教室から「8つのムダ」をなくす(後半)


冬休みの期間、トヨタ生産方式に興味が湧き、その多くの点が教育現場にも通ずるところがあると感じ、トヨタが掲げる「8つの無駄」をイギリスの小学校の教室単位で持ち込めないかと分析してみました。後半です。

「8つのムダ」とは、より良い品をお客様に早く届けるために、最短時間で効率的に生産し、改善を続けていくことをベースに、付加価値を生まない無駄を徹底的に排除していく考え方。頭文字を取って、TIMWOODSと呼ばれる。

  ① Transport (運搬のムダ)
  ② Inventory (在庫のムダ)
  ③ Motion (動作のムダ)
  ④ Waiting (待ち時間のムダ)
  ⑤ Over-processing (加工のムダ)
  ⑥ Overproduction (作り過ぎのムダ)
  ⑦ Defects (手直しのムダ)
  ⑧ Skills (何もしないムダ)
    (non-utilised talent and knowledge)

⑤ Over-processing (加工のムダ)
  不必要な工程・作業

  ▶︎ 授業用のスライドに無関係な絵や図、
    文章・言葉が過剰ではないか。
    シンプルなスライド作り。
    丁寧な説明を心がける。

  ▶︎ 労働時間の見直し。
    授業以外での1日の仕事の流れを見直し
    終業時間を短縮する
    →これについてはまた別に投稿します。


⑥ Overproduction (作り過ぎのムダ)
  不必要なものを作る
 
  ▶︎ カードなどの教材を作りすぎていないか
  ▶︎ ラミネート加工は最低限に

⑦ Defects (手直しのムダ)
  標準を決める。

  ▶︎ 学年を通して同じ学習内容を
    同じ濃度で教えることができているか
  ▶︎ 指導方法の共有

⑧ Skills (何もしないムダ)
  チームの才能や創造性を活用しないムダ

  ▶︎ 指導方法の共有
    実践して効果があった方法は即共有
  ▶︎ 他学年から情報・アイデアを得る
    (特に隣り合わせの学年)
  ▶︎ 担当教員・リーダー教員から
    アイデアを得る

「8つのムダ」の中で、最小限に抑えたいのは、overproduction (作りすぎのムダ) であり、これが運搬・在庫・動作を生み出す可能性が高いとし、さらに改善の停滞につながるそうです。

「無駄の徹底排除」と「合理性の徹底追求」をシステム化していくことがカギであると言えます。

ピンク色で書き足した点は、私の教室内で実際に起こしていくアクションです。

近いうちに、トヨタの「Just in time」と「自働化」をどのようにイギリスの教育現場に応用していくかを投稿します。

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