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服薬のはなし

散々悩んだ挙句、この話題しか今の私には書けない。

私は、20代半ばから精神を病み、四半世紀近く服薬を続けている。
初めはたった1錠だった薬は、現在5種類7錠の夕食後と就寝前2錠の服薬が基本になっている。
主訴が不安感や過呼吸、抑うつと不眠なのでそれに応じた薬が処方されており、基本の薬に加えて頓用の安定剤も肌身離さず持っている。

今年の元旦にこのアカウントの最初の記事を書いた時、私はここで、撮った写真ややってみたい趣味、散文などを書くつもりにしていて、服薬に関する事などは書かないでいようと思っていた。先に書いていたアカウントでも、それらの事が書かれているのだから内容が重なって別アカウントを作った意味が無いと思っていたからだ。

しかし。
年を越して正月休みが終わり日常が戻った途端、私はまた精神的な深い谷に落ちてしまった。なにせ意欲が湧かないし、疲れは取れないし、気分は塞ぐし、果ては仕事中に泣き出して(しかも数回)医師に休職を勧められる程になった。
…おととしと去年の二度、休職をしたので、これ以上休職は出来ない。どちらの休職も期間は二週間ずつだったので法律ではまだ1年5ヶ月は休職出来るらしいが、そういう問題ではない。既に二度も長期で休んだことにより周囲にご迷惑をおかけしたのだ、これ以上権利を主張して周囲に迷惑をかけたくない、という心情がある。

現在、どん底からは少し立ち直れたように思っているが、やはり仕事の一部が「出来ない」「怖い」状態になっており、そろそろ今後の事も考えざるを得ない気がする。
それと同時に思うのは、単純に「なんで私はこんなにも長い間、服薬を続けなければならないのだ?」という疑問である。

世の中の同年代は、ザラザラとたくさんの薬を『毎日飲む』なんて生活は送っていないはずだ。なのに、なんでこんな事になってしまったのか、不思議でならないのだ。

精神を患った際に服用する薬は、「治ったので明日から何も飲まなくていいですよ」というシロモノではなく、様子を見ながら少しずつ薬を減らしてゆき、ゼロに近づけるものらしい。いちど私もある理由で薬を1週間飲めずにいたら症状が悪化して暴れてしまったことがあった。それくらい強くて、服薬をやめるのにはかなりの時間を要する。
だからって、何年飲んでるんだ、という気持ちは消えない。

今日は出かける時に薬を持っていかなかったので、帰宅後に服薬した。ヘッダーの写真が服薬した薬のシートである。

いつになれば、服薬がなくなるのだろう?
いや、今飲んでいるものを飲まなくなっても、これから歳を取れば別の種類の薬を飲むようになるのだろうか?

…悩ましいところである。

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