ハマると思っていなかったぼっち・ざ・ろっく!にハマった話

どうも、ふぁずです。
年の瀬、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
凄い久しぶりの更新なんですが、特に今年の振り返りとかでもない感じの話をします。

突然ですが、皆さんは「ぼっち・ざ・ろっく!」という作品をご存知ですか?
インターネットとかアニメが好きな人とかなら知ってると思うんですけど、今年大人気だった漫画原作のバンドもののアニメですね。先日最終回を迎えました(原作の漫画の方は連載中です)。

タイトルの通り、ぼっち・ざ・ろっく!(以下ぼざろ)にハマったという話なんですけれども。
※ここから先、他作品の名前や、ただハマる経緯を書いてるだけだけど比較するような表現があるので苦手な方はご注意ください。

ぼざろを知ったのは、Twitterのタイムライン上に誰かがRTした公式の情報やファンアートが流れてきたり、Discord上で知り合い数人と通話をしている時に勧められたりといった感じで。
ただ本当に視聴する気にならなかったんですよ、最初は。
元々自分は同じくバンドものの作品「けいおん!」の世代というか、アニメにハマり始めた少し後くらいにけいおん!の放送がスタートして、その数年前からエレキギターを弾き始めたのもあってそれはもうドハマりして。放送期間中は当然毎話リアタイで視聴して、コンビニとのコラボが実施されたら自転車でコンビニをハシゴして対象商品とグッズをゲットして、劇場版を同級生と観に行って…。
ストーリーも作画も良くて、曲も良くて、思い出補正もいくらかあるだろうけど、自分の中で「けいおん!」という作品がバンドものの作品の不動の一位であり、ある種神格化されていた部分があったのだろうと思っています。
後は、段々と歳をとるにつれてアニメを追う体力気力が減りつつあったのも原因かなとも思います。

そういった気持ちが揺れ始めたのは、youtubeでぼざろ作中のバンドで、主人公・後藤ひとりが所属する「結束バンド」の楽曲のMVを偶然見つけた事でした。

正直ビビった。カッコ良すぎる。
楽曲を知る前は「かなりキャピキャピした感じで正直バンドっぽい感じからかなりズレてるんだろうな」くらいに勝手に想像してたんですけど、そもそもタイトルがクールだし、サウンドは想像の100倍、いやそれ以上にゴリゴリのバンドサウンドだし。
これが良い表現なのかわからないけど、「"こういう"バンド、"居る"」と感じた。アニメ作品のバンドサウンドの楽曲はどこか"アニソンナイズド"されがち(それはそれで良いです。アニソンも大好きなので。)というか、ガッチガチのストレートで骨太なサウンドの楽曲って思ったより少ないと個人的に思うことがあったんですが、結束バンドはそうじゃない。リアリティがあまりにも強い。もはや作中のバンドの域ではなく、「邦楽ロックバンドのサウンドへの解像度、実在性」がとんでもなく高く感じました。

そして、楽曲の製作にtricotのギターボーカル・中嶋イッキュウさんやthe peggiesのギターボーカル・北澤ゆうほさんなど人気バンドのメンバーが関わっているのもめちゃくちゃテンションが上がりました。というか結束バンドの楽曲から感じられる”リアリティ"ってこれが要因なのかも。


そんな感じで楽曲をきっかけに徐々に気になり始めて作品にようやく手を付け始めたんですが…。

マジで良くないですか?最終話にして俺は完全にとどめを刺されました。
話全体も良かったけどライブパートが。正直泣きました。
ここまで立て続けには中々ならないと思うけどライブ中の機材トラブルはあるあるだし、機材がトラブったメンバーを他パートのメンバーがカバーするのは一応あるあるの範疇だと思います。
このライブパートを観た瞬間に、過去自分が経験した機材トラブルを思い出したり、実際自分もライブ中ギターのペグが故障した経験もあったりでとにかく「あるある!!!!」と、バンドやライブに対するあるあるの解像度の高さに驚嘆したり、「仲間とライブをする、音楽を奏でる」という行為の一瞬の煌めきや尊さ、儚さを思い出しました。
そんでギターボーカルの喜多郁代のアドリブ、後藤ひとりの痺れるようなカッコよさのボトルネック奏法、そこに至るまでとその中での2人の気持ち全てが、流れが観ている俺の気持ちを掴んで、久々にアニメを観て心底感動しました。
全話良かったんだけど、そしてベタな感想だけど最終話が一番感動した。
そして↑に貼ったライブパート内で演奏されている「星座になれたら」、歌詞が完全に「後藤ひとりと喜多郁代の関係性」みたいなものが完全に乗っかってるというか、カッチリハマっているというか。「後藤ひとりが喜多郁代に宛てた」歌詞というものなんだろうと思うんだけど、この曲を喜多郁代が歌う事にとてつもなく大きな意味があるんだろうと感じました。

というわけでこれ以上はマジでもっと文が乱れそうなのでそろそろ終わりにするんですが、観てない人はABEMAとかみたいな配信サイトで全話観れるので良かったら観て欲しいです。特にバンドやってる人とか、昔バンドやってた人に観て欲しいかもしれないです。なんか、色んな気持ちを思い出したり、あるあるにテンション上がったり、楽しめる幅がデカイと思います。

というわけで今日はこの辺で。良いお年を。

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