0時33分、11番のりば

寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号東京行きの大阪駅出発の時間と乗り場です。
これがどっかの鉄道系YouTubeやらネットニュースやらで取り上げられてましたが、今更この話を蒸し返すんだって半ば呆れてしまいました。
本当に当たり前すぎてどこにニュースバリューがあるんだか分からないくらいに。
ただ、知らない人からすればそうなんだ!!!ってなるんでしょうね。

高松と出雲市から来た列車を岡山で併結して、姫路、三ノ宮と停車して大阪に到着します。
その後乗務員交代による運転停車があって静岡、富士、沼津、熱海、横浜と停車して東京に到着します。
ただ、道中で何かあって大幅な遅れを持ってしまうと途中で打ち切られることもあり、上り列車も運良く熱海まで到達できたとしても、その先東京駅に入れず貨物線経由で品川止まりに変更されてしまうケースもあるとか。
この場合は経路上横浜に停車できないため、小田原に臨時停車するそうですが。

私は下りサンライズ瀬戸号に乗って高松へ向かって行った時に遭遇したことがあります。
東京駅を1時間遅れで出発して、朝5時に目覚めたら京都の桂川を渡ったところで、出発時の遅れが拡大している放送が入り、急遽新大阪に停車しました。
急ぐ客は新幹線に乗り換え、私はそのままのんびり高松へ向かいました。
岡山を出発したところで車掌が一拍おいて「2時間遅れ・・・」とアナウンスするも、列車は必死のパッチで飛ばし、高松には1時間57分遅れで到着し、2時間以上遅れると受けられる特急料金の払い戻しが無かったということがありました。
下りは余程のことが無い限り打ち切られないようですし。
上りだと途中駅で打ち切った後、当日の下り便に備えてひとまず品川へ向けて回送されるとは聞きますし。

このダイヤは以前の「瀬戸」時代から続いているものです。
それにサンライズの運転開始で旧出雲が入ってきたと言うことなのですし。
下りも運転開始からずっと東京22時発が続いていましたがJR東日本の都合かこの前のダイヤ改正で21時50分発に改定されましたし。

で、問題は乗車について。
大阪駅(無論三ノ宮駅も)で恐らく当日に急遽飛び乗りを企図したところで深夜ですのでみどりの窓口や自動の指定席券売機も時間が遅いとそれぞれ営業を終了している可能性もありますし、中々厳しいのかなとは思います。
(参考ですが大阪駅だとみどりの窓口は22時、自動の指定席券売機は23時まで)

ですので玉砕覚悟で乗り込んだところで、空きがなければ一晩小さなロビーの硬い席で過ごす羽目になります。

何より大きな問題は乗車日。
上りの三ノ宮と大阪、下りの静岡、浜松では日付が変わります。
つまり出発日と乗車日が異なるのです。
あくまでも指定席の発券ルールでは乗車日基準ですので、ここに落とし穴があるわけです。
良くあるのが大阪発上りの指定席を列車の出発日で買ってしまうケースのようです。
扱い上は一日前の指定を取ったという形になってしまいます。
実際大阪で乗り込んできた女性二人組がそれで発券されてしまった券を握りしめて検札に来た車掌に泣いてせがんでいたのを視たことがあります。
ダブルブッキングだ!って訴えたら、日付が違いますねと車掌に言われてしまったようでして。
その日は空きがありましたので便宜的にそこに通してくれたみたいですが。
その女性の話を更に聴くと発券したのがJRのみどりの窓口ではなく旅行会社らしいですので、その旅行会社の窓口の担当も恐らくJRのルールに疎く、かつ乗客も特に考えずに互いにボタンが掛け違ったまま発券されてしまい・・・となったんでしょうね。
これもあるあるなんですよね。

私自身大阪から上りサンライズにも乗ったことがあります。
乗車日は結構気をつけました。
で、ノビノビ座席(扱い上は通常の指定席)で東京まで寝てましたね。
硬いなぁクッション持って来ておけば良かったかな・・・と思いながら。

今やレギュラーの寝台特急はサンライズ瀬戸・出雲号だけとなりました。
JR発足時は東京駅と上野駅、大阪駅と新大阪駅からブルートレインが各地に向けて走って行ったのが、徐々に縮退・廃止を重ねて今やこれだけに。
時の流れを感じてなりません。

そして、通常の在来線の列車でも社間跨ぎを縮小させたり、各社内で各社が用意したクルーズトレインが走っているというのを聴いていると旅客各社がそれぞれ最適化を図っていった結果が、全国規模から視れば結果的に部分最適になってしまうという皮肉ぶりを演出しています。
線路はつながっていますが、ただそれだけみたいな感じに。
唯一は貨物列車の存在だけでしょうね。

クルーズトレインの例外としてJR東日本の四季島がそれなりの装備を積んでJR北海道に乗り入れてはいますが。

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