自信を持つ
自分に足りないもの、弱さが結果となる。
前回のレースを完走出来なかった悔しさがずっとあって、12月の71㎞のレースを完走する自信はすっかり無くなった。
こんな時は自分ひとりではダメなのは分かってる。落ち込むだけ落ち込んだら、コツコツ走ることに。それが軌道にのったら、今度は友達に頼んだ。
箱根外輪山一周、お願いします!
50㎞。
山を幾つか縦走。
左には常に芦ノ湖が見えるコース。
アテンドを頼んだトレランの先輩サクさんは今回の練習でもう11回も外輪山をぐるっと走っているんだって。
朝7:15箱根湯本着。
自分の最寄駅から始発で出る。
帰りに温泉に入るのでお風呂や着替えの用意もしてくる。駅のコインロッカーに走る時に要らないものは全て置いていく。
朝の出発前。
やまぴも私もまだ走り切れるかどうか自信がない。
12時間で帰って来るペース
リタイアもあり
無理しない
でも頑張って完走した方が帰りの温泉は気持ちがいい
と、先輩。
12時間走り続けることは今までしたことない。
でも、弱音を吐かず最後まで頑張ろう!
トレイルはフカフカで走り易いところもあれば
罠みたいな木の根っこ地獄や、坂道に石畳を使ってるところもあって(苔が生えていて滑る!
変化に富んでいる。
急な登山道もあれば、天国みたいな見晴らしの良いフラットな稜線の道もある。
見渡せる向こうの山まで走っていく。
日差しの無い日。
暑く無くて雨も降ってない。
こんな条件のいい日はなかなか無いよ、と
アテンドのサクさん。
ふたつめのキツイ山を登ってから
ちょっと目がくらむ。
貧血だ。
鉄剤を持っていたから気休めかも知れないけど飲む。心拍を急に上げないよう、無理しないでいこう、と。
今年は山に入るとこうなってしまう。
貧血とは仲良くなれない。
キツイのは金時山。
これを越えればあとは大丈夫と。
実はサクさん、アテンドは今回が一番心配だったんだって。私がいつ弱音を吐いて歩き出すかと。時間的に間に合わないか、またはリタイアか。
でも案外走れた。
フラットなところはいつまでも走り続けていられそうだ。
ITJ
伊豆トレイルジャーニー
71㎞
12月にあるこのレースに
エイヤッ!とエントリーしちゃったので
絶対に外輪山一周は完走したかった。
いいペースです
サクさんから嬉しき言葉。
完走しよう!
日が暮れてきた。
山だから基本、水分や食料は背負ってる。
山小屋に一回
自販機一回
キレイなトイレにも寄れた。
最後のエイドでーす!
芦ノ湖畔のコンビニに寄り道。
トイレの便座が温かい(泣)
このままずっと座っていたい。
お尻から癒された。。。
ホカホカの肉まんを食べて、残りはあと15㎞。
寒い。
シェルを着て進む。
ライトを頭に装着。
暗闇が迫ってきた。
また山に入る。
灯りは全くない。
秋の虫の音しか聞こえない。
三人のライトだけが頼り。
空は曇りで月明かりが無いと本当に暗い。
雨も少し降ってきた。
ライトに照らされる雨は細かい粒子となって
不思議な感じ。
山の夜は二回め。
足元を照らすライトの角度が決まらない。
そして闇が怖いことに今回で気付く。
山のくだりは苦手。
だから後ろを走っていたやまぴに先に走ってもらう。そうすると、どんどん二人が先に行ってしまい、自分のライトしか視界には見えない。後ろは絶対に振り向けない。
物凄く怖いから。
必死で追う。とにかく追う。
かなり長いことひとりで走っていた。
心、折れそう。
街の灯りや車の音がする!
そう思った途端にホッとした。
もうちょっと!
まだ足は大丈夫。
あとは道路に出て箱根湯本駅まで走る。
予定していた時間よりも早く戻って来れた。
今まで走った中で一番頑張った。
レースでいかに甘えていたか。
走るって何だろう?
ずっと考えながら走っていた。
限界に挑戦すること。かな。
ひとりで走るのもいいけど
辛さや喜びを共有し合える仲間がいるっていいもんだな、としみじみ。
トレイルでもロードでも私には良い仲間がいる。シアワセだなぁ。
自信持って頑張ります。
何事にも!
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