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『相場付きで、戦略を変える』~トレード・アイディア~

相場付きは、大きく①トレンド相場(上下)・②レンジ相場・③方向感なしの3つ分類されます。そして、それぞれの相場付きで、利益期待値がかわりますので、相場付きに合わせた戦略例を解説したいと思います。


【相場付きの見極め】

最初に重要なのは、現在の相場付きの見極めです。月足・週足・日足における流れの確認にファンダメンタル要因の確認が必要です。そして、①トレンド相場・②レンジ相場・③方向なし相場は、必ずどこかで終了を迎えます。相場付きの変化には気をつけましょう。
経験則での体感ですが、相場付きの比率は①トレンド相場30%・②レンジ相場30%・③方向感ない相場40%で、大きなトレンド相場は2~3年に1回あるかないかとみております。

①トレンド相場(上下)

週足・日足のチャートをチェックし、任意の期間で前のチャートが高値(安値)を更新する頻度が高ければトレンドと判断できます。トレンドが発生する場合、チャートの動きだけではなく、ファンダメンタルの状態もトレンドを示唆していますので、週ベースや日ベースのマーケットリポートなどを見るようにしてください。

トレンド相場終了の条件は、色々あるのですが、基本的には前のチャートに対し安値(高値)の更新頻度が高まるとトレンド相場の終了と考えていいでしょう

②レンジ相場

レンジ相場もトレンド相場同様に、週足・日足のチャートを見る事で確認することが出来ます。(任意の期間の高値と安値のレンジ内で推移する)

レンジ相場の終了条件は、レンジの高値安値を連続で超えてくる状態が続くことです。一瞬レンジをオーバーして、直ぐにレンジ内に戻る場合がありますが、これは「ダマシ」といいます。

③方向なし相場

チャートを見て①②にあてはまらない動きをしているのが、方法ない相場なので、将来の予測が付きにくい局面ではトレードを行わないのが賢明だと思います。

方向なし相場の終了条件は、連続して高値や安値を更新し始める状態です。(トレンド相場に移行の可能性があります)。また、一定の高値・安値で動き出し、その高値・安値がサポート(レジスタンス)され始めます。(レンジ相場へ移行の可能性があります)

【相場付きによる利益期待値】

利益の計算は、利幅×取引サイズです。トレードする前に必ず利益計算をシミュレーションして下さい。利益期待値が明確になると、損失許容額(幅)を割り出しやすくなります。

①トレンド相場の利益期待値

トレンド相場は、どこまでトレンド相場が続くかわからないのですが、利幅(利益)を大きく取るチャンスですので、上手に利幅を伸ばしたいところです。

②レンジ相場の利益期待値

レンジ内の高値と安値の幅内が利益期待幅になります。

【トレンド相場の戦略】

トレンド相場に遭遇した時に、やってはいけないのが、「上昇相場の高値売り狙い」・「下降相場の安値買い狙い」です。マーケットは慣性で動きますので、トレンドが発生している時に逆張りは禁物です。
トレンド相場は、相場付きの中で一番利益を伸ばしやすい相場なので、「利幅を伸ばす」以外に「ポジションを増やす」も戦略に組み込んでみてはどうでしょうか?ポジションを増やすと、その分リスクが拡大(損失拡大)となりますが、トレードの中では最大限に利益を伸ばすチャンスだと考えています。ポジションを増加する方法としては、ピラミット方式・逆ピラミット方式というものがあります。利益を伸ばす方法は過去記事にもありますので参照してください

FXメッソド、トレードテクニック_利益を伸ばす。
トレードテクニック「FXで利益を伸ばす」②

【レンジ相場の戦略】

レンジ相場での狙い所は、レンジの高値・安値の手前で決済する事です。レンジ高値手前で失速・レンジ安値手前で反発する性質を持っています。そして、ストップロスは、レンジの高値・安値若しくは、レンジ外の浅めに設定しましょう。また、「ダマシ」といってレンジの高値安値を瞬間ブレイクして元のレンジ内に戻る場合もあります。ダマシを回避する方法はありませんので、ダマシによる損失はトレードコストと考えましょう。
レンジ相場の場合、利幅が小さくなりますが、大きなポジションより、やや控えめなポジションサイズにし、コツコツ利益を積み重ねるのがいいかと思います。大きな利幅や利益を狙うのは、トレンド相場に遭遇した時と考えてください。

【最後に】

今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレード・アイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。

執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。


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