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ひろしま神楽定期公演 2024 琴庄神楽団:土蜘蛛

4月は繁忙期で野球のチケットは取らなかった
でも神楽なら終わりの時間きまっとるし、なんかしらこう楽しみのひとつもないと繁忙期を(※腐る事なく)乗り切れない!と考えた私
4月頭から神楽の定期公演が始まる。最初は琴庄
琴庄はRCCの共演大会でも観たのだが、その時は奥州平泉という新しい公演をやっていた。


前回は撮影に関しては全面禁止だったけど、今回というかこの定期公演はOK!バンバン撮ってください!という感じ(フラッシュはダメ)
動画も撮影じたいは大丈夫ですが、ただこちらの場合はSNSに上げる場合は※トータルで※2分以内でお願いします!とのご注意あり
2分刻みで全編SNSに上げたりとかしないでね!という事ですね!
私は静止画オンリーの人間ですのでそこは大丈夫です!!!!


めっちゃ近~~~!!!というので動揺してブレる


今回は土蜘蛛、という事でこれは結構古典の演目かと思います!子供の頃から見てる!
共演大会では『葛城山』てタイトルになってたが、内容というか大方の粗筋は同じ。だが
やっぱまあ当たり前だけど、同じ演目でも神楽団が変われば演出も違ってくるんだなあ~~~。って。


あらすじ


タイトル通り蜘蛛の鬼が出てくる話だが、つかそれの住まいが葛城山なのか(なるほど!)
頼光は必死で抵抗し…とありますが、必死どころかなんなら蜘蛛を圧倒してるくらいの勢いだった。
大体が頼光が病気でやれんですわってなってる所へイケメン達がお見舞いに来るという設定なのだが…
侍女の胡蝶に薬を持って帰ってもらうようにしてっから問題ないつって、
その胡蝶に化けた蜘蛛に毒を盛られて一旦倒れてたのにそこからの回復がなんかすごい
これなる名刀髭切にて!みたいな口上はあった気がするが、
しかしなんであんなに元気になったのかっていう事に関しては特に説明は無かったかと思います!あっても私が理解してない可能性がある!
まあ他はどうか知らんけど広島の神楽は割とそういう
こまけえ事はいいんだよ!!!なので…。
しかしこの頼光対蜘蛛、
共演で観た時はそこまで激しい内容でもなかった気がするんですが(その時は他の神楽団が演じてました)
今回はなんか下手したらココで終わったの?みたいな空気になる。確かにそこで終わったら新しいけども
季武と金時のイケメン二人の活躍を見ずに終わる物語か…とか思ってたけど、いくらなんでもそんなはずはないな!


蜘蛛の鬼なので糸の演出


手負いの蜘蛛は葛城山に逃げ帰り、何事かと(今更)出てきたイケメン達に頼光が事情を説明したのち
お前たちがトドメを刺して来い!と、髭切改め蜘蛛切を授ける儀式が。
めっちゃ元気なんやが…

散らばった糸がどうしても気になってしまう私


まあでもイケメン達が早変わり前の旅装束(と解釈している)だから、ラストバトルはこれからなんですよねっ
髭切改め蜘蛛切を携えて葛城山まで。
蜘蛛の血の跡を追っていって奴のねぐらにたどり着いたぞ!みたいな口上ののち
手負いでキレ散らかしている蜘蛛と、いざ尋常に勝~負ーー!!!という事で
最近の神楽…というか、まあざっくり分けて旧舞と新舞とあって今はほぼ新舞が主流ですが
どう違うかと言えば、旧舞は(比べれば)ゆったり優雅
新舞は派手で激しい。のですが
それにしても本当に派手だったな~
開演前、見どころとして蜘蛛の衣装が挙げられておったので
なるほどこういう!と思って見てたんですが、その段階ではまだ最終段階では無かった。途中で打掛を投げ捨てる蜘蛛
(あっそれは脱ぐんだ…)と思う私
なんか蜘蛛の背にでっぱりというかある。まだもう一段階あるという事ですね!イケメン達も旅装束のままですからね!


ここで着てる打掛は脱ぎます


まあ蜘蛛なのでバンバン糸を投げてくるという印象があったのだが、今の神楽は投げるだけでなく特効を使うんですねえ!まあそれが出来る会場だからってのもあるんだろうけど、
それにしても客席にめっちゃ降り注ぐ蜘蛛の糸!銀テと違い細くて柔らかい紙なのでウッカリ切り傷が出来てしまうとかそんな事故はないんだけど、
そして舞台上にも蜘蛛糸の残骸が…これ
見てたらなんとなくまとめられていくんですね。
そもそも神楽の移動って基本が摺り足らしい…?
これはこの公演だからそうなのかそれとも全体でそういうもんなのか、
そこは今後また確認していこうと思いますが
とにかく舞台上でボンヤリ出来上がっている毛玉。


写真だと全然分からんが中央にまとまっている糸


私だって蜘蛛の糸にばかり気を取られていた訳ではない
ただ物語としてこの辺はもうずっとバトルなので、
回転っていうか舞に於いての回転ですね。
琴庄はそれがやたら早いなあと思ったのだった
新舞はそれが見せ場なんだけど、中でも更に早く感じたのだが近くで見てるからなのだろうか…?そんだけでは無いと思います!技術!
イケメン二人の中の人は、チラシで確認したら同じ苗字だしお名前を拝見するに兄弟かなんかだろうなあっていうか兄弟以外で考えられる関係が他にありますかねこの場合…


こういう場面は神楽では珍しいな~とも思ったが


この最終形態、蜘蛛の胸元に目?がついててそれが光る仕様になってたのだが(開演前に言われてたのはコレか!と思っていた)(この演目でしか使われないそうです)
今回は片方しか光ってなかった。
コレ本来は両方光るんだろうなあと思いつつ、しかしその片方だけがボンヤリ赤く光ってるのがまた返って不気味さが出ててよかったんでないでしょうか。


うまく隠れてるが片方だけ光ってました


(二度目の)大立ち回りの末に討ち取られた蜘蛛。
絶命もなんかこうドラマチックというか、アッサリしてない!
映画とかだったらスローになりそう!


写真だと分かりづらいが仰向けに倒れていきました



このように!


撮影OKだったからカメラも持つけど、やっぱり見せ場になると手が止まるっちうか
どうしても見入っちゃう!
私の雑な文と画像では1/100も伝わりませんので、機会があったらぜひライブで見て頂きたい!(どこから目線)
蜘蛛を討ち取ったらあとは喜びの舞からフィニッシュです。
この喜びの舞もまたキレがあるっちうか、そして客席からもまた自然と湧き上がる手拍子!こういうのグルーヴ感て言うんだよなあ!?


糸を纏いながら喜びの舞



目線ありがとうございます!


ここの場面を撮ってる時には全然気付いてなかったけど、ちうか
客席をざっと見て周辺にカメラ持ってる人は私以外おらず(まあ大体はスマホで撮りますよね)
そしてフラットではなくちょっと傾斜がちょうど始まるという席でもあったのだが、
そのためかなんか舞台から目線が落ちてくるなあとは思っておりました。結構ガッツリ落ちて来ていた(固定で)(なのでこの写真に関してもファンサと判定致しますありがとうございます)
みんな県民文化センターの神楽公演はスマホだけでなくカメラ持っていこうな!!!(?)


カーテンコールの所作は役としての人格のまま



(糸が…)と思っていた私



にしてもすごい丁寧なお辞儀でビックリしました(そしてまとめられている糸)


RCCの共演の時にも長々と書いてるので今回は控えめにいきたいが、
そう私はこの突然のメタ視点が大好きです!!!!
カーテンコールつったものの幕の上げ下げは無くて喜びの舞からそのままの流れでこちらにお辞儀される訳だから。(ココまで一気)
そして楽器の皆さんにも優雅なお辞儀があって退場。


コレ!!!!コレが(特に)好き!!!!!


楽器の皆さん方も演奏しながら返礼
舞手さんが去ったのち、曲の演奏も終わったら
楽器の皆さんも舞台中央でお辞儀をされてオワリです!大拍手!
いやあよかったなあ~~~

今回はチケット発売日から数日過ぎてたんだけど、ぴあを見たらもう完売しててエエ!?となったのだが(やはり流石の琴庄ですね!)
なんかtabiwaとかいう別の扱い分ではまだ残ってたからそっちで取った。と
そしたら紙発券でなくて、会場でこの画面をスタッフ~に提示くださいというもんだったので
『お席は当日ご案内します!』と。
なるほどこれがデジチケというもんですか…?と思ってたが
ちなみに席の場所は全く分からんという事ではなく、tabiwaは大体この辺です!という提示はある。それによると真ん中あたりかなと思ってたが、
行ってみると係のおっちゃん曰く「D列とE列がtabiwaです!」との事で
客席まで行ってもらえたら分かりますんで!と言われ、
席に名前やら書いてあるんだろうかと思いながら行ってみるとそうではなかった。tabiwaシートみたいな感じで椅子になんか目印がしてあり、
そのD~E列のどこか好きな所に座ってください!というシステムでした。なるほどお
ぴあだと前3列なのだがそこは座席がフラットだし、近すぎてちょっと見上げる感じになるし
ぴあで取る場合は席番まで指定になるのだが、
tabiwaだったら列のどセンターにも行けるっちう事になる。
むしろ通路側から埋まってたからどセンまでは行かんにしろやや下手ヨリ中央をチョイス…
見やすくてよかったです。次からはtabiwaで取ろうかな!という、
その次は5月の公演に行きたいな~~~!行こう~~~~!
野球も入ってくるが、確認したら神楽はここがいいなと思った週は野球のチケットは取ってなかったから大丈夫!ナイス私
今年は神楽も沢山見たいですからね!


ありがとうございました!

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