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第30回 青葉賞 2023

ども!!
馬ザンマイっス(`・ω・´)

【馬場・展開】

先週の馬場を見る限り、内前有利は明白。土曜日は天気も持ちそうだし、先週同様と考えていいだろう。

展開は、前走先行馬(4角3番手以内)が7頭と約半数を占め、差し有利展開となりそう。しかし、前哨戦は本番を見据えて折り合いに専念する(控える競馬をする)ことも考えられるので、前が残る流れになってもおかしくはない。

【過去の傾向】

1⃣過去10年の前走距離別複勝率
1800m 1-1-1-42 6.7%
2000m 2-2-1-31 13.9%
2200m 3-5-4-34 26.1%
2400m 4-2-3-21 30.0%
やはり3歳馬にとって、一度『経験している』というのは大きなアドバンテージで、距離実績はあればある程いい結果となっている。

2⃣過去10年の前後半5Fの平均ラップ
前半5F 60.67
後半5F 59.27
前傾ラップになったのは、リオンリオンが逃げ切った2019年と昨年の2回のみ。基本的には後傾ラップと考えていいだろう。しかし、後傾ラップといっても上がり勝負となる3F戦とロンスパ戦になる4F戦の確率は丁度半々。求められる能力には違いがあるので、この点には注意したいところ。

【参考レース解説】

グランヴィノスの新馬戦
先行策のティムールと中団待機策のグランヴィノス。前有利な展開の中、3角から捲って行っての差し切り勝ちはまさに横綱相撲。ラスト2Fの上がり22.4も素晴らしい。この数字を(同世代の牡馬の新馬戦で)繰り出せたのは、オープンファイア、ジェイパームス、タッチウッドと計4頭しかいない。

ヒシタイカンの新馬戦
平均ペースで流れた展開の中、隣にいたスキルヴィングと同じような位置におさまり直線へ。直線では前に馬のいなかったスキルヴィングは力を出し切った印象だが、ヒシタイカンは前に馬がおり追い出せず。仕方なくスキルヴィングとエエヤン(後のNT勝ち馬)を先に行かせてから、大外に持ち出してスパート。正味300mぐらいしか残っていなかったはずだが、きっちり2頭とも差し切ってみせた。レース前半はかかってもいたし、直線で大きな不利もあった、にもかかわらずギアチェンジ力と加速力で差し切ったというのは相当な能力差がないと出来ない芸当。不利がなければもっと着差はついていたはずで、順調に成長出来ていればアッサリまである。

マイネルエンペラーの新馬戦
ヨリマルが番手で進み、マイネルエンペラーは控える競馬。ペースは2歳の新馬戦としてはミドルペース。4角で隊列凝縮し直線勝負へ。ヨリマルは粘りを見せたが、やはり瞬発力勝負は苦手なのかキレ負けして0.7差の6着、マイネルエンペラーはポッカリ空いた最内を通って上がり最速での差し切り勝ちは見事。

京都2歳S~グランヴィノスとティムールの再戦~
平均ペースの中、グランヴィノスは中団待機でティムールは後方待機。
そのまま直線へ。グランヴィノスは外を回すも伸び切れず0.5差の6着、ティムールは4角で大きな不利があったにもかかわらず、最後までしっかり追って0.7差の10着。あれだけの不利があっての0.2差なら、今回はティムールの方が上だったか。

ゆりかもめ賞
スキルヴィングはやや出遅れて後方から、サヴォーナもスタートは出るものの積極的には行かず後方から。平均ペースのまま流れ直線へ。スキルヴィングは後方から捲るように上がって行き能力全開、サヴォーナは後方の内にいた為ややスムーズさを欠いた印象。しかし、スムーズでもスキルヴィングを逆転出来るまではどうか。

弥生賞
ペースはスローよりのミドルペースぐらい。馬場は内前有利のバイアスがかかっており、展開と共に先行馬有利。4角を5番手以内に回った馬で決着しており、後方から上がり最速で追い込んだアームブランシュは展開負けと言っていい。ヨリマルはやはり控えると良さを出すことが出来ず、見せ場なく惨敗。

若葉S
前半1000m通過が64.0というスローペースの中、ロゼルとマイネルエンペラーは前に行き、ティムールは中団待機、ハーツコンチェルトは包まれるのを懸念してか一度後ろまで下げてから外を回して追走。結果、ロゼルは垂れて、マイネルエンペラーはキレ負け、ティムールは上がり最速で追い込むも3着まで、ハーツコンチェルトは終始外を回した分届かずの4着。ここでの力関係は、ロゼル<マイネルエンペラー<ハーツコンチェルト=ティムール。

アザレア賞
前半1000m通過が67.1という超スローペースからの瞬発力勝負。上がり最速で差し切ったサヴォーナがマサハヤウォルズより上なのは火を見るより明らか。しかし、本番がこんなペースになる訳がないので参考にはならない。

【全頭診断】

①マイネルエンペラー
恵まれた展開だった若葉Sでティムールとハーツコンチェルトに敗れており、ここで逆転出来る程のプラス要素は見つからない。

②ティムール
新馬戦、京都2歳S、若葉Sを見る限りでは、上位人気に推されているグランヴィノスやハーツコンチェルトと比べて大きな能力差はないはず。それでいて、この馬が現在11人気なら押さえる手もありだろう。しかし、脚質的に内枠はマイナス材料か。

③ヨリマル
34秒台の上がりも使ったことがないので、瞬発力勝負にはしたくないところ。前走の大寒桜賞は、不良馬場の中先行押し切りのカタチ。負かしたシルバーティムールは次走山藤賞でも2着と決して弱い相手ではない。大寒桜賞は、このレースと相性が良く、過去10年では1-3-2-8で複勝率は42.8%、しかし勝ち馬に絞ると1-3-2-2となり複勝率75%まで跳ね上がる。押さえておいて損はないだろう。

④ハーツコンチェルト
新馬戦や東スポ杯の末脚を見てしまうと、(ハーツクライ産駒ということもあり)大箱コースなら条件好転、変わり身に期待したいと思っても不思議ではない。しかし、現在の3人気は人気先行になっており、過剰気味と言っても過言ではないだろう。また、脚質的にも展開の助け必要だし、内枠もマイナス材料か。

⑤アームブランシュ
弥生賞と山吹賞共に、後方から追い込んで0.2差と展開負けと言っていい内容。しかし、やはりこちらも脚質的に展開の助け必要だし、内枠もマイナス材料。

⑥グランヴィノス
この馬もハーツコンチェルトと同じで、やはり人気先行になっており手が出しづらい。しかし、新馬戦で見せた上がり2F22.4は並の馬では出せないので、ある程度の評価は必要。

⑦ニシノレヴナント
ようやく未勝利を突破出来たレベルの馬ではさすがに厳しいだろう。

⑧ヒシタイカン
(スキルヴィングが断然の人気になるような世界線なら)参考レースのところにも書かせて頂いたが、この馬が順調に成長していればアッサリ勝ってもおかしくないはず。また、もしここを軽く突破するようだとダービーまで見えてくると思っている。

⑨シャドウソニック
ようやく未勝利を突破出来たレベルの馬ではさすがに厳しいだろう。

⑩サヴォーナ
ゆりかもめ賞を見る限り、スキルヴィングと比べても遜色ないので、(スキルヴィングが勝ち負けする世界戦なら)現在8人気というのは魅力的に映る。また、前走のアザレア賞はこのレースと相性が良く、過去10年で見ると3-0-1-6で複勝率40%と高アベレージ。

⑪スキルヴィング
東京で3戦して2勝2着1回とパーフェクト連対、且つ前走は今回と同舞台のゆりかもめ賞で快勝と人気になるのも理解出来る。しかし、正直それほど強い相手と戦ってもいないし、タイムも平凡。※過去10年で一番速かったと言われていますが、8Rの4歳以上2勝クラス(芝2000m)が2.00.2で決着していることを考えれば、そういう馬場だったと解釈した方が自然だろう(ゆりかもめ賞の2000m地点は2.01.2)。これで、断然の1人気なら穴馬を探すところから始めるのがこのレースの入り方だろう。また、本番を見据えて控える競馬をしてくる可能性もあるので、直線を向いた頃にはもう出番はなくなっているかもしれない。

⑫アサカラキング
新馬戦は、スタートでやや出負けし中団待機。4角から捲って行き上がり2位の末脚で追い上げるも届かずの4着。勝ち馬は強過ぎたので1.1差も致し方なし。ややズブイ印象を受けたので距離延長は歓迎だろう。次の未勝利戦は、直線で外に出すのに手間取った分届かずの2着。前走は、中山芝2000mで稍重馬場のタフなレース。3戦目にして初めて逃げの手。前半1000mを稍重馬場にしては速い60.5のペースで逃げ、後続に上手く脚を溜めさせなかったのが大きい。最後は流せるほどの余裕を見せて0.6差の圧勝。しかし、前走未勝利勝ちから馬券になったのは、昨年のプラダリアのみで1-0-0-19の複勝率5%と確率が低い上に、現在驚きの6人気。前に行ければチャンスはありそうだが妙味は全然ない。

⑬メイテソーロ
6戦して馬券圏外が一度もないという堅実派。こういうタイプは相手なりに走れてしまうので、紐に入れておくといいタイプ。ミッキーロケット産駒で母父リンカーンなら距離延長OK。上がりがかかった方がいいタイプだし、スタミナを問われるタフな展開になれば急浮上してもおかしくない。未勝利時に東京ダ2100mを2角から捲って差し切っており、スタミナだけならお化けでメンバー中随一かもしれない。また、鞍上も不気味。

⑭マサハヤウォルズ
芝未勝利馬。前走はアザレア賞、超スローペースで逃げたにもかかわらず残れずの4着ならさすがに厳しいだろう。

⑮ロゼル
参考レースのところにも書かせて頂きましたが、若葉Sでスローペースを番手追走し展開向いたにもかかわらず、ティムール、ハーツコンチェルト、マイネルエンペラーにちゃんと交わされているので…。

【結論】

◎⑧ヒシタイカン
ヒシタイカン‼ヒシタイカン‼ヒシヒシヒシヒシヒシ戴冠👑(笑)

△③ヨリマル
△⑫アサカラキング
先行馬からはこの2頭を選出。

△⑩サヴォーナ
キレは鋭くないので、前走の様に前目に行って欲しい。

△⑥グランヴィノス
キレ味勝負になったら勝ち負けになっても。

★⑬メイテソーロ
タフな展開になればこの馬の出番だろう。こういう人気のない馬に乗っている時の川田騎手は何かやってくれそう。惑星として要警戒。

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