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『FXトレードは、イグジット(決済)が重要』

FXトレードとは、マーケット分析から、上げか下げを予想しエントリー(新規)ポイントを決めます。次に、イグジット(決済)して完結となります。相場の予測・方向性は、当たり外れがありますが、一番重要なのがイグジット(決済)の決め方だと考えます。今回は、イグジット(決済)ポイントの考え方に関して解説します。


【トレード・シナリオの立て方】

トレード・シナリオとは、トレードする前に、このマーケットはどの様に動くのかを理論的に考える事です。これは、トレードスタンスやファンダメンタル主体orテクニカル主体なのかで、正解・不正解はありません。
※具体的なトレード・シナリオの作り方は、別の機会に詳しく解説します。

ここで重要になってくるのは、利益がどれくらい見込めるのか・損失の可能性はどれくらいかを考えることが重要になってきます。
具体的に損益で考えると
50万円の利益が取れそう、20万円の損がありそう=トレードする価値が有
10万円の利益が取れそう、20万円の損がありそう=トレードする価値は無
つまり、リスクとリターンを考え、リスクに見合うリターンがあるかを考える事です。
損益シミュレーションは、「値幅×取引単位」となり、ドル円5円幅で10万通貨の場合±50万円となります。

【エントリー(新規)】

シナリオに合わせ、どこで仕込むのかですが、新規の注文には、
・成行(マーケット・オーダー)→今の値段で仕込む
・指値(リミット・オーダー)→〇〇以下買いor〇〇以上売り
・逆指値(ストップ・オーダー)→〇〇以上買いor〇〇以下売り
上記はシナリオに合わせたり好みの問題もあるので、どれでも構いません。

【イグジット(決済)】

タイトルでも解説しましたが、ここが重要です。イグジットには利益決済と損決済があります。一旦指値・逆指値を入れておくことをお勧めします。勿論、緊急時には決済の指値を取り消さず、成行で決済する事も可能なはずなので、利用しているFX会社の取引仕様を確認しておいてください。

指値で決済を入れる場合
「利食い額(値幅)>損切り額(値幅)」と決めておくと、精神的には楽になります。
仮に、「利食い2に対し損切り1」の比率で設定した場合、同設定で10回トレードした場合、40%の勝率でトータルプラスになります。もし、「利食い3に対し損切り1」の比率で設定した場合は、30%の勝率でトータルプラスになります。全てのトレードがプラスでなくてもいいと考えれば、精神的に余裕が出ると思います。

ご自身が、意思が強いと思われるのであれば、マーケットをみながら決済しても問題ありませんが、普通は目の前のマーケットの上下で利益・損失(PL)が表示されるので、迷いが出てしまいます。精神的余裕は、トレード時の冷静な判断につながりますので、予め利食いと損切を決めておくことをお勧めします。

【大きな損を出してはいけない理由】

このマガジンで、何度か解説したのですが、1回のトレードで大きな損失を出さないようにしましょう。トレードチャンスは、この後何回もあります。
大きな損失を出してしまうと、その損失を取り戻そうというマインドになります。
例えば、100万円の資金で50万円の損失を出すと、残金50万円で50万円を取り戻そうとします。つまり資金を倍にする事を考えてしまします。しかも、残金が半分になってしまうと、当初より小さい取引しかできないため、より無謀な戦いをしなければなりません。損失が出ても、当初の取引量をキープできる範囲でトレードする事をおすすめします。

【最後に】

FXは、上がるか下がるかを当てる50%の勝負ですが、トレード手法を身に着けることで勝率を上げたり、勝率が30%でもトータルプラスに持っていく事は可能だと考えます。トレードの損失は「勉強代」と考えてみてはどうでしょうか?

今後も、FXの解説・分析をしながらトレードスキルをUPさせるために、トレードアイディアを交えながら配信を続けていきますので宜しくお願いいたします。

執筆 FXエバンジェリスト 遠藤寿保
日々変動するマーケット情報はX(旧Twitter)で配信しています。
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