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Regend of prince Umayado (聖徳太子伝説)

もしかしたら意外に思う方がいらっしゃるかもしれないが、厩戸皇子も『万葉集』に歌を残している。

家にあらば 妹(いも)が手纒(ま)かむ    草枕客(たび)に臥やせる この旅人あはれ
(訳:家にいるのであれば、妻の手を枕にしただろうに。旅の途中で倒れているこの旅人は哀れである)
                上宮聖徳皇子 『万葉集』

これは、聖徳太子つまり、厩戸皇子が龍田山で、行き倒れた旅人を見て詠んだ歌とされている。
英訳してみた。
     ↓           
  I feel sorry for this man who 's lying down.
If  he were at home, he would've pillowed his wife's hand.

法隆寺夢殿

厩戸皇子は存在感が違う。
圧倒的な飛鳥時代の有名人だ。

先日、そんな厩戸皇子の足跡を訪ねたくて、法隆寺夢殿を訪れた。
法隆寺の伽藍を歩いて、南大門をくぐり、中宮寺や夢殿に行く道すがら、
ここは、飛鳥時代の最先端の建築物が集まっている、と感じた。

なんて、すごいんだろう・・・・。
ここだけ、まるで時代が100年くらい先に進んでいる。

法隆寺。
それは、国の安泰と民の幸せを願った幸福実現施設なのだ。

飛鳥時代、実はまだ古墳時代の後期にあたり、代表的な建造物として古墳が挙げられる。
古墳が権力の象徴として、造営された時代でもあったが、
この伽藍を見てしまったら、古墳はもう過去のものとなりつつある。

寺院を建てるという新しい価値を厩戸皇子は生み出した。
権力者の象徴として、これから寺院を建てる時代がくることを十分に感じられる。
その場所が斑鳩であった。


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