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道徳の日本男児 其ノ捌 を観た


 このところ毎年夏の訪れを教えてくれている、道徳の日本男児。有難い……助かる……の気持ちでいっぱいです。
 THE SECONDもあり、忙しかったであろう中での開催……。ネタを鍛え、同時に新ネタも考えなければならない。しかも普段の仕事の合間に。ほんとにすごいこと……頭が下がるばかり……。

 しかも、相田さんのアキレス腱断裂というトラブル付き。幕間のVTR撮影で切る(しかも、企画の本筋に関係のないパート……)なんて、そんな事あり???めっちゃ大変じゃん!心配!という気持ちと、なんだよそれ、面白すぎる……の気持ちと……。

 今年の単独はアキレス腱断裂というトラブル煮込んで煮込んで骨の髄まで楽しむような内容だった。この短時間でこんなにも煮込めるの!?三四郎って圧力鍋なの!!?!?って感じ。人の怪我でこんなに笑わせてもらったことない……。唯一無二の腱なし単独ライブ……。
 本当にありがとう、三四郎……

 それらを備忘録的に記録しておこう。この記録が、きっと辛い時に私を救ってくれるので。
 だからネタバレがバンバン出てきます。もしダメなラインがあったら優しく教えてください。優しく。



1.オープニングコント【ゴッドタン直前】

 奇しくも10年前、小宮さんの膝の骨折と前歯の損傷でせっかくのチャンスを逃しかけた三四郎……。
 10年前の格好の小宮さんと、黒髪カツラを被った相田さんが登場。チャンスを目の前にして満身創痍の小宮さんに対して、相田さんが怒る内容。そしてその怒る内容が、すべて現在の相田さんにブーメランとなって刺さっていく……。

 面白すぎる……「漫才は万全だろ!万全漫才だろ!!」って、脚にギプス着けてコントやってる人が言ってる……(なお、コント中は見えないようになっている。時間軸が10年前なので)
 何の因果なんだ、という面白み。これが現実なの本当に面白過ぎる……。ち上がった相田さんのギプスにスポットライトが当てられるという、シンプルで明快、そしてめちゃくちゃ強い……!!!!
 相田さんの 「絶対頑張ります!」によって始まる、道徳の日本男児……。過去のトークライブのタイトルや、ネタの初めに言っていた言葉と同じ、というエモさ……。過去と今を繋ぐコント。もう、最高のスタートでしかなかった……

(過去の相田さんのコスプレをした相田さん、カツラが合わなすぎてあまりにも偽物だった。本人役なのに。それもなんか面白かった)

2.漫才【○○であれ!】


 小宮さんのお馴染みのフレーズ、「○○であれ!!」が満載!でもタイトルがこれだとは思わなかったな……。
 怪我してるのにもかかわらず、休日をエンジョイしてる相田さんに小宮さんが突っ込みまくる漫才。
 腱が切れてもどっしりとしたボケをかます相田さんと、そこに激しく突っ込みまくる小宮さん。出る言葉がすべてクリティカル!!聞いた事ないカクテルの名前とか、頭の中にこびり付く。午後の死ッ……!!!

 途中で急にボケとツッコミが入れ替わる場面、このあとにある最低コントへの滑走路としか思えなくて笑ってしまう……やっぱりやばい人たちだ……(褒め言葉)

(一公演目の時、全っっっっっ然二人が出てこなくて、BGMをただひたすら聞いているだけの時間があった。着替えとかの関係なのだろうか……千秋楽はそんなことなかった)

3.コント【人間の業】


 最低コント!!!(褒め言葉)
 なんかこう、単独は三四郎の""キショさ""が存分に出ててほんとに好きです……。
 『人間の業』というタイトル。思わず改めて業の意味を調べてしまった。この場合は、"理性によって制御できない心の働き"なのかな。制御、出来ないのか?まきゆうたろうよ……制御、しようとしたか?まきゆうたろう……
去年のコントでもやばい人として登場していた『まきゆうたろう』という男……。同一人物かは分からないが、ともかく同じ名前だった。
 祖父を助けてもらった孫の女性(相田さん)が、まきゆうたろうにお礼をしようとするネタ。めちゃくちゃ最低な要求を、めちゃくちゃ最低な語彙で遠回しにされまくってしまう。
 ほんとにマジで最低で、シンッ……となる瞬間があって、それもまた面白すぎた。単独でこんなことあっていいのかよ。
 ラジオでこういう下ネタもままあるからみんなある程度耐性はあると思うのだが、それでもシンッ……とはなった。ラジオで聞くのとはまた違う生々しさ。ほんとはめちゃくちゃ手を叩いて笑いたいところもあったけど、なんとなくここで笑うのも憚られて……すごく控えめに笑ってしまった。性別とか関係なしに、「これで笑ってるって思われて、果たして大丈夫なのか……!?」という不安があったのかもしれない。
 おちんぽミルクだの魔羅様だの、ほんとにアホ下ネタのオンパレードだったし、女装の相田さんは普通に可愛かった。

(ニコニコ動画に公式がアップしていた単独の動画に、同じようなコントがあった気がするのだけど、気のせいかな……?有識者の人達〜!教えてくださ〜い!!)

4.漫才【局でのいたわり】


 相田さんが腱なしで労られているのを聞き、自分も労られたくなった小宮さんの元に、数々の著名人に扮した相田さんが現れる、というネタ。
 いろんな肩透かしを食らうんだけど、アノちゃん、が天才すぎた。確かにアノちゃんだけど、絶対そう言わない……。
 そして、小宮さんは綺麗な女優さんに好かれる展開好きだな……!?全部それを相田さんがエキセントリックに演じるんだけど、それもまたいい……。
 あと、気まずい時間をブーさんと過ごす時の小宮さんがなんか良かったです。(???)
 相田さんが動く度にヒヤヒヤした……。小宮さんの「大丈夫かよ!?」に「ほんとそれ!!!」になってしまってめちゃくちゃ笑う。どこまで腱なしを生かすつもりなんだ……松葉杖をネタで使うのだってお手の物だ……ほんとにこれは突貫で作られたネタなのか……!?天才過ぎないか……!!?!!??!
 今回の漫才で個人的にこれが一番好きだった。

5.コント【孤独の……】


 このコント、めちゃくちゃ好きだった!!!!!!(大声)
 心の声が聞こえる相田さんと、心の中で孤独のグルメをしている小宮さんと、定食屋の店員さんとの絡みを、心の声を通して楽しむコント。
 下らないダジャレや、全然決まらないコメントを連発する小宮さんに、相田さんが次々と心の中で突っ込んでいくもの。そして徐々に話は動き始める……。

 最後に小宮さんも心の声が聞こえるということが判明し、「聞こえてましたよォ〜……」というシーンがあるのだけど、話せば話すほど喪黒福造のような話し方になっていく小宮さん。
 初日のエンディングで、「悪い癖て、ずっと同じことやるのつまらないから、どんどん声変えていっちゃった笑」みたいに小宮さんが言っていたのがすっっっごく良くて、それがまたこのコントを好きにさせてくれた。同じことをしたくなくて、どんどん面白さを盛り込んでいきたい、そういう所が私は大好きなんだ……!!と改めて思えたので。満足しないその姿勢が大好き。
 どれだけテレビに出ていても漫才師として認められたくてTHE SECONDに出た姿と重なって、ほんとにこのコントを見ることが出来てよかった……と思えた。なんか珍しくすごいハートフルだったし。
 ……ほんとに同じ人が最低コントを書いているのか?????(褒め言葉)

6.漫才【占い師 道徳の日本男児ver.】


 THE SECONDでも披露していたあのネタを、さらに単独仕様に!!!より時事のネタを盛り込み、地上波だと許されなかったくだりも加えられたスペシャルバージョン……!!
 初日の公演の方が、いろんなことを言っていて刺激的だった。エンディングでも、そのくだりのことについていろいろ話してくれていて、嬉しかった。ここには書かないでおきます。
 安心安定、面白すぎるネタ……!

7.企画【THE AIDA SHOW】

 問題の、THE AIDA SHOW……!!
 昨年はタップダンス、一昨年はギター、その前はモノマネ……と様々なことにチャレンジしてきた相田さん。
 この企画のVTRでアキレス腱が切れた、という報を受け、果たして今年は出来るのだろうか……?と勝手に心配していたが、心配無用だった。

 チャレンジ内容は、間奏の合間にルービックキューブを完成させ、カラオケで95点以上を取る、というもの。

 そのチャレンジのために行われたのは何故かカンフーのような修行。腕立て、なんか丸太をチョップする、小指で遊具を回す、など……

 相田さんが腱を切った経緯を話す時はいつも「坂道を走っていたら切れた」というような話し方をしていた。その話を聞いた時は「坂道ってwさすがにおじさんすぎではw」という感じだったのだが、いざ切れた場面を見てみると、かなりの急坂……というより、かなり角度のつけられた板。
 これ、登れるの!?と、ある程度大人になったら躊躇するレベルの角度だった。こりゃ切れるわ!!!ってなった。
 切れた瞬間はほんとに呆気なく、なんか「無常……」って感じだった。DANGER!ってたくさん出てきて笑ったけど、絶対笑いごとじゃないよ……笑うけど……。
 
 安定の「相田さん、ナメてるパート」も笑う。毎年チャレンジをナメてる描写出てくるの笑う……相田さんがそういうイメージだからそういう演出なのだろうか……?器用貧乏感あるから……???

 こんな風に、本筋と関係の無い部分で腱を無くした相田さん。チャレンジ内容は腱に関係なさそうでよかった〜!と安心してSHOWを観れた。なんたって、登場からブチアゲだったし。

 移動式スーツケースに乗ってステージ上を縦横無尽に駆け回る相田さん。「どうも〜!!!!!」と、とびきりの笑顔で手を挙げてグルグル動き回る相田さん。蝶ネクタイに半袖シャツ、サスペンダー姿で、なんかもう「陽っっっっ!!!!!!!!」って感じだった。陽の者すぎて、私のような陰の者は昇天するかと思った。良すぎて。
 エンターテイナーすぎる……周りを明るくする天性の才能がある……こんな友達いて欲しい……そりゃ小宮さん、ずっと相田さんと一緒にいるわ……などと思いながらニコニコの笑顔になってしまった。同じステージで最低コント(褒め言葉)が行われていたとは到底思えない。
 ルービックキューブを見守る時間も、カラオケの美声にうっとりする時間も、出来た!?と思ってうっかり拍手しちゃった時間も、間奏があまりに長すぎて爆笑する時間も、ルービックキューブが早く終わったからスーツケースに乗って盛り上げてくれた時間も、全てが最高のエンターテイメントでした……相田さんはエンタメのウインナーそのもの……
 来年は腱ありのSHOW観たいです……!!!!!!

(フェイクの有名人からの、本物の大物ゲストVTR、マジで凄かった……!! May the Cube be with youも良かった笑)

8.漫才【2022-2023】


 この1年の総括漫才。ウエストランドの優勝や、THE SECONDで受けた呪いのこと、などなど……。
 これが2024.2025……と、どんどん続いていくことを願っています。
 決勝トーナメントに進出し、確実に漫才師としての力を見せつけることの出来た三四郎のこれからの活躍が、ファンとしてほんとにとても楽しみです。2023-2024ではまたさらにいろんな話が入ってきますように。
 10年前の小宮さんのように、アキレス腱を切った相田さんがここから爆売れして、コンビで爆売れ街道を進んでいきますように。
 爆売れしても、こうしてキショ単独をたっぷりしてくれますように。
 来年は二人とも、怪我も病気もなく単独を迎えられますように。

おわり

 最高の単独ライブだった……三四郎の原液そのまま!って感じで、ほんとによかった……。
 思うように動けず、急遽ネタを差し替えたのにも関わらず、ここまで楽しませてくれる三四郎に本当に感謝です。感謝、感謝です……。
 ライブは生物なので、各公演ごとにちょっとした違いがあるのがいいな、と思っているので、来年こそは全通したいな……。今回も前回も初日と千秋楽だけなので、次こそは……!!!
 それまで私は、生き散らかします。

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