK)
この状況はトレードすべきと考えます。
つまり、トレードする価値が有るかを決めなければならないと考えます。
当然ですが、ここまで考えた時、自ずと決済レベル(利食・損切)が見えてくると思います。
【イグジット(決済)の決め方例】
イグジット(決済)の決め方には2種類あると考えます。
① マーケットの節目で決める。
過去の高値・安値などを目標とした場合や、フィボナッチ計測など、利幅に関係ない価格で決済価格を決める。この時、必ずやっていただきたいのが、損益額の計算を予めしておくことです。(損益幅×取引量=損益額)
② 損益幅or損益額で決める。
損益幅1円・損益額10万円等で決める。
この場合、リスク・リワード・レシオを考慮し、例えば1回のトレードに対し利益額20万円・損失額10万円と決めて、10回のトレードで勝率40%以上を目指す場合などです。
過去記事:「リスク・リワード・レシオ」
【イグジット(決済)を制する者はFXを制する】
FXトレードは、エントリー(新規)で始まりイグジット(決済)で完了します。イグジット(決済)を決めていないと、決済時の判断に迷いが生じ、最適な利益が狙えなかったり、大きな損失を出してしまう事に繋がります。
あとは、50%(1/2)の確率である、エントリーの精度を高める事で、より利益率の高いトレードが出来るものと考えます。
エントリー(新規)を軽んじているわけではありませんが、イグジット(決済)をいかにコントロール出来るかが、最終的にFXで勝ち残るための重要な点だと思います。
【最後に】
イグジット(決済)が重要であることは、ご理解いただけたと思います。あとは、トレードスキルを上げるだけですが、本マガジン「FXメッソッド」では数多くのトレードアイディア・トレードヒントをご紹介していますので、是非ご覧になっていただければ幸いです。
今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレード・アイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。
執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
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