川越まつりの特徴を紹介
10月15日・16日は川越まつりでした。
10月に入ってからは、街並みがまつりの準備で騒がしくなり、
川越の人達はこの日を待ちわびていたのだと感じます。
この「川越まつり」について川越八幡神社の神職さんのお話を聞く機会がありましたのでご紹介します。
今年は川越市にとって大切な記念になる年です。
2022年は市制100年にあたり
平成28年にユネスコの無形文化遺産に登録された川越まつりが3年ぶりに開催されました。
こんな意義ある年に川越まつりを見に行くことができ、嬉しく思いました。
「川越まつり」のメインの出し物は、やはり山車(だし)。
【山車とは何?】
山車(だし)とは一体何かということですが
山に車をつけて引き廻しやすくしたもの、です。
山とは、そもそも神が宿ったり、降りてくるところ、ということですが、
川越まつりの山車にはそれぞれ人形が乗っています。
人形とは神話の英雄だったり(鈿女・木花咲夜姫・スサノヲ尊)
歴史上の重要人物(徳川家康・徳川家光・牛若丸)が採用されています。
どんな意味をもつのか?と質問した際に、
「神の化身」「山車を所有している町内の守り神」
と教えていただきました。
その神聖な神が降りている山を引き廻すことで、神様に見守られている特別なまつりの日を演出する意味があると、私は思いました。
また、山車には鉾(ほこ)が付随していて、その鉾の力で災いを退ける、とのお話でした。
【川越の山車の特徴】
そもそも、山車はとてもお金がかかります。
神職のお話によれば、山車がない町内は、山車を持っている町をとても羨ましく思ったそうです。
その豪華さを表すのが人形が乗っている台の側面の彫刻。
改めて、山車の写真の側面を観察しますと、豪華な彫刻が施されていることがわかります。
それから、山車と山車がすれ違う時、山車同士が向かい合って、お囃子の競演をします。
これは川越まつりの特徴で「曳(ひ)っかわせ」というそうです。
また川越まつりは江戸の天下祭(神田明神・赤坂日枝神社など)の影響を受けて発展してきました。川越まつりの当初の山車は9台でしたが、今では3倍に増えて、29台の山車が活躍しています。
私は15日に川越の街に繰り出したのですが、
町全体が賑わって、活気にあふれていました。
街を歩けば英語だけでなく、中国語も聞こえてきて、多言語が飛び交う古くて新しい街だと実感しています。
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