猫の僕らが紡ぐ、おっとり父さんとあわてんぼう母さんの話 7
☆☆かあさんとお料理教室、そして猫パシーの巻☆☆
さて、今日は僕まるの番です。
僕は食べるの大好き!でもいつもカリカリしか貰えない。たまにとうさんがヨーグルトの残りをなめさせてくれるけど、もっといろいろ食べたいよ!
ところで、かあさんはお料理するのが嫌い。もともと好きじゃなかったみたいだし、うつのときなんかほとんど作れなかった。今はいくらか作るけど、レパートリーは増えてない。とうさんが食にあれこれ文句を言う人じゃなくて本当によかったよ。
そんなかあさんがお友達に誘われて、体によい食材ばかりを使ってビスケットを作る、っていうお料理教室に行くというので、僕ら驚いたよ!どんな心境の変化なんだろう?
かあさんの心をちょっと猫パシーで覗いたら(これは内緒だよ。猫パシーは僕ら猫だけのひ・み・つ)、体はピロトレでだいぶ軽くなったけど、内臓からも綺麗になってみたい、と思ったみたい。
で、かあさんはるんるんと(古いか!)お友達の車に乗せてもらって、ほかのお友達親子さんと一緒にたむちゃんという人のお家に行った。
そこで材料から吟味して作った、たむちゃんのおいしいランチをいただいて、ランチ後にもう一人綺麗な女性が来て、「甘酒のビスケット」っていうのをみんなで作ったらしい。
そもそもかあさんは共同作業が好きじゃない。一人でなんでもやりたい人だったけど、いつの間にかみんなと一緒も楽しいな、と思い始めたんだね。人って変わるんだね!
かあさんすっごく楽しかったって!良かった、良かった!
で、お土産のビスケットを持っていそいそと帰ってきたんだけど、バターも砂糖も使ってないにもかかわらず、とうさんはぱくぱく食べた。
とうさんは前の日もすごく働いていて、実はちょっと調子が悪かった。かあさんそれを聞いて、あわててお味噌汁を作って、食べてもらって、それからとうさんの背中を撫でまわしていた。そしたら、とうさんはすぐに復活した。すごいなあ!
この撫でまわすっていうのも、ただやみくもに撫でているだけじゃなくて、柔らかく、温かく、そーっと撫でるんだけど、これはかあさんの得意技なんだ。たまに僕らにもやってくれるけど、すっごく気持ちがいい。かあさんはとうさんのためにこのそーっと撫でる技術を習ってる。
でも、街で足腰の弱そうな人を見ると、ほんとは心の中で「ああ、ピロトレしてあげられたらなあ。」って思ってる。
お料理と一緒で、仲間と一緒に体の技術も習って、かあさん少しでも人の役に立ちたいんだって。これまたすごい変化だよ!かあさんは自分のことしか考えない人だったからね(おっと、これも秘密だよ)。
今のところはほとんどとうさん専属のトレーナーだけど、今のうちにもっともっと勉強して、腕を磨いておこう!って、この春の憂鬱を通り抜けて改めて決心したらしい。
そんなかあさんを僕らは応援するのみ。
もしピロトレっていうのに興味があったらかあさんに聞くといいよ。
じゃあ、またね。次はゆきの番だよ!
まる
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