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国宝 青蓮院門跡(京都市東山区)を訪ねて

京都市東山区には、清水寺・八坂神社・知恩院といった有名な主役がひしめいています。
一方で、主役のような豪華さはないけれども、訪れてみると独特の世界観で人を引き付けて止まないお寺がありました。

今回、私が訪ねたのは、知恩院の北に位置する「青蓮院門跡」で、代々皇室や摂関家が門主を務めた天台宗の寺です。


江戸時代後期のエピソードとしては、1788年の天明の大火で焼けてしまった御所から後桜町上皇(今のところ最後の女帝)が青蓮院に一時的に避難し、仮御所としました。その後、光格天皇や明治天皇もこの寺を愛して訪れています。青蓮院は別名「粟田仮御所」ともいい、皇居扱いなのです。   

由緒書きです。☟

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拝観料(500円)を払って中に入ると、優美な蓮の襖絵が出迎えてくれます。襖の上には百人一首の額がずらりと並んでいます。

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そして続きの間には鮮やかな青の蓮の絵が。襖絵は2005年、画家の木村英樹氏によるもの。

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少し奥に行くと、こんな襖絵も☟ 見ごたえがあります。

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私は、この青蓮院の見どころは、何と言っても「霧島の庭」の佇まいだと思いました。

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私が訪れたのは、8月5日の暑い日だったのですが、庭から吹いてくる風がとても心地よく、しばらく暑さを忘れて、手入れされた庭を静かに眺めたくなるような気持ちになりました。

15分くらいでしたか、山があって、池があって、森もある穏やかな庭の景色を眺めていたら、日ごろのうっとおしさを忘れて、無の境地になってました。



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