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TORYUMON元代表インタビュー 黒明慶吾

「やりきった経験と挫折が糧に」ーーTORYUMON元運営代表インタビュー第2弾

F Venturesでは年2回、U25世代向けスタートアップイベント「TORYUMON」を実施しています。先輩起業家によるトークセッションや、若手起業家が多数登壇するピッチイベントを実施するイベントです。2017年3月に福岡で第1回目を開催して以来、2024年2月の「TORYUMON TOKYO 2024 Winter」で20回目を迎えました。年々来場者数は増え、今では約400名を超える規模となっています。

そしてこの「TORYUMON」を主体となって運営しているのは、F Venturesのインターン生です。セッションの企画をはじめ、協賛企業への営業、イベントの広報活動、ボランティアの取りまとめ、当日の運営まで、すべてを担っています。

そこで今回は、2024年12月ごろ開催予定の「TORYUMON TOKYO」の運営代表を務める青木優都が、以前に運営代表を務めた3人の先輩方にそれぞれ、F Venturesに入ったきっかけや「TORYUMON」の魅力、そしてそれが現在の活動にどう生きているのかをインタビューしました。

2回目に話を聞いたのは、2024年2月に開催した「TORYUMON TOKYO 2024 Winter」の運営代表を務めた黒明慶吾(クロミョウケイゴ)さんです。

TORYUMON TOKYO 2024 Winter 運営代表
黒明慶吾

2002年生まれ。明石高専卒業後、岡山大学工学部に編入学し在学中。F Venturesをはじめとする4社の事業会社やスタートアップでインターン経験を積む。to be continued...

明石高専から岡山大学に編入、同時期にF Venturesへ

青木:今日はよろしくお願いします。まずは、自己紹介からお願いします。黒明さんは2024年2月開催の「TORYUMON TOKYO 2024 Winter」の運営代表を務めていて、それを僕が引き継ぎました。F Venturesに入る前は何をしていましたか?

黒明:はい。黒明慶吾です。今は大学4年生の代で今年22歳です。F Venturesに入る前は、地元の岡山大学にいました。明石高専という兵庫の高等専門学校に5年間通って卒業して、2023年4月から岡山大学に編入し、同じ頃にF Venturesに入りました。また、2023年の2月、3月ぐらいから別のインターンもしていました。

高専に進学した理由

青木:高専を選んだ理由を聞いてもいいですか?

黒明:はい。中学生の頃から大学進学のことをうっすらと考えていて、大学にはさまざまな学部があるなかで、どこに入ろうかと考えたときに、工学部しかないなと思っていました。ただ、高専で学べることは、大学の工学部とほぼ同じなので、高専がいいなと思ったのがひとつ。もうひとつは、大学受験をするには国語が必要ですが、僕は国語ができなかったので「これじゃ大学には行けないわ」と思ったことです(笑)。でも、ある時高専のことを教えてもらって調べてみたら、大学編入の受験科目に国語がないことがわかったんです。

工学部を目指していたのは、子供の頃からの夢がエアラインのパイロットだったからです。でも、パイロットになれなかった場合のことを考えたときに、飛行機がずっと好きだったので、飛行機の部品を作る機械系のエンジニアになれたらなと考えていました。

中学で普通に勉強していても面白くないなと感じていて、早く大学で何か専門的なことを勉強したいなと中学生の頃からうっすらと思っていましたね。

F Venturesの業務内容

青木:F Venturesの仕事内容について、これまでどんなことをしてきたのかを教えてください。

黒明:TORYUMONの運営代表になったのが2023年7月末からなので、それまではあまり何もしていないですね。2023年7月に開催された「TORYUMON TOKYO 2023 Summer」の広報だったり、その前にあった福岡のイベントのお手伝いをしたりと、小さいタスクを割り振ってもらってやっていたという感じです。

TORYUMONを運営して印象的だったこと

青木:なるほど。TORYUMON開催の半年ほど前から運営代表になられていますが、TORYUMONの運営で印象的だったことを教えてください。

黒明:一番印象的だったのは、開催1カ月前ぐらいになって本当に焦り始めて、これはやばいかもって思ったことですね。月曜日から金曜日まで朝6時に起きてオフィスにこもって作業をして終電で帰って、5時間だけ寝るという生活を毎週繰り返していました。

8〜9月に前回のイベントの運営代表から引き継ぎを受けて、10〜11月ぐらいからゆっくり企画を詰めたり、協賛企業への営業をしたりしてました。でも、何とかなるだろうと思って、ほぼ何も進んでいなかったんですね。それで、12月にプレスリリースを出す頃になって、これは本格的にやばいと思って焦り始めました。

12月の第1週か、第2週辺りにプレスリリースを出したのですが、直前まで掲載する予定の情報がまだ決まっていなくて、焦って内容を詰めました。プレスリリースも予定より1週間ぐらい遅れて出しています。

青木:焦っていたことは全然知らなかったです(笑)。イベントを通じて嬉しかったことはなんですか?

黒明:嬉しかったのは、やっぱり終わったときですね。イベントが終わったときに、参加者の皆さんが集合写真を撮ってたときの姿を見たときが一番うれしかったです。こんなに集まったんだという気持ちと、やっと終わったという達成感がありました。友達に「本当にお疲れ様」と言われたり、当日来てくれた人に「ありがとうございました。楽しかったです」と言われたりしたことも嬉しかったです。

TORYUMONを運営して学んだこと

青木:TORYUMONの経験から学んだことは色々あったかと思いますが、一番大きいことはなんですか?

黒明:学んだこととしては、タスクのこなし方と時間の使い方です。初めて担当した大きなプロジェクトだったので、そういうところを学びました。ただ、これはいずれ皆が学ぶことだと思います。

僕、個人の話をすれば、自分が本気を出せるシチュエーションがどんなときかを学べました。具体的に言うと、TORYUMONの運営代表を2023年8月から2024年2月までしていたのですが、F Venturesともう1個別のインターンを同時並行でしていたので時間的にも相当厳しかったです。でも、TORYUMONの運営がさすがにやばいなと思って、1月にもう1個のインターンの時間をゼロにしたんですね。そしたら、うまく回りだしました。

なので、僕は副業とか、同時に2つの大きなことを進めることはできないんだと気づきました。ひとつに集中した方がワークするし、効率もいいし、何より自分が一番成長するので、そういうタイプの人間なんだと分かったことが一番大きかったです。

青木:ありがとうございます。他に何か経験してよかったことや学んだことありますか?

黒明:全部経験してよかったと思っています。事業も特殊だと思いますが、イベントも本当に特殊です。スポンサーや登壇者、ピッチ登壇者、当日運営に関わってくださったスタッフをはじめ、イベントのステークホルダーは多いです。そしてそれぞれにそれぞれのニーズがあるから、それを運営側が全部考えないとイベントは成り立ちません。彼らのニーズを全部叶えるために、そもそもニーズが何なのかっていうことを考えてイベントを設計するというのが、一番大変だったと同時に、やってよかった部分だと思っています。

将来の目標

青木:将来の目標はありますか?

黒明:直近は起業準備中なので、ひたすら頑張ります(笑)もっと長期的には、人生は、いかに面白くするかのゲームだと僕は考えています。なので、どれだけ面白くできるかを考えたい。20代はビジネスを死ぬ気で頑張る、30代は家庭を持って子育てに励む、40代50代は音楽とか、アートとか、そっち方面で何かできたらいいなとか、ざっくり思っています。30代、40代は金銭的な面でビジネスから離れても生きていけるような状態になれたらいいなと思っています。

TORYUMONの運営代表で得られた経験

青木:なるほど。現在、起業準備中でこれからどんどん進めていく段階かと思うのですが、その点に関してTORYUMONに関わって良かったことはありますか?

黒明:最後までやり切る経験ができたのが、本当に一番大きいです。もうそれだけです。あとは、これを挫折と言っていいかは分からないですが、スポンサーとのやり取りで失敗したと思うことなど、大学3年生としては挫折に感じることもありました。それでも最後までやりきれた、結果を出せたのは大きな経験でした。

F Venturesインターンをおすすめしたい人

青木:最後にどんな人にF Venturesインターンをおすすめしたいですか?

「スタートアップ」や「起業」に興味がある、この2つ単語をかっこいいと思う人全員におすすめです。

青木:ありがとうございます。僕も最後までやりきります。黒明さんも起業頑張ってください。


インタビュアー / TORYUMON運営代表 青木優都

TORYUMON運営代表
青木優都

2003年、埼玉生まれ。慶應義塾大学文学部人文社会学科英米文学専攻在学中。大学入学後、映画サークル、サッカー観戦サークルの立ち上げをし、いくつかのインターンシップを経験。その後、知人にTORYUMONを紹介され、VCの業務に興味を持つ。2023年6月にF Venturesにインターンとしてジョイン。TORYUMON FUKUOKA 2024 Winter代表を経験したあと、現在はイベントなどを統括するTORYUMON運営代表を務める。


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