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紅茶のすゝめ、ダージリンを中心に~ink. アドベントカレンダー4日目 (12/6) ~

 唐突な自己紹介になりますが、文芸主体創作サークルink.2023年代表なんてものをやっています。そういうことで今年度の新宿祭の教室企画を担当することになりまして、ならば紅茶に力を入れた喫茶店で紅茶の良さを布教したろうみたいな感じで紅茶を三種類ほど提供しました。
 この記事では全く同じノリで紅茶の紹介をしていきたいと思います。


紅茶概説

紅茶とは

 お茶の全生産量のおよそ70%を占め、生産している国も20国を超えます。
 大きな特徴として、産地によって味や風味が全く異なり、銘柄には産地をそのまま載せることが多いです。品種としてはアッサム種と中国種にわかれ、品種によっても味が異なることや、それぞれを交配させた品種もあり、とにかく奥の深いお茶です。
 また、『ダージリン』、『ウバ』、『祁門』は世界三大紅茶とされています。ダージリンについては後程詳しく解説します。

紅茶のいれ方

 紅茶の淹れ方にはゴールデンルールと呼ばれるおいしく淹れるための基本的な方法が決まっています。簡単にですが紹介していきたいと思います。

  1. やかんに汲みたての水を淹れて、沸騰させます。

  2. ティーポットに人数×ティースプーン1杯(2~3g)の茶葉を淹れます。

  3. ポットに勢いよくお湯を注ぎ、茶葉を蒸らします。蒸らし時間は細かい茶葉だと1~2分程度、大きめの茶葉だと2~3分程度が目安です。茶葉によっては蒸らし時間の目安が書いてあることもあるのでそちらを参考にするとさらに良いです。

  4. 茶こしで濾しながら注いでください。複数人文注ぐときは2周程度に分けると濃さが偏らないです。

 今回説明したのはあくまでゴールデンルールの一部になります。詳しく知りたいという方は以下の記事で詳しく解説されているのでそちらも読んでみると良いと思います

ティーバッグの勧め

 真面目にゴールデンルールを解説しましたが、実際に順守するのは面倒だし簡単に飲みたいという方も多いと思います。そんなときにおすすめなのがティーバッグです。
 沸騰したてのお湯を注いだカップにティーバッグを入れ、正しい時間を待つことでおいしい紅茶を手軽に淹れることができます。実際に私も手軽に紅茶を飲みたいときに愛用しています。
 ポットを用意するのが面倒、とりあえず手軽に淹れたい、そんな方は使ってみて下さい。道具をそろえることよりもとりあえず飲んでみる方が良いと思います。

どこで買えばいいの?

 紅茶に興味を持った人が最初に悩むのは、どこなら様々な種類の紅茶を買うことができるのかを知らないことだと思います。限られた範囲ですが、自分が買ったことのある場所を紹介します。

  1. LUPICIA:この中では唯一のお茶専門店です。ダージリンのほかにも様々な銘柄を旬ごとに揃えていたり、ほとんどすべてのお茶でリーフティーとティーバッグが設定されていたりするなど、品ぞろえはさすが専門店といったところです。少しお値段は張りますが、それだけの価値のある紅茶を揃えていると思います。ちなみに今年度の新宿祭の紅茶はLUPICIAで購入させていただきました。

  2. カルディ:TWININGSやJanatのリーフティーを取り扱っています。様々な銘柄をリーフで取り扱っている店舗も多いため、興味が出たけど専門店には行きにくい……という方は一度探してみてもいいと思っています。

  3. 近所のスーパー:日東紅茶やLipton、TWININGSのティーバッグの取り扱いをしているところが多いと思います。様々な茶葉を試してみたいという方はTWININGSのBEST5などがお手軽かな、と思います。

ダージリン詳説

 紅茶に詳しくない人でも一度は聞いたことのあるほどには有名なダージリン。しかしながらダージリンがどのような紅茶なのか詳しく知っている人はあまり多くないかと思います。
 ここではダージリンがどのような紅茶なのか? 魅力は? どういうのがおすすめ? など好き勝手に語っていきます。

そもそもダージリンって?

 ダージリンはインド北部に位置するダージリン地方の中でも認定された茶園で生産された紅茶の銘柄のことです。
 中国にルーツを持つ茶葉が多いことと高い標高からくる大きな寒暖差から他の紅茶にはない特有の味わいを生み出していて、ファンの多い紅茶となっています。少し見た話では『紅茶はダージリンから始まりダージリンに終わる』なんて言葉もあるとかないとか……
 以下の記事では実際にダージリン地方を訪れた方のレポートがあって旅情が掻き立てられます。

 ダージリンは春・夏・秋の3回旬を迎え、それぞれダージリン特有の味わいを持ちながら全く異なる特徴を持っています。それぞれファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルと呼ばれています。

ファーストフラッシュ

 3~4月に収穫される柔らかい新芽を加工した紅茶。一番摘みとも呼ばれる紅茶で、若々しさが感じられます。
 紅茶の色は淡いオレンジ、若々しく新鮮な特有の香りとさわやかな風味を持っています。
 個人的には風味がはっきりしている分渋みも感じやすく、水出しのアイスティーなどがおすすめです。また、ホットのストレートティーにすると香りがしっかりと立ち、ファーストフラッシュらしさを楽しめると思います。

セカンドフラッシュ

 5~6月に収穫される少ししっかりしてきた葉を加工した紅茶。二番摘みとも呼ばれる紅茶で一般的にダージリンでイメージされる紅茶です。
 紅茶の色は明るく、少し濃いめのオレンジ色。ファーストフラッシュよりも渋みが増してきて、力強さを感じられます。香りは『マスカット・フレーバー』と呼ばれる芳醇な香りとなっています。
 個人的にはダージリンを言うとこの時期のものをイメージすることもあり、基準となる紅茶です。最初に紅茶を飲むきっかけとなったのもセカンドフラッシュをベースとしたブレンドだったので懐かしさも感じられる紅茶です。

オータムナル

 10~11月に収穫されるしっかりとした葉を加工した紅茶。秋積とも呼ばれる紅茶で、ダージリンの中では最も深みの感じられる紅茶です。
 紅茶の色は赤みが買った濃い目のオレンジ色。セカンドフラッシュよりも渋みが感じられるほか、まろやかな甘みやしっかりとした香りがあります。
 個人的には茶葉の主張がしっかりしていて、砂糖を入れたストレートティーやミルクティーなどで飲むのがおすすめです。

最後に

 他の銘柄や紅茶に合うお菓子、ゴールデンルールとは異なる淹れ方などまだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、今回書いた内容だけでも紅茶の世界の一端を知ってもらうには十分すぎるほどの知識かと思います。
 自分の好きな紅茶はファーストフラッシュなのですが、一つの銘柄に肩入れしすぎないよう、あくまで均一な情報量に気を付けて書いたのでもっと知りたい! という方には不十分に感じられるかと思います。そういった方は参考文献の方にも足を運んでいただければもっと深い世界を知ることができるのではないかな、と思います。
 長々と書いてしまいましたが、何よりも重要なのは紅茶を楽しむ気持ちなのではないかと思います。1杯の紅茶から興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。

参考文献

  1. 日本紅茶協会、https://www.tea-a.gr.jp/

  2. LUPICIA、https://www.lupicia.com/shop/lp.aspx

  3. LUPICIA Tea Magazine、https://www.lupicia.co.jp/tea/

  4. お茶百科、https://www.ocha.tv/

  5. TWININGS、https://www.twinings-tea.jp/


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