『損に対する考え方を変えると、FXトレードが楽になる』
FXトレードで、「損を出したくない」という気持ちは理解します。しかし、FXで勝率100%はあり得ません。出したくない損失ですが、上手な損の出し方を理解すれば、FXトレードに余裕ができると思います。「儲かる手法」の方が面白いのは理解していますが、「上手な損」が出来る事は、FXで勝つために必要な事だと考えます。
【損失と向き合う】
FXトレードで勝率100%はないので、考えたくない事かもしれませんが「損失」に関してしっかりと向き合う事が重要だと思っています。
先ず、やってはいけない損失ですが、「大きな損失」です。損失額というのもありますが、その「大きな損失」で次回、同じ取引量でトレードできなる金額の損失と考えてください。
具体的に説明すると(設定ドル円)
ドル円10万通貨トレードするのに必要な資金は約60万円です。もし、100万円入金で50万円以上の損失を出すと、残金が50万円未満となるため、次に10万通貨でトレードが出来なくなります。追加入金しないとすると、残金50万円の場合8万通貨のトレードしかできなくなります。
50万円の損失分を取り返すと考えると
10通貨のトレードだと50万円÷10万通貨=5円幅となりますが
8通貨のトレードだと50万円÷8万通貨=6.25円幅となり、1.25倍の値幅が必要になります。取り返す事が出来ない利幅ではないですが、トレードに負荷がかかる事はご理解いただけると思います。
【リスク・リワード・レシオという考え方】
「リスク」とは損失、「リワード」とは利益、「レシオ」は割合という意味です。
仮にトレードを10回、同じ取引量で行ったとします。この時、利益幅と損失幅の設定ですが、①利益1対損失1の比率でトレードを行った場合50%の勝率で総合損益±0となります。②利益2対損失1の比率でトレードを行った場合40%の勝率で総合損益±2となります。③利益3対損失1の比率でトレードを行った場合30%の勝率で総合損益±2となります。
つまり、利益と損失をコントロールする事が出来れば、勝率は50%以下で総合損益がプラスにする事が出来るという事になります。2回に1回の利益でいいという考える事ができれば、損決済がしやすくなると思います。
ここでの注意点は、損失が複数回連続しても、同じ取引量でトレードが出来る資金配分にするという点です。具体的例ですと、ドル円の10万通貨と考えると、5回の連続損で50万円とした場合、証拠金60万円(10万通貨)+50万円(損失想定額)=110万円が必要となります。
【上手な損の出し方とは】
損失は、耐えるものではなく、挽回可能な金額で止める事が上手な損の出し方だと考えます。もう少し我慢すれば、きっとプラスになるという過度な願望はやめるようにしましょう。損失を無かった事にする方法はありません。早めの損決済は、トレードコスト(費用)、若しくは勉強代と考えた方が、次のトレードが楽になるはずです。精神的に楽な状態でトレードを続けることが、最終的にFXで勝つために必要だと思います。
【最後に】
本マガジン「FXメッソッド」では、損失時の対応・利益の出し方・増やし方に関するFXトレードに関して多数執筆しております。
今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレードアイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。
執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
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