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東京拘置所での面会の方法。

コウチショ。人生に於いて、踏み入れる人はそう多くはないと思います。
踏み入れなくていいなら行かなくていい場所です。

TOP画像が東京拘置所の外観です。めちゃ要塞感。。。
脱獄とか無理感。
※撮影は禁止って張り紙してあるので、素材サイトにお金払ってDLしてます。

さて、私は面会するために、週2~3、葛飾区小菅(こすげ)にある東京拘置所に約半年間毎週行ってます。今では慣れてしまいましたが、ここは浮世離れしている場所で、全てに融通が効かない場所でもあります。(私はそう思います。)
だから、ぜひ知って欲しい。万が一、行かなければ行けなくなった時のために知ってて損はないかと思います☝️
さて、いってみましょう!

■まず注意すること
東京拘置所での面会は、拘置所に入っている人1人に対して、弁護士先生の来訪を除いて、1日1組3名までです。なので、午前、午後に分けてとか、4人で、とかはできません。ご注意を!

■ 行き方は、車か電車。
私は免許がないので、毎回電車です。週に2~3日、片道1時間半かけて行きます。
拘置所には大きな駐車場があるので、車でもいけますよ。

最寄り駅は、北千住の1つ先、東武スカイツリーライン小菅駅。
日比谷線直通の電車で、東武動物公園行き(各駅停車)にのります。
小菅駅は各駅停車しか止まりません。
ホームからは荒川?越しにスカイツリーが見えます。ついでに東京拘置所も見えます。
小菅駅はホームから地上までまぁまぁ長い階段なので、女性のヒールは全くおすすめしません。

地上には比較的綺麗なお手洗いがあって、東京拘置所まで10分ほどかかるので、お手洗いはぜひこちらで済ませて下さい。途中、コンビニはありません。

小菅駅を出たら(改札は1つのみ)、右に直進、大通りに突き当たったら左に曲がります。そうすると拘置所関係の車が出入りできる大きな入口が左手に見えますので、あとはその壁沿いを永遠にたどっていくのみ。5分ほど歩くと、「面会入口」の表示が見えてきます。トータル7~8分ってとこです。

ちなみに小菅の駅から3分の1を過ぎると日陰が無くなり、夏は相当暑いです…
お水と日傘を持っていくことをおすすめます!!

■ 小菅の駅から東京拘置所に行くまでにあるもの
①東武ストア
→小菅駅の横にあるスーパーです。お腹すいたらここで何か買って、食べながら行けます。

②ポスト
→拘置所にいる人に手紙を送る場合、このポストから送るのが1番早いです。統計上。夕方17:00頃出したら、翌日には本人の手元に届きます!
なので、私は面会に行くときには、封筒、切手、のり、便箋を常備して、面会後に送るモノが出た場合はこのポストから出します。

③コインロッカー
→小菅駅改札を出ると、目の前に100円コインロッカーがあります。私もよく利用します。夏は特に体力を温存するためにも、面会に必要なものだけを持って向かいます。1度、お財布を入れっぱなしにして、面会手続きをするときに身分証明書がなくてせっかく行ったのに面会できなくて悔しくて泣きそうになったことがありますので、ぜひ↓の必要なものリストをチェックして下さい!!

■ 逆に、小菅駅から東京拘置所に行くまでにないもの
①自動販売機
→小菅駅前にたくさんあるので、ここで調達。そのあとは拘置所内までないです。

②コンビニ
→ありません。 なので、トイレは駅で済ませて下さい。

③タクシー
→ロータリーなんて小菅駅にはなくて、川沿いの大通りでもほぼいません。見たことない。

④日陰
→ほぼないです。

⑤スターバックス的なカフェ
→ありません。小さな個人経営のカフェが拘置所前に入口にあります。

■ さて、東京拘置所に着きました。
着いたらまず検温とアルコール消毒。手の甲で検温されます。
マスクがない場合は、面会できないと張り紙してあるので、マスクも忘れずに。
万が一忘れたら、拘置所の入口を左に行くと、セブンイレブンがありますので、そちらでお買い求め下さい。

ちなみにこのセブンイレブンにもポストがあるので、面会後すぐ何か送りたいとかあったらここに寄るのがベストです。駅からは少し離れてしまいますが。拘置所を出て左です。

検温等々が終わったら、面会の申込書的なのを書きます。
英語verもあります。
記入事項は、面会する相手の名前、男か女か、申込日時、面会の目的(選択式)、自分の住所、関係性(兄弟とか親子とか)、職業(これいる?ていつも疑問)です。
コロナになってから、施設内にあった記入するところが傘立てがあった半入口みたいなところになって、暑いんです…。
なので私は記入用紙を1枚とったら、施設内に入るとあるソファーのところで書いてます。ボールペンも自分のを使うことで、ほんの気持ちだけでもコロナ対策。

もしくは、紙を持って帰っていいですか?と以前聞いたらOKですと言われたので、毎回1枚持ち帰って家で書いていきます。時短にもなるのでオススメです!

申込書を書き終えたら、それを持って入って右側にある窓口で受付をします。
この際、身分証明書の確認があるので、お忘れなく。

話は逸れますが、1度忘れたことがあって、交通費往復2,000円、片道約1時間半かけて行っているのに、なんで身分証明書無いだけで入れないの!!って泣きそうになって、とても悔しい思いをしました。
泣きそうになった理由は会えないというよりかは窓口で対応がめちゃくちゃドライで塩で、臨機応変なんて言葉はいっっっっっっさい通用しなかったから。「裁判所からの命令なんで。」の一言を言われた瞬間、なんのためのマイナンバーカード?なんのために裁判所に身分証明書を出しているの?なんのために毎回身分を確認するの?IT技術導入したら解決することなのに!と普段からバリバリITの仕事をしてる私からしたらナンセンスすぎて悔しかったです。

拘置所のシステムは、世の中のシステムから15年ほど遅れている肌感覚です。
窓口での受付に5人ほど公務員のおじさんがいます。お仕事柄なんでしょうけど、皆様結構高圧的な態度で対応されるから、いやいやいやーって思う気持ちをシステム導入でぜひ解決してほしい。他の方々が強く言われている姿を見るのも心が痛みます。。。

鉛筆で受付チェックをし、ペンで受付番号を書き、身分確認も目視。整理券も手渡し…。
身分確認なんて顔写真付じゃなくてもOKだから、いくらでも不正ができます。

全てシステムにして、身分確認は拘置所に初めて入る時に指紋や顔認識で登録をしてしまって、受付もスマホでぴってできるようにしてしまえば、ここに5人もリソースいらないです。血税血税って言われますけど、確かにこれは無駄な使い方だなぁと民間企業に勤めている身としては実感します。
本当にむだ。

ちなみに弁護士先生と本人との連絡手段もなんとファックス…!コロナで緊急事態宣言が出され、一般面会も受け入れされなくなりましたが、弁護士先生から拘置所に面会要請をしていただきました。その要請もまさかのファックス。。。
いつの時代ですか…。何でファックスとか時代遅れのものが世の中にあるのかな?って思ってたけど、まさかの大活躍。
いつの時代ですか…って行く度にいらっとします。。。

話を戻します。
受付をしてしばらく待つと、カラーのA5サイズくらいの紙をもらいます。
フロアによって色分けされていて、赤、オレンジ、ピンク、緑、青かな?
それに面会人数と、面会するフロア、整理番号が書いてあります。
この整理番号でその日はずっと呼ばれます。

その紙を持ってすぐ隣にある待合フロアのソファーで待ちますと、順番が来たら呼ばれます。待合フロアには市役所にあるような液晶テレビが天井から釣り下がっていて、そこに受付番号が表示され、同時に音声でも呼び出されます。ちなみにこれはシステムです。。。

もらった紙は、面会が終わったら回収されますので、無くしたり捨てたり、くしゃくしゃにしてはいけません!!お気をつけ下さい。

ちなみに面会相手が運動をしている時間だったり、お風呂に入っている時間だったりすると、館内放送で「受付番号〇番の方、現在△△中ですので、しばらくお待ちください」とお知らせしてくれます。受付窓口でお知らせしてくれることもあります。ただ、結構待ちます。長いと30分くらい。

番号が呼ばれたら、受付窓口の奥に進みます。
そこにはお金がかからないロッカーがあるので、メモ帳、ペン、整理券以外全て置いていきます。電子機器はいっっっっっっさい持ち込めません。
ロッカーに預けたら、面会できるエリアに入るために、空港にあるようなくぐる式の金属探知機を通ります。反応したら「止まってください」とぴしゃっと言われ、全身調べられます…。
体温もサーモグラフィ?で見られています。

この時、本人に確認したい書類とか、これ読む?と確認のために本を持ち込んだりはできます。確認する人次第では、中身も見られることがあります。

金属探知機を通過すると、コンクリート打ちの長い廊下を1本、もう1本歩きます。突き当たりにホールがあって、エレベーターが2台あるので、整理券に書いてある面会フロアへGOです。

フロアに着いたら、またおじさん公務員がいますので(みんなで結構おじさんばかり)、整理券を見せると◯◯番ね、▲号室!って言われますのでお部屋に入ります。
お部屋は左端が1号室、右端が10号室、左右各5部屋ずつです。

指定の部屋にはパイプいすが3脚ありますので、お好きなところに座って待っていると、面会相手が入ってきます。
と同時に、同席する職員さんも入ってきて、会話内容を全てメモられます。

基本的に事件に関することは話せなくて、接見禁止(裁判所に認められた特定の人のみしか会えないこと)が付いている場合、「〇〇さんがこういっていたよ」とか、拘束されている本人から「〇〇さんへよろしく伝えて」ということもNGです。最悪の場合、弁護人以外接見禁止になってしまうようなので、お気を付け下さい。

面会時間は20分。法律では30分となっていますが、各施設長の裁量で短くできるみたい、、、30分会わせて欲しいものです。

なので、腕時計持って行く事をおすすめします。スマホで時間確認の癖がありますが、電子機器を持ち込めないので。多分アップルウォッチもだめかな。

面会中、残り3分になると立ち会い職員さんが「あと3分です」と教えてくれます。
最後はアクリル板越しに、手と手を合わせて、頑張ってね!と伝えて、見えなくなるまでばいばいして部屋を出ます。
この時の後ろ姿がなんとも小さく見えて、かわいそうになりますが、くよくよしていても何も進みませんので、本人頑張っているから私も頑張ろう!と誓って面会終了です。

面会後は、またエレベーターで1Fまで降りて、面会の整理券の紙を指定のボックスに入れて、荷物をロッカーから取り出して終わりです。

小菅駅から小菅駅にに戻ってくるまで、スムーズにいって1時間です。
その他差し入れといって、本人の着替えなどを入れる手続きをすると+30分ほどかかります。
なので、トータル半日かかります。えぇ。

今回も長くなりました。
次回は東京拘置所で本人のためにできることを紹介します。
お読み頂きありがとうございました!

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