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ブンゲイファイトクラブ2【一回戦】ジャッジ採点基準 #BFC2

公式の発表に伴い、ジャッジ採点基準を公開します。

https://note.com/p_and_w_books/n/n2e6aa50d3b83

勝ち 山田郁斗

採点
1 大江信
1 笠井康平
2 狼跋斎主人
3 竹中 朖
3 遠野よあけ
5 山田郁斗  ★
1 竜胆いふ


■採点にあたって

 まずお詫びしたいことがあります。それは、勝者以外の点数があきらかに低いということです。これは単純にBFCというゲームのため、つまり「勝者を勝ち上がらせる可能性を高めたいため」の採点です。そのため、本来の点数としてはどなたも「+1」が正確なところで、そこはたいへん申し訳ありませんが、ご了承いただければ幸いです。
 そもそもの大前提として、これだけの短期間で40作の力作を読み、ジャッジし、講評を書くこと自体、たいへんなことですし、どの評も労作だったと思います。作品に対する真摯さが感じられる評も多くありました。心より感謝申し上げます。


 しかしながら、次の方には減点をしました。

 作品の提示するものよりも自分についてを多く語った評者。それから、評ではなく解説に終わった評者です。それらは講評とは言い難いからです。
 また、作品に評価をつける上で不必要・あるいは過剰とみなされる散文を綴った方にも減点をしました。
 自らの宣伝をするのは個人の自由ですが、BFCは著者を信頼して「著者が書いたまま」全文を「半永久的に」載せるシステムです。そのシステムを逆手にとって、ほぼ無関係の宣伝・発散を行うやり方は、はなはだ疑問であり、誠実とは思えません。誠実でないジャッジに作品をあずけることには抵抗を感じます。少なくともわたしはジャッジされたくないと思いました。

 これらの減点のなかった評者は、竹中朖、遠野よあけ、山田郁斗 の3名になります。


 そのうえで、下記の判断基準をもとに採点しました。
《 評をつける行為は自らの視点と向き合うものであるが、その姿勢がナルシスティックではないかどうか。自分よりも作品を見ているか。未知の存在にどんな反応を示すか。文芸の未来を見ているか。最終的に以下の点を高く評価する。私が望む文芸の未来を連れてくる人。 》

 山田郁斗氏には作品に対する真摯な態度と、バランスのよさ、私が望む文芸の未来を感じました。竹中朖氏には審美眼のたしかさを感じました。狼跋斎主人氏にはセンスのよさを感じました。遠野よあけ氏は多くのファイターに愛されるジャッジでしょう。竜胆いふ氏からは、最高の賛辞をいただき感謝しております。
 2回戦作品執筆におわれ、詳細な個別評が書けず申し訳ございません。どうぞよろしくお願い申し上げます。


以上

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