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IZU TRAIL JOURNY

私はマラソンが嫌いな子供だった。
マラソン大会は後ろから数えたほうが早かった。

人はどう変化するか予想がつかない。

大人になった今
人生の中で最長距離に挑戦した。
西伊豆の松崎港という伊豆の左下の方からスタート。ぐいぐいと上がってきて、修善寺がゴール。全長71.7㎞。

夏にエントリーしたからまだまだ時間はある、と思っていたら
あっと言う間に当日がやって来てしまった。

毎週高尾山に早朝行って走る練習をするんだ!
なんて意気込んでいたのに、結局は2回しか行ってない。

転職することにして進路を悩む日々。
なかなか走りとの両立は難しい。

本気で練習するために山に行ったのは2回。
なかなかハードな練習。

箱根外輪山。
東京の最高峰、雲取山。

フルマラソン2回完走。
トレイルランニング50㎞のレースは41㎞でリタイア。

ロング走は2回。

あとは真面目にコツコツご近所ランニング。

不安しか無い。
ブルーな日々。
必要なものと不必要なものが分からない。

トレランの師匠に不安さを伝えた。

完走したい
って思ってるから不安なんでしょ。

あれっ
そう?そうなの?
完走したいけど、、。

行けるとこまででいいじゃん!
それが今のチカラなんだから。

別れ際もアッサリ
頑張って!って。


旅の荷造りは苦手。
レースは何回か出てるけど
冬のトレイルランニングレースは初めて。

何を着たらいいんだ?
何を持ったらいいんだ?

必携品はいくつかある。

携帯電話
充電器
ファーストエイドキット
自発光ランプ(ザック取り付け用
ヘッドライト(ふたつ
サバイバルブランケット
携帯トイレ
テーピング80㎝以上
レインジャケット
防寒着
地図
コンパス
手袋

補食
身分証
保険証

寒さ対策が分からない。
短パンランナーは今回はロングパンランナーに。しかも寒いだろうからファイントラックのメッシュスパッツを中に履く。
今まではユニクロのエアリズムのカップ付きタンクトップを着てたけど、ミレーのメッシュの下着に。どちらも二日前にamazonで慌てて購入した。

なんでもギリギリ。

当日は安定の晴れ。
この週末、雨の心配はなさそう!

スタートは朝の6時。
逆算して起きたのは3時。
つ、つ、つらい!

スタート直後は真っ暗な中、走り始めた。
慣れないヘッドライトをつけながら。

1500人が一斉にスタート。
ライトがきれい!

山の入り口は大渋滞。
そのうちに、夜が明けてくる。

関門、エイドはゼッケンに添付してある。
逆さなのはゼッケンを付けた上から見るとちょうど良いようになっている。
これは便利だ!

まずは
24.9㎞のこがね橋に11:00までに行かなければいけない。

その先は
43.5㎞地点の仁科峠に14:30

54.5㎞地点の戸井駐車場に17:00

61.4㎞地点の達磨山高原レストハウスに18:30

ゴールは
71.7㎞修善寺に20:00

常に関門に追われていた。
遅いランナーの宿命。。。

関門では応援に来てる人たちが
大きな声で声援を送ってる。
ん??!
凄い大きな声で私の名を呼ぶ人がいる!

ゆかりちゃん!
あれっ
ひさえちゃんも!
あれっあれっ
師匠のサクさんも!

その三人を見たら泣けて泣けて腰が抜けた。
みんな前日に頑張ってメールをしてくれたのに、応援に行くなんて一言も言ってなかった。
サプライズってこーいうことか!

凄い大きなチカラを貰った。
ここから絶対にゴールするって決意。

寒くても
暗くても
怖くても
辛くても

とにかく、ゴールしたい一心で走る。


レース中に撮ったのはこの一枚だけ。
余裕は全くなかった。

山を降りてゴール付近の修善寺の温泉街を走る。旅館の灯りが素敵。宿の方が寒いのに表に出て応援してくださる。
ロードは私は強いと実感。
ぐいぐい最後まで走れる。

ゴールが見えてきた。

永遠に続くかと思える長かった伊豆の旅は終わり。

ゴールする瞬間は例えられない喜びだ。

師匠、応援に来て
早々に関門切れだったらどうしよう、、、
って心配してたんだって。

やりましたよー!
練習は嘘はつかない!

頑張った私、頑張った足、頑張った友に感謝。

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