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逮捕されたら。。。洋服など差し入れについて。

家宅捜索が終わって、数ヶ月後、逮捕されました。
逮捕前日の夕方に、担当刑事さんから「明日任意の事情聴取に来て欲しい」と連絡があり、当日呼ばれた時間の約1時間後に逮捕されました。

たまたま逮捕当日の朝一に弁護士先生との打ち合わせの予定があり、刑事さんから連絡があってすぐに連絡を取ったので、逮捕当日の直前に本人は逮捕されたらどうしたらいいのかを教えてもらえました。

ちなみに、確認事項。
全面否認のスタンスです。
(1)取り調べでは、調書に絶対サインはしないこと。
→調書へサインしてしまうと、その内容が記憶違いで間違っていたりしても後から変更・修正をしたくても基本できないし、それがそのまま裁判では信用されてしまうということです。なので、全面否認で戦う場合、拒否権ありますのでサインは基本しないこと。

(2)弁護士先生がいつこれるか。
先生もお忙しいので、当日行けるとは限りません。今回の場合は先生から当日は行けないですが、翌日には行きますから。と安心させていただきました。本人には心強かったと思います。だって今から向かうところは敵だけしかいない戦場にいくようなものだから、いつまで踏ん張ればいいということが分かるのは心強いと思います。

(3)説明しすぎないこと。
警察、検察は、上手く自分たちのストーリーに沿うように証拠を集め、調書を書くそうです。まじか。
調書ってこちらが言ったことをしっかり書いてくれると思ったら大間違い。司法当局のフィルターががっつり入った状態の向こう側に有利な作文です。だから分かって貰えると思って事件について説明をしてしまうと、後々自分の首を絞めることになるとのこと。そりゃ冤罪も生まれるわと思います。
黙秘権がありますので、分かってもらいたかったら、それは裁判の場ですべきで、取り調べの時点では黙秘が一番自分の身を守れるということです。

(4)調書は書き直してもらうことができる。
調書は最後に読み上げられたり、読むことができるそうで、その際少しのニュアンスでも違えば、直して貰えます。そこで主張したら裁判で不利になるとかはないので、違うことは正しくしてもらえるまでしつこく違うと言うことが可能です。どのみちサインしないことが一番ですが。

(5)弁護士先生の連絡先。
お名刺をいただき持って行く事をおすすめします。逮捕されたら基本パニックになると思うので、名刺一枚あったら安心です。それを取り調べ官に渡したら連絡くれるそうです。

(56)被疑者ノートを用意してもらう。
弁護士先生が、逮捕後中に持って入れる被疑者ノートを持たせてくれたことは大きかったです。ホチキスがだめということで、紐でまとめられていました。驚き。留置所に入ったら、様々な制約があります。紙とペンだけでも所持することが大変みたいな感じです。

(7)会社への連絡
これは会社によると思います。全て事情説明をしていて理解していただいていました。逮捕後の対応は全て弁護士先生にお願いしました。

確認事項、終わりです。

逮捕当日、弁護士先生との打ち合わせが終わり、それぞれ仕事に向かうために電車のホームでばいばいをしました。その際、必要のないものは全て預かり、本人は必要最低限のものだけ持って、職場に向かい、そして任意での事情聴取のため桜田門にある警視庁へ向かいました。

最後にホームで分かれるときに、ちょっとイラッとしたことがあって、逮捕されないだろうと思っていたこともあり、強く言葉を発してしまったことは今でも後悔しています。ばいばいをして、振り返った時、小さく見えたこと、その背中は今でも鮮明に覚えています。涙。

警視庁に入る30分前には皇居のベンチから連絡がありましたが、本人の気持ちを考えると精神的に想像できないほど相当きつかっただろうと思います。悔しかったと思います。
いつ逮捕されるか分からない不安を毎日かかえながら数ヶ月間仕事に行っていたメンタルは真似はできないと思いました。だてに数十年やってないですね。さすがです。

さて、逮捕されると、最大23日間、警察施設内にある留置所に拘束されます。これを留置といいます。

最初の48時間は取り調べ、その後24時間以内に送検、その後10日、10日留置されます。23日が経過すると、保釈されるか、拘置所に移送されるかになります。また最大23日目に起訴か不起訴か決まります。

この23日中のうち、逮捕後48時間までは、刑事、捜査官と呼ばれる警察官による取り調べです。48~72時間で検察へ送られる(送検)と、後半の20日は検察官が取り調べをします。
検察官は弁護士資格をもっていて、刑事さんは持っていません。
なので、検察官が起訴して裁判で勝てるどうかを見極めるそうです。

逮捕後72時間(3日間)は、たとえ家族であっても会えません。
弁護士先生のみです。ですので、弁護士先生が初めて面会に行くタイミングに合わせて、3日分くらいの着替えを持って桜田門の警視庁前で待ち合わせをすると良いでしょう。中で着替えを借りれるようですが、いつも着ている洋服の匂いや、なるべくいつもと同じものを身につけることで本人の安心に少しでも繋がればと思いました。

後日私が入れるようになってから担当の方がこっそり、正直中のは洗濯しているとは言え綺麗なものではないから、持ってきてあげるのが一番良いよと教えてくださいました。

今回、接見禁止というものがつきました。これは弁護士先生以外、家族でさえも会えない措置です。なので、弁護士先生が面会にいかれる時間に合わせて、警視庁の入口で待ち合わせをさせていただき、お手紙や写真、着替えを持って行っていただきました。今回、逮捕後3日目から起訴されるまでの23日間毎日、弁護士先生が1日2回、午前と夜面会して下さいました。先生方には本当に感謝しかありません。

ちなみに1日2回トータル4~5時間面会して下さったのは、少しでも取り調べされる時間を減らす為のだと聞いて驚きました。全面否認するためには、黙秘が一番よくて、争いたいなら裁判所でというのが一番いいと。でも人が黙るっているというのは簡単なことではなくて、検察も取り調べのプロですからいろんな手を使って話させようとするわけです。だからしゃべらないように、少しでも取り調べの時間を減らせるようにということで、これだけ面会にいってくださいました。

それに今回、本人は土日も取り調べを受けたそうで、普通は土日お休みみたいなのですが。。。差し入れ担当の方も、「土日まで調べされて大変だよ。。。」って哀れんでくださっていました。。。
平日はバスでまとめて警視庁から検察庁へ行くのですが、土日は乗用車で一人だけ送検されていました。土日に弁護士先生に対応してもらうと、土日対応費がかかりますが、本人の為には必要な経費です。

戻ります。先生は警視庁の中に入って本人に会えるまで10~30分くらいなので(自分の経験を元に)、午前午後ともに先生に会ってから1時間は警視庁の下にいました。下にいるよと伝えてもらえれば、近くにいるんだと思って頑張れるかなと思ったので。(しかし真冬だったので、雪の日や雨の日は凍えて風邪をひきそうになりました。けど本人の辛さに比べたら、、、と思えば頑張れました。)

ちなみに桜田門の警視庁本庁で本部留置の場合、着替えには様々なルールがあります。これは留置所によって細かいところは違うようなので、その施設のルールに従ってください。聞けば教えてくれますが、聞かなければ基本何も教えてくれません。
ルールブックなどもないので、とにかく聞く!!!!
それが留置されている本人の為になるので、遠慮無く聞く!!

・紐付きはNG。紐を抜いて、穴を塞げばOK(お裁縫します)
・靴下も長くて伸びるものはNG。くるぶしソックスや、くるぶしから5cmくらいだったら入ります。
・ハンカチタオルにも大きさの制限があって、これが結構小さい。見本見せてくださいって言えば見せてくれます。
・ヒートテックはNG。伸びる素材は一切NG入りません。
・ハイネックもだめ。首が見えなくなるものは一切NGとのこと。
・ネクタイNG、スーツNG、ベルトNG。
・基本綿素材の服ならOKです。
・本の外側のカバーは入りません。外してね。
・写真に文字が入っているとNG。
・お手紙はトータル5枚までだったかな?途中で、担当のおじさんが、「裏面も書けばいいじゃん」ってぽろっと教えてくれて、10枚分書けました。裏面書けるんだ。。。
・飲食物、文房具、洗面用具などは一切差し入れ不可です。

持って行くと1つ1つ担当の方がチェックされますので、そこでだめと言われたら理由を聞いて、どんな代替品ならOKなのかしつこく聞くことをおすすめます。

ということで、差し入れるといい&差し入れ可能な衣類↓
・スウェット上下1セット:色はグレーがいいそう。なぜならば貸し出しされるものがグレーで、目立たなくていいからだそう。ネイビー、黒は目立つから嫌だと言われました。中には中のルールとか目とかあるから本人の要望を最大限聞きました。2セット用意して、数日ごとに交代しました。

・靴下:白で、あまり丈がながくないもの。冬は特に地面が冷たいので必要みたい。

・肌着:伸びない素材のもの。繰り返しますが、ヒートテックNG。

・襟付きのポロシャツ:ハイネックはNGですが、ボタン式の襟付きポロシャツは差し入れられました。

・ハンドタオル:子供用のハンカチみたいなサイズしか入りません。

・めがね:コンタクトは多分無理。

・本:とにかく前向きになれる本を差し入れしました。風景が綺麗な写真に前向きな言葉が書いてある本を選びました。ちょっとでも前向きになれるように。

こんなもんですかね。また思い出したら追記します。

戻ります。
逮捕された日、弁護士先生を通して関係者には連絡が入ります。警察からは連絡はありません。
私が窓口だったので、いの一番先生より連絡をもらいました。覚悟はしていましたが、やはり「逮捕されました」と言われたら、めちゃくちゃ心拍数が上がって震えました。冬の時期、仕事中でしたので、外に出て電話で話していましたが、寒さではない気持ちで手と声が震えるのが自分でもわかりました。落ち着いたのは電話をもらってから6時間後くらいだったかな。。。
腹を決めいていても、さすがに震えました。

先生が、ここからです、頑張りましょう。とおっしゃって下さった事に救われました。他の弁護士先生にも、明けない夜はないし、真実は勝つと仰っていただきましたので、それを信じて頑張るのみ。

逮捕から25日目くらいに家族のみ接見禁止が解除されて、久々に本人に会えることになりました。
次の記事で警視庁での面会方法、差し入れ方法、できることを書こうと思います。

お読みいただきありがとうございました!

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